出生前診断で赤ちゃんに染色体異常があるとわかると中絶する人が9割と言われています。

 

その理由の一つに「うちには障害児を育てる経済的余裕がない」と思う人がいるようです。

 

染色体異常の中でダウン症候群は医学の進歩により昔のように短命ではなくなっていきているので、将来を悲観しお金のことを考えてしまう人もいます。

 

でも実際そんなにお金がかかるのでしょうか。

 

むしろ健常児を育てる方が塾代、習い事と教育費がかさむと思います。

 

 

■障害者手帳の種類

 

障害者であることを示す手帳の種類。これがあれば様々な福祉サービスを受けることができます。

 

・身体障害者手帳

身体障害のある人

 

・療育手帳

知的障害がある人

 

・精神障害者保健福祉手帳

統合失調症、鬱病など精神疾患がある人

 

 

■療育手帳

 

療育手帳とは知的障害者であることを証明する手帳です。

 

自治体によって名称や知能指数は異なりますが、一般的にIQ(知能指数)70以下で交付されます。

 

1度(最重度)・・・知能指数(IQ)がおおむね19以下

2度(重度)・・・知能指数(IQ)がおおむね20から34

3度(中度)・・・知能指数(IQ)がおおむね35から49

4 度(軽度)・・・知能指数(IQ)がおおむね50から70

 

そして、経済的な援助を受けることができます。

 

(援助の例)

・特別児童扶養手当

・障害者福祉手当

・障害基礎年金

・特別障害者手当

・交通費の減免

・所得税、住民税、相続税の税控除など税制上の優遇処置

 

自閉症の息子は小学校、中学の義務教育の間は無償。特別支援学校高等部も東京都の場合、月額100円でした。(年間1200円)

 

親亡き後、グループホームで暮らすとしても賃料は食費光熱費を含めても概ね6万円くらい、法定雇用率による障害者枠で就労した給料と20歳から受け取れる障害者年金で十分賄えます。親亡きあと大金を残す必要はありません。

 

■ためらわないで

 

手帳の申請について、まだ、伸びる可能性を秘めたわが子に 「障害者というレッテルを貼られたくない」と考える人もいます。

 

でも、手帳を持っているデメ リットはありません。

 

「障害者と見られることが嫌だ」と思う親の気持ちの問題だけではないでしょうか。 手帳はぶら下げて歩くわけではなく、必要であれば提示するだけ。取れるものならば取っておいたほうがよいと思います

 

手帳がなければ福祉サービスを受けることはできません。

 

知的遅れがない発達障害者の人は手帳をとれず苦しんでいるくらいです。

 

(知的遅れのない発達障害児は“療育手帳”がとれませんが、診断書に社会適応の困難さが明記されていれば、 精神障害者保健福祉手帳が出る方向になりつつあります。手帳がなくても受給者証をとり放課後等デイサービスに通うこともできます。)

 

発達障害児は出生前診断で判明しませんが、少なくとも染色体異常がわかる出生前診断で産む産まないの決断をするとき、「お金がかかる」を理由にするのはどうなのでしょうか。

 

正しい情報を集めてほしいと願っています。

 

出生前診断については前に書いてますメモ

ダウン

 

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全文字、立石の指導動画付きです笑