昨日の続き
■主治医の先生からの言葉
主治医の先生に救いの言葉を頂いた。以下は先生の言葉である。
長いが同じような思考癖で悩んでいる人がいたら、参考にしてほしい
「悩みが生じるのは自然の摂理であり、何とかしようとあらがうと、自然に反することになり悩みが深くなると考える。
そのためあるがままにして、今なすべきことしたいことに目を向けて行動することで本来持っている生きる力を引き出すことに注力する。
欲望にはよりよく生きたい欲望(生の欲望)と、悩みを何とかしたい欲望(死の恐怖)を下にした欲望の2つの方向がある
普段は「よりよくありたい」、「良い人間関係でいたい」、「仕事で成績を上げたい」、「健康になりたい」などよりよく生きたい欲望に生きる力を発揮しているのに、その欲望が現実生活実現できないと、生きづらさを感じ、悩みが生まれる。
すると今度は悩みを何とかしたいという欲望へと意識が移っていく。
ところ何とかしようとすればするほど悩みが深くなる。
こうなるとより良く生きたいという欲望に意識が向かなくなる。これまで頑張ってきた人ほど、悩みをなんとかしたい欲望も強く心の悪循環になる。
やってみた結果、うまくいってもいかなくても、それを経験した自分としてやっていけばよい。
感じって見た結果、満足でも残念でも、様々な感情を持つ自分をあるがままに引き受ける。
そうしていくと「今の自分のままでよい」が心に刻み込まれ、無理をしなくてもよく、辛さがなくなっていく。
森田では心とは動いているもの。それが自然の心と考える。
「べき思考」に縛られる、失敗に囚われる、他人の目が気になる、身体の症状をなくしたいなど何ともならないことに意識が向いていると、心の流動性が失われる。
普段、心は先へ先へと進んでいくものだが、生きづらいと感じるときは「どうしよう。どうしよう」と心が内向きになって止まってしまう。
すると悩みはどんどん深くなる。
不快な感情でも感じたままあるがままに放っておくと、心が立ち止まることなく自然に流れて、不安のピークの後は少しずつ消滅する。これが心の自然なのだ。
自分で何とかできる悩みなら対策を講じることができるが、何ともできない悩みというのは、何とかしようともがけばもがくほど却って深刻になるもの。
何ともできない悩みには
・不安や恐怖イライラ落ち込みなど不快な感情
・緊張や動機など正常な身体反応だが不快に感じてしまう現象
・他人の考えや心の内
などが挙げられる
例えば、今、不安なのに不安を感じないようにすべきと意識することは、「今の自分ではダメだ」と自分を否定することになり、心が縛られてしまう。
何ともできない不安はあるがままにし、「不安を抱えた自分のままでよい」と丸ごと受け入れる。
そこから今なすべきことや好きなことに目を向けやってみると、そのうちに心が動き出し、不安が消滅する。
他人に対しても他人の考えや頃の自分ではなんともできないもの一つ。
人の目が気になって仕方がない場合も「他人が変に思っているん違いない」「あの人は私を嫌っている」など他人の気持ちが気になって一喜一憂するのではなく…
人にもいろいろな感情があって良いと考える。
他人もあるがままに受け入れ“今の自分のまま”で踏み出す。
「なんであの人はこう考えるのだろう。嫌な奴だ。」と思う必要はない。どうしようもないものだからだ
明日からは新連載だよ