血管外科と言う、血管処置の専門の病院があります。
そこに行って、詰まり気味の血管を広げるという処置があります。
やらないと、血管が詰まり、透析が出来なくなり死にます。
３か月に一回くらいやります。
本日は行かなくてはいけないのに、
朝から、家を抜け出してファミレスでご飯を食べてくるとか言い出す。
僕が、家事をしていたら家を抜け出した。
それも、見られないようにコソッと。
後をつけたらバス停に。
そこから、病院だからと言って、言って、言い争って
家に連れて帰った。
時間はあるが、万が一帰ってこなくても困る。
バス停で待っている人たちや、通りすがりの人が振り返る。
「あんた、笑われてるで」
だってさ。
何言ってるんだか。
自分が徘徊老人として見られているに決まっているじゃないか。
僕は、逃げる認知症老人を連れに来た気の毒な家人だよ。
この一軒はご近所の一部の人たちが見ている。
「あぁ、あそこのお婆ちゃん、いよいよなんだ。
お家の人大変だ・・・」
と、見ているんだよ。
一回帰った後も、僕が家事している隙に玄関を開けた。
この時は出る前に捕まえたが、
次は、外まで追いかけて連れ帰った。
ヒステリーを起こしてバックで僕を殴ろうとする。
叩き返すけどね。
僕の反射神経に勝てるわけないじゃん。
流石に、やりたく無ないけど
靴とバックを取り上げて時間まで隠したよ。
この件で、義母様のボケっぷりと
俄かに、徘徊老人のイメージが近所につくであろう。
まあ、それは事実なんですがね。
ご近所ウロウロして歩いてますからね、最近は。
今回も、ファミレス行かないから、この辺ウロウロしてもいいかと
言い出しちゃったからね。
「今日は絶対ダメ！
食べたいなら、病院の帰りにどうぞ。
病院が終わるまでは、今日は出かけるの禁止」
襖閉めて、部屋に籠った。
ま、その方がいいや。
時間になり、ヘルパーさんが来たら行きましたぜ。
僕には悪態ツキまくりですが、
ヘルパーさんには、意外にいい顔しやがる。
本当に、外面がいい奴だ
ムカつくぜ！！