はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

精神科の外来とは

 

さまざまな

 

心の闇を抱えている人が

 

こられる場所です。

 

 

 

 

何か事件やトラブルが

 

起きた時には

 

心に傷を負った被害者

 

受診される場面は

 

想像しやすいと思います。

 

 

 

 

その一方で

 

あまり知られていませんが

 

加害者の家族

 

心をすり減らすので

 

精神的なケアが

 

必要になるケースもあります。

 

 

 

 

それに関しては

 

下記の記事も

 

参考にしてください。

 

 

 

 

 

ただ

 

これは学校現場での

 

”いじめ問題”でも

 

同じようなことが起こります。

 

 

 

 

とくに最近は

 

ヤングケアラーの問題や

 

いじめの問題

 

若者の自殺の防止など

 

学校の先生と精神科医が

 

連携するケースも

 

かなり増えてきました。

 

 

 

 

その延長で

 

私も学校の先生方を前に

 

色々とお話しする機会も

 

頂くようになりました。

 

 

 

 

そこで今回は

 

いじめ加害者の

 

家族が抱える葛藤について

 

お話しさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

以前の記事で

 

いじめ加害者の子供

 

会社のパワハラする大人と

 

根底は似ていることを

 

説明させてもらいました。

 

 

 

 

実際に

 

会社において

 

パワハラ社員をかばう

 

上層部がいるのも事実です。

 

 

 

 

その理由としては

 

パワハラ社員は

 

部下を抱えたりする程なので

 

そこそこ仕事ができるため

 

会社に利益をもたらす存在です。

 

 

 

 

そのデキる従業員の

 

モチベーションをさげるのは

 

会社の損失だと感じて

 

上層部がうま~~くかばう訳です。

 

 

 

 

これが学校の

 

いじめの現場でも

 

似たようなケースが

 

起こってしまいます。

 

 

 

 

ある親が

 

『あなたの子供がいじめの加害者です』

 

と先生から報告されたとき

 

とてもショックをうけて

 

自分の子育て方法や

 

子供との関わり方が

 

間違っていたんだと

 

自分を責める人もいます。

 

 

 

 

さらに

 

いじめ加害者の親としての

 

レッテルを貼られるので

 

学校関係の人とは疎遠になり

 

一気に居場所を失って

 

孤立していく人もいます。

 

 

 

 

ただ、その一方で

 

我が子を信じたいあまり

 

『学校が過剰になりすぎてる』

 

『相手も悪いのに、なんでこっちだけ』

 

『うちの子がそんな訳ない』

 

というような

 

執拗にかばう親もいます。

 

 

 

 

このような親は

 

加害者である我が子の話を

 

完全に鵜呑みに

 

している特徴があります。

 

 

 

 

ただ、子どもが意図的に

 

ウソの報告をしているかより

 

そもそも

 

いじめ加害者の特徴

 

忘れてはいけません。

 

 

 

 

それは

 

『自分のやっていることが

 

”いじめ”だと分かっていない』

 

ということです。

 

 

 

 

そのため、親から

 

『あなたはいじめをしたの?』

 

という質問をされても

 

当然ながら”NO”であり

 

次から次へと

 

自己正当化された言葉

 

並べられるだけなのです。

 

 

 

 

もちろん

 

どんな親であっても

 

我が子は可愛いくて

 

守りたい存在でしょうから

 

その言葉を信じたい気持ちは

 

あるでしょう。

 

 

 

 

親として

 

子供からの言葉を

 

いきなり疑って聞くのも

 

関係にヒビが入る可能性もあるので

 

難しいこともあるでしょう。

 

 

 

 

しかし

 

『起きている事実』と

 

『加害者の解釈』は

 

明確に分ける必要があります。

 

 

 

 

自分が

 

どのように感じていても

 

目の前には

 

自分の言動や行動によって

 

傷ついた被害者がいるという事実です。

 

 

 

 

しかも当然ながら

 

加害者が繰り出した

 

その言動や行動は

 

公共性も公益性もない

 

ただの個人攻撃なのです。

 

 

 

 

たしかに

 

我が子が

 

いじめ加害者であることを

 

受け入れるには

 

勇気のいることかもしれません。

 

 

 

 

しかし

 

いくら本人が

 

正当化することを述べても

 

そのような個人攻撃で

 

他人を傷つけることは

 

親として容認できない姿勢を

 

貫くことが必要なのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

いじめ加害者の

 

家族が抱える葛藤について

 

お話しさせて頂きました。

 

 

 

 

どの親であっても

 

『我が子に限って…』

 

と信じたくなるでしょう。

 

 

 

 

我が子が

 

いじめの加害者とは

 

素直に受け入れるのは

 

勇気がいることです。

 

 

 

 

それでも

 

いくら大切な我が子の話でも

 

『起きている事実』と

 

『加害者の解釈』は

 

冷静に分けて

 

捉える必要があります。

 

 

 

 

いじめ加害者は

 

『自分の行動がいじめだと

 

まったく分かってない』

 

ことから生まれるので

 

 

いくら本人から

 

自分の行動の解釈を聞いても

 

『私はいじめなんてしないない』

 

という結論にしか達しません。

 

 

 

 

平気な顔して

 

『いつもあいつが

 

イライラさせるから仕方ないよ』

 

と言ったりしますからね。

 

 

 

親としては

 

その言葉を鵜呑みに

 

するのではなく

 

実際に起きていることに注目し

 

公共性も公益性もない

 

ただの個人攻撃は

 

断固として許さない姿勢を

 

貫くようにしましょう。

 

 

 

 

また

 

いじめ加害の再発防止として

 

他人の気持ちを

 

考えさせる訓練も必要です。

 

 

 

 

それは

 

いじめ加害者には

 

圧倒的に共感力

 

欠けているからでしたね。

 

 

 

 

たとえば

 

家でテレビを見ていても

 

『あの人はどう感じてると思う?』

 

と聞いてみるのもいいし

 

 

子供から

 

学校での出来事を話された時も

 

『A君はどう感じていたんだろ?』

 

と考えさすように仕向けるのも

 

悪くない方法です。

 

 

 

 

このような

 

家庭内での取り組みが

 

将来のパワハラ加害者になるのを

 

防いでくれるのも

 

言うまでもありません。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

=(大切なお知らせ )=

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