はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
 

 

 

 

ちょっと前に

 

2024年4月から

 

会社では合理的配慮の提供

 

「努力義務」から「義務化」された

 

という内容の記事を

 

書かせてもらいました。

 

 

 

 

 多くの人に読まれた一方で

 

『具体的に、どうしたらいいの!?』

 

という疑問もよく頂くので

 

今回はその点についてお話します。

 

 

 

 

そもそも

 

この合理的配慮の提供で

 

混乱が生まれる根本としては

 

『会社として

 

過重な負担にならない範囲でOK』

 

というところです。

 

 

 

 

どこまで行っても

 

この”ただし書き”がある限りは

 

『こうすればいい!』

 

という1つの答えは存在しません。

 

 

 

 

その答えを、その都度


その人によって


探っていくために

 

膝を突き合わした対話

 

何よりも重要でしょう。

 

 

 

 

たしかに

 

合理的配慮においては

 

会社が色々と先に想像して

 

『こんな配慮をしよう!!』

 

とアクションを起こすことが

 

理想的ではあります。

 

 

 

 

たとえば

 

車いす利用の方に向けて

 

出入口にスロープを設けたりも

 

そのひとつでしょう。

 

 

 

 

ほかにも

 

オフィス内において

 

働く人の体調に合わせて

 

動線を広めに確保したり。

 

 

 

 

もっと分かりやすいのは

 

その人の身長に合わせた

 

机や椅子を準備するのも

 

ひとつの合理的配慮です。

 

 

 

 

だれもが

 

同じ高さの机という現状は

 

当たり前な話ではありません。

 

 

 

 

たしかに日本では

 

”身長が低い”だけでは

 

身体障害者手帳の

 

認定基準には当てはまらず

 

障害とは認定されません。

 

 

 

 

しかし

 

低身長というのは

 

パラリンピックにおいては

 

障害の扱いの区分が

 

存在しています。

 

 

 

 

もちろん

 

競技としての

 

有利や不利があるからでしょうが

 

仕事や業務内容においても

 

”身長によっては配慮が必要”

 

という視点がない会社も多いです。

 

 

 

 

 

 

その一方で

 

精神障害であれば

 

外からの見た目では

 

『どのようなことに困っているのか』

 

を想像するのも難しいです。

 

 

 

 

だからこそ

 

配慮を求める側から

 

伝えていくことも

 

かなり重要になります。

 

 

 

 

その時に

 

注意が必要なのは

 

『私には”うつ病”と診断されてます』

 

『私は”発達障害”です』

 

と、診断名をメインにして

 

伝える方法は有意義ではありません。

 

 

 

 

発達障害をはじめとする

 

精神障害の場合は
 

たとえ同じ診断名であっても

 

その時の環境や状況によって

 

症状が異なるので

 

困っている内容もバラバラです。

 

 

 

 

つまり

 

ひとつの同じ診断名でも

 

人によって配慮が異なるのではなく…

 

同じ人であっても

 

場面ごとによって配慮が異なります。

 

 

 

 

周囲の人からすれば

 

その都度

 

”何に困っているか”を

 

教えてもらわないと

 

どう対応すればいいか分かりません。








お互いに

 

腹を割った話合いのなかで

 

”合理的配慮ができるかの焦点”

 

仕事の本質を見逃さないことです。

 

 

 

 

仕事の本質というのは

 

そこを変更すると

 

仕事として成立しなくなる

 

まさにコアとなる部分です。

 

 

 

 

そのコア以外の部分は

 

本質とは言えずに

 

変更が可能なわけですから

 

それらの部分に関しては

 

合理的配慮を適応しやすいです。

 

 

 

 

つまり

 

話合いをする時には

 

該当の社員に対して

 

「お願いする業務のコアは何か」

 

をお互いの共通認識として

 

すり合わせることが重要です。

 

 

 

 

コアが分かれば

 

たとえば

 

働く服装や場所、時間帯などが

 

コアからは外れる部分と


認識できることもあって

 

配慮(変更)も可能になるのです。

 

 

 

 

会社がお願いする仕事の

 

生産性に変化がないなら

 

 

お気に入り素材の

 

パーカーで働こうが…

 

 

会社まで行かなくても

 

自宅で仕事をしようが…

 

 

9時~18時と固定せずに

 

通院がある日だけは

 

勤務時間帯をずらすなど…

 

 

色々な配慮を


考えることができます。

 

 

 

 

こう考えると

 

障害のある人への

 

合理的配慮を考えれば…

 

すべての社員に対して

 

柔軟な働き方を提供できる可能性が

 

そこにはあります。

 

 

 

 

合理的配慮を考えることに

 

抵抗のある会社さんも

 

存在するのでしょうが…

 

 

実は

 

社内で無駄になってる

 

組織内のルールや

 

社風や慣習などを見直す

 

いいきっかけにもなりますよ ^^

 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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