初夏の入り、篠笛アンサンブル合宿が開催がされます。
4月27日~29日の2泊3日です。
ゴールデンウィークの幕開けです。
場所は埼玉県です。
今回、本格的な和太鼓とのアンサンブルを集中してやってみたい!
と思いまして、ゲスト講師に小泉謙一さんをお招きしました。
小泉謙一さんは林英哲さんの英哲風雲の会のメンバーでもあり、
独りのアーティストとして目を瞠る活動をなさっている和太鼓奏者です。
昨年末には四人囃子で、はせみきたさん(和太鼓)、
山田路子さん(笛)とともに、一緒にライヴをしました。
今回の合宿では、わたしのオリジナル曲「かがり田楽」と
小泉謙一さんのオリジナル曲「NEBUTA」の2曲を集中して稽古したいと思っています。
かがり田楽は、CDに収録されてる曲でもないのに、
意外と愛好していただいて、海外でも演奏してくださってるのを
youtubeで拝見します。
かがり田楽は「和太鼓&横笛アンサンブル曲集」(ATN)に収録された楽譜で、
付属音源CDには音源ありますが、
それしかないのに、どこで知ってくださったのか不思議です。
太鼓のわき役じゃないよ、ここは笛が主役!という感じで、
疾走感を感じて吹けるメロディが愛されてるのかな、と勝手に想像していますが、
どうなんでしょう?
それはおいといて・・・
和太鼓の勇壮さ、言わずと知れた力強さ、音量の爆裂さに、
拮抗して並びたてる楽器といえば・・・
笛しかないやん!!
と思います。
フルートは篠笛でいえば02本調子にあたりますので、
1本調子より全音分、さらに低い調子です。
10本調子のちょうどオクターブ下、といってもいいです。
実は篠笛よりずいぶん低い音域を持つ横笛なんですね。
そう思うと笛の音域のえらい高さがお分かりになると思います。
そう、ピッコロみたいなものです。
だから難しいんですけども!
しかし、この切れ味の鋭い、ばっさりいく音色や、
はたまた哀愁もただよったり、まろやかだったり、懐かしさを覚えたり、
とよくわからないほど、魅力の詰まったのが日本の横笛ですね。
和太鼓とは相性抜群ですが、
音量の大きな楽器と一緒に演奏する際には、ただ力任せではやはり勝てない。(勝ち負けじゃないけど)
別のテクニック使った方がいい、とわたしは思います。
そんな和太鼓とのアンサンブルを、濃密に、実際にそのサウンドのなかに
身を投じて、実体験したいただきたい、というのが今回の趣旨です。
理論も大切ですが、
やはり実際に音の渦のなかに身体ごとどぷっと浸って、
そのなかであえぎつつ、吹きつつ、感じ取っていく、という経験は、
言葉にするのは難しいですが、かなり情報量のあるもので、
糧になっていくと思います。
また、今回は篠笛吹きであり、同時に和太鼓奏者でもある、というマルチな方が
篠笛愛好家には結構多いので、和太鼓を学ぶ時間も設けてあります。
(ご希望者のみですので、笛吹いていたい方は笛やりますよ!)
和太鼓だけやりたい、という方もメッセージください!
そして、
小泉講師から、盗みまくってください(笑)
というのはうそで、盗むには相当なテクニックがいりますので、
そんな風に放っておくようなことはいたしません。
何を盗むのか。
そもそも、盗む対象を見極めることができなければ
盗めませんよね。
盗めるようになれれば相当なテクニシャンです。
なにをもって、テクニックがあるとされるのか、
そのテクニックがないとどう聴こえるのか、
そのテクニックがあればどう聴こえるのか。
こういったことを知るか知らないままでいるか、
物凄い差が出てしまいます。
知識を得るということは、
先人の研究してくれた結果の成果をさくっともらうことで、
タイムマシンに乗ってしまうのと同じだなあと感じています。
どういうテクニックが必要なのか、
それをどう磨けばいいのか、
これを独学で開発できる気は、わたしは全くしませんもん。
合宿で行う笛のカリキュラムは西洋の音楽理論、
そしてフルートメソッドに基づいたもので行います。
もちろん、いままでの経験から得たものも、
ぜひシェアさせていただきたいと思っていますが、
練習法については、わたしの独学法ではないので、
どうぞ安心なさってください。
先人からの研究の成果を頂戴して、
みなさんへお伝えしたいと思っています。
合宿のご案内は以下のサイトをご覧ください。
https://sakuradaruma.wixsite.com/shinobuecamps2019