はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

ひきこもりの問題は

 

色々な勘違い

 

解決の足を引っ張っることは

 

ほんとうによくあります。

 

 

 

 

引きこもりの悩みを

 

本人ではなく

 

家族が相談しようとする時

 

”まずは精神科などの病院に”

 

と考えるケースは

 

ほんとうに多いです。

 

 

 

 

これに関しては

 

別の記事でもお話ししているので

 

そちらを参考にしてください。⇓

 

 

 

 

 

引きこもりの件で

 

相談に動き出すのは

 

本人以外であれば

 

ほとんどの場合がです。

 

 

 

 

たまに

 

兄弟から相談がありますが

 

やはり数としては少ないです。

 

 

 

 

理由のひとつに

 

その兄弟にも家庭があり

 

”なかなか構ってあげれない”

 

”あまり関わりたくない”

 

ということもあります。

 

 

 

 

そうなってくると

 

引きこもり問題を解決するために

 

”親子関係”がキーポイントになりそうな

 

印象はあると思います。

 

 

 

とくに

 

『親が引きこもってる子供に

 

社会に出るようにけしかけて

 

心変わりしていくには

 

親子の信頼関係が必要でしょう!』

 

と思っている人もいます。

 

 

 

 

さぁ

 

はたしてそれは

 

どこまで正しいのでしょうか

 

 

 

 

そこで今回は

 

引きこもりの当事者と

 

親の関係性について

 

お話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

 

引きこもりの支援は

 

(A)就労支援

(B)引きこもり支援

 

の2つに分かれるんでしたね。

 

 

 

 

このどちらかの

 

レールに乗ってもらって

 

話が進んでいくことが

 

スタンダードな方法です。

 

 

 

 

しかし

 

なかなか簡単に

 

話が進まないのも

 

また1つの特徴です。

 

 

 

 

そこで

 

少しでも前に進めるように

 

NPOなどの支援団体などの

 

力を借りるのは得策です。

 

 

 

 

しかし

 

親としては

 

そのような機関に頼らずに

 

『本人が心変りしてくれるのを

 

信じて待ちたい』

 

と思う人もかなり多いのです。

 

 

 

 

たしかに

 

”信じて待つ”とは

 

聞こえはいいです。

 

 

 

 

しかし

 

その言葉だけを支えに

 

外部の支援団体に頼るまで

 

どんどん時間だけが過ぎて

 

引きこもりがより強固なるのは

 

本末転倒ではあります。

 

 

 

 

そもそも

 

ひきこもり支援の主役を

 

『親がやるべきもの』

 

と考えている節が強いです。

 

 

 

 

実際に

 

精神科に相談にくるまでも

 

何年、何十年が

 

経っているときがあります。

 

 

 

 

そのときに

 

なぜ一歩が踏み出せなったのか

 

ヒアリングしてみると

 

『子供に嫌われたら何も始まらない』

 

『まずは親子の信頼関係を作ってから』

 

という人は本当に多いです。

 

 

 

 

もちろん

 

引きこもりを解消するために

 

良好な親子関係は”理想”です。

 

 

 

 

しかし

 

この”理想”がないと

 

解消しないかといえば

 

それもまた違います。

 

 

 

 

理想の関係性ばかり求め

 

引きこもり解消に向けて

 

結局、なにも動かないまま

 

何十年も経過してしまうのは

 

さすにが得策とは言えないでしょう。

 

 

 

 

そこで

 

引きこもりの当事者と

 

親の関係性について

 

考えを改めるところから

 

はじめていく必要があります。

 

 

 

 

誤解を恐れずにいうと

 

引きこもり家庭の親子関係は

 

良好であることは

 

必須条件ではありません。

 

 

 

 

さらに

 

家族が支援の主役になることも

 

必要ありません。

 

 

 

 

主役の意識があるからこそ

 

引きこもりの本人との関係が

 

こじれることに対して

 

強く抵抗を感じてしまい

 

解決のための動きが遅くなってしまいます。

 

 

 

 

そもそも

 

今まで引きこもりを解消して

 

社会に出て自立が出来た人を

 

見返してみても…

 

 

 

引きこもっていた時と比較して

 

・親子関係が良好になっている

 

・親子の絆が深まっている

 

のようなデータは存在しません。

 

 

 

 

そもそも今までの

 

こじれた関係を

 

修復していくのは

 

そんなに簡単なものではありません。

 

 

 

 

『その関係を修復すれば

 

引きこもりを解消できる…』

 

と思っている人もいますが

 

最初の段階で躓きます。

 

 

 

 

また

 

引きこもりの原因が

 

家の外の”社会”にあったケースも

 

かなり多いわけです。

 

 

 

 

たとえば

 

たまたま上手くいかなかった

 

コミュニケーションの問題や

 

いじめ、ハラスメントなどの理由で

 

社会に出るのが怖くなった人もいます。

 

 

 

 

このような場合には

 

親子関係を良好にしたり

 

強い信頼関係が生まれたからいって

 

解決になるわけではないのは

 

理解できると思います。

 

 

 

 

また

 

同じことを言われても

 

身内である家族から言われるのと

 

外部の人から言われるのでは

 

伝わり方が違ってきたりするものです。

 

 

 

 

親子関係がどうであれ

 

たまたまであっても

 

気の合う人と繋がることで

 

引きこもりが解消することもあります。

 

 

 

 

このような理由から

 

親の方だけが

 

責任を感じて焦って

 

引きこもっている子供に

 

『まずは親子関係を良好にしないと

 

一歩を踏み出してもらない…』

 

と思い込むのは注意が必要です。

 

 

 

 

このような

 

思い込みの最終は

 

親自身を苦しめます。

 

 

 

 

引きこもっている

 

子どもから信頼されるような

 

関係づくりに注力しすぎた結果

 

いつの間にか

 

『本人から嫌われないこと』

 

に目的がすり替わっていきます。

 

 

 

 

すると常に

 

本人の顔色をうかがったり

 

本人の言いなりになったりで

 

極度の疲労につながります。

 

 

 

 

残念ながら

 

その結果として

 

親が、引きこもりの子供を

 

あやめてしまう事件もあるのです。

 

 

 

 

だからこそ

 

引きこもりの支援には

 

親の覚悟はとても重要ですが

 

支援の主役になろうとしないことです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は引きこもりの当事者と

 

親の関係性について

 

お話しさせてもらいました。

 

 

 

 

何よりも

 

引きこもりの解消には

 

親が主役になろうとしないことです。

 

 

 

 

この点は

 

家族が主役になっていけない

 

”介護”と非常に似ています。

 

 

 

 

その気持ちがあると

 

つい引きこもり解消には

 

必須項目ではない

 

親子関係の修復や信頼関係

 

みたいなところに

 

時間とエネルギーばかりが

 

注がれてしまいます。

 

 

 

 

だから

 

『信じて待つ』という

 

行動になってしまします。

 

 

 

 

その結果

 

何ひとつ進展してないことが

 

起こりえてしまうので

 

とても注意が必要なのです。

 

 

 

 

理想の親子関係に

 

捉われすぎないように。

 

 

 

 

本人の説得などに

 

半年くらい頑張ってみて

 

何も動きそうにないなら

 

ささっと支援団体の介入

 

検討していく時期なのです。

 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

=(大切なお知らせ )=

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