はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

5月というのは

 

五月病をはじめとする

 

メンタルヘルスの不調を

 

取り上げられることも

 

多い時期です。

 

 

 

 

ただ当然ながら

 

身体的な疾患にも

 

注意が必要です。

 

 

 

 

というのも

 

産業医としては

 

徐々に気温も上がってくるので

 

熱中症の注意喚起などを

 

はじめています。

 

 

 

 

ただ

 

熱中症だけではなく

 

からだの脱水によって

 

引き起こされるのは

 

”血管が詰まる病気”です。

 

 

 

 

分かりやすい

 

代表例としては

 

脳梗塞や心筋梗塞とかの

 

命に関わる疾患ですね。


 

 


つまり


このような時期は

 

そのような疾患にも

 

注意が必要な時期です。

 

 

 

 

そこで今回は

 

”脳卒中”の予兆について

 

お話したいと思います。

 

 

 

 

 

 

そもそも

 

”脳卒中”という言葉は

 

病名ではありません。

 

 

 

 

脳卒中というのは

 

①脳の血管が詰まる「脳梗塞」

 

②脳の血管が破れる「脳出血」「クモ膜下出血」

 

 

これらの

 

3つの疾患を合わせて表現する

 

『脳の危険な疾患たち』

 

を意味する言葉でしたね。

 

 

 

 

ただ

 

どの疾患であっても

 

命の危険性があるので

 

予兆を見逃さず

 

早めに救急車を呼ぶのかが

 

大きなポイントです。

 

 

 

 

そこで

 

ここからは

 

この3つの疾患の予兆について

 

お話をしていきます。

 

 

 

 

まずは

 

脳の血管が詰まる

 

『脳梗塞』の予兆です。

 

 

 

 

色々とありますが

 

分かりやすいのは

 

・左右のどちらかの手に力が入らない

 

・言葉が出にくい(呂律が回っていない)

 

は典型的なので覚えておきましょう。

 

 


 

この症状の怖いところは…

  

5分くらいでスッと

 

改善する時があることです。

 

 

 

 

一般的には

 

『改善したらいいことだよね?!』

 

と感じますよね。

 

 

 

 

実際の患者さんも

 

『あれ?体が何か変だな…』

 

と思ったものの

 

『まぁ、良くなったしいいか…』

 

って具合に放置する人が多いです。

 

 

 

 

たしかに

 

この現象は

 

たった数分だけ

 

脳の血管が詰まったけど

 

超偶然なラッキーで

 

詰まったものが解けたり砕けたりして

 

詰まりが解消されたのです。

 

 

 

 

しかし

 

この現象は

 

『あぁ、よかった…』

 

とは全く安心できません。

 

 

 

 

というのも

 

この現象が起きてから

 

48時間以内には

 

今度はガッチリと

 

本格的に脳の血管がつまる

 

脳梗塞のリスクが高くなることが

 

示されているからです。

 

 

 

 

なので

 

先ほどの予兆があれば

 

たとて運よく5分くらいで

 

症状が解消した後であっても

 

すぐに病院にいきましょう。

 

 

 

 

一方で

 

脳の血管が破れる『脳出血』

 

ほとんどの場合で

 

予兆は存在しません。

 

 

 

 

先ほどのような

 

・体の片方だけ力が入らない

 

・呂律が回っていない

 

という症状がずっと継続します。

 

 

 

 

おさまる気配がないので

 

『さすがに、まずい…』

 

と思って病院に行く人も多いですが

 

一刻を争うのは言うまでもないので

 

やはり

 

そのような症状が出たら

 

すぐに救急車に連絡しましょう。

 

 

 

 

さらに

 

脳の血管が破れる

 

もう1つの『クモ膜下出血』

 

 

 

 

こちらは

 

実際に起こってしまうと

 

人生で感じたことのない

 

急な激しい頭痛が起きます。

 

 

 

 

もちろん

 

この症状がが起こる前に

 

予兆をキャッチしたいですよね。

 

 

 

 

血管が破れる疾患なので

 

脳出血と同じように

 

予兆がないことも多いです。

 

 

 

 

しかし

 

クモ膜下出血の場合は

 

予兆があるケースもあります。

 

 

 

 

それは

 

『ものがに二重に見える』

 

という症状です。

 

 

 

 

クモ膜下出血という疾患は

 

血管に大きなコブが出来て

 

それが破れることで起こります。

 

 

 

 

その大きくなったコブが

 

脳内でできる場所によっては

 

目の神経を圧迫するので

 

ものがに二重に見えるのです。

 

 

 

 

普段の生活において

 

急にこのようなことが起きると

 

まずは眼科に行くと思いますが…

 


頭の片隅では

 

『クモ膜下出血の予兆かも…』

 

と意識しておいてください。

 

 

 

 

また

 

血管のコブが完全に

 

「パンッ!」と一気に破裂せず

 

針のような小さな穴が開いた時には

 

ちょろちょろと出血するので

 

ちょっとした頭痛や


吐き気などの症状があります。

 

 

 

 

物が二重に見えるだけではなく

 

このような症状があれば

 

すぐに救急車を呼んでください。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

”脳卒中”の予兆について

 

お話しさせてもらいました。

 

 

 

 

まず言葉の定義ですね。

 

 

 

”脳卒中”というのは

 

病名ではなくて

 

「脳梗塞」「脳出血」「クモ膜下出血」

 

の3つの疾患を合わせた

 

『脳の危険な疾患たち』

 

という意味だということです。

 

 

 

 

さらに

 

脳梗塞のときには

 

・体の片方だけ力が入らない

 

・呂律が回っていない

 

という症状が5分くらいで

 

改善することがあったり…

 

 

クモ膜下出血のときには

 

・ものがに二重に見える

 

という症状があることを知って下さい。

 

 

 

 

これらの症状を放置して

 

『あとから考えてみたら

 

あれが予兆だったんだ…』

 

と後悔ないようにしてください。

 

 

 

 

もちろん

 

脳卒中のリスク因子には

 

高血圧や糖尿病、脂質異常などもあるので

 

しっかり治療しておくことも

 

大切なのは言うまでもありません。

 

 

 

 

脱水になるシーズンですから

 

注意していきましょう ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

=(大切なお知らせ )=

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