はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

先日の誕生日には

 

とてもたくさんのお祝いの

 

あたたかいお言葉など

 

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

傷ついた心には

 

みなさんの優しさが

 

ジワジワと奥まで染みわたりました。

 

 

 

 

社交辞令なのかもしれませんが

 

『先生の発信に助けられています』

 

というような声もたくさん頂きました。

 

 

 

 

そのような言葉をすべて

 

素直に受け取らせてもらって

 

自分が今までやってきたことが

 

”だれかの役に立っていたんだ”

 

と自分の存在を

 

前向きに捉えられました。

 

 

 

 

その一方で

 

みなさんの優しさが

 

痛いほど分かるからこそ

 

『心配かけてるなぁ…

 

迷惑かけてるなぁ…』

 

のようにマイナスに考えてしまって

 

苦しくなってしまう一面もありました。

 

 

 

 

そのような

 

まだまだ波のある状態ですが

 

いまは自分のペースを保ちつつ

 

みなさんのあたたかい声や

 

病院や薬に頼りながら

 

なんとか1日1日を過ごしています。

 

 

 

 

目の前にある

 

仕事や活動をすることも

 

自分のネガティブな気持ちから

 

目を背けられる時間にもなるもんだと

 

認知を切り替えながら取り組めています。

 

 

 

 

そこで今回は

 

世間でよく言われる

 

『精神科を受診することのハードルの高さ』

 

についてお話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

 

世間的には

 

『精神科や心療内科の受診は

 

ハードルが高いよね…』

 

とは言われています。

 

 

 

 

もちろん

 

それは私も実感しますが…

 

 

私の場合は

 

毎日とはいわないものの

 

職員という立場なので

 

”精神科病院にいく行為”は

 

当たり前のような行動です。

 

 

 

 

そこでは

 

ずいぶんと”慣れ”も生まれるので

 

次のように考えていました。

 

 

 

『ここまで、今の世の中でも

 

メンタルヘルスの重要性が言われてるし

 

自分がしんどい時やあぶない時は

 

何も考えずに受診をしたらいい』

 

 

 

 

ただ

 

実際に受診をするまでには

 

とても大きな不安や恐怖があり

 

ある意味では

 

勇気がいる行動だと実感しました。

 

 

 

 

とくに

 

人生で初めて受診するときは

 

かなり大きな不安が

 

あるのではないでしょうか。

 

 

 

 

精神科の内情を

 

かなり知ってる私であっても

 

 

『これはマズいから受診しよう…』

 

と決心をしたのに、すぐに

 

『あぁ、やっぱりやめとこ…』

 

だったり

 

 

『1回、電話してみよ…』

 

『やっぱり、やめとこ…』

 

ということを何度も何度も

 

グルグルと葛藤していました。

 

 

 

 

もちろん

 

受診までのハードルの高さが

 

何で構成されているかは

 

人によって違ってくると思います。

 

 

 

 

今となっては

 

自意識過剰もいいところですが

 

わたしの場合だと

 

『井上智介だとバレたくない』

 

って要素は1つにありましたね。

 

 

 

 

やっぱり

 

こんな格好で世に出ているため

 

【いつも元気いっぱいでいなけばいけない】

 

という呪いの言葉に

 

苦しめられていました。

 

 

 

 

なので

 

弱いところや元気のないところを

 

人に見せることが

 

ひといちばい怖くなってました。

 

 

 

 

そのため

 

『病院のスタッフや先生に

 

井上ってバレたら

 

”冷やかしなのか?”って

 

思われるんじゃないか…』

 

 

とか

 

 

『待合室で、他の患者さんに

 

「あっ、井上だ…!

 

あいつ、病んでるんだ。」

 

とバレるんじゃないか…』

 

というような不安が

 

ずっとグルグルしていましたね。

 

 

 

 

さきほども言ったように

 

自分でも恥ずかしくらいに

 

自意識過剰も甚だしい話です。

 

 

 

 

ただ

 

調子が悪い時には

 

どうも他人の視線を

 

敏感に感じとってしまって

 

『見られているじゃないか…』

 

『バレているんじゃないか…』

 

とかを考えてしまっています。

 

 

 

 

とくに最初は

 

被害妄想もひどくて

 

『だれかにSNSとかで

 

曝露されるのではないか…』

 

とまで頭によぎってましたね。

 

 

 

 

 

 

私の場合は

 

世間的なキャラもあったので

 

『元気いっぱいでいなければいけない』

 

というような強烈な呪縛で

 

ハードルがあがってました。

 

 

 

 

ただ、世間的にも

 

私と同じように

 

『だれかにバレるのが怖い』

 

という不安要素で

 

受診のハードルがあがっている人も

 

いるのかと思います。

 

 

 

 

たとえば

 

『会社の人にバレるかも…』

 

と不安がある人もいますよね。

 

 

 

 

ちなみに

 

産業医の活動をしていると

 

従業員から

 

『先生のおすすめの

 

メンタルクリニックありますか?』

 

と聞かれることも

 

珍しくありません。

 

 

 

 

今までなら

 

『会社の近くのクリニックは

 

仕事の終わりでも受診しやすいよ』

 

と案内することもありました。

 

 

 

 

ただ

 

今回の自分の経験も踏まえて

 

この案内をするときには

 

最初のうちは

 

会社の誰かに会うかも…』

 

という不安が出てくるかもしれない

 

という話は

 

事前に伝えようと思えましたね。

 

 

 

 

今までの精神科医として

 

受診のハードルがあることは

 

重々と承知していましたが…

 

 

今回の経験を通して

 

その高さの見積もりを

 

誤っていたと実感しました。

 

 

 

 

とくに

 

初診の患者さんは

 

とても高いハードルを越えて

 

診察室まで

 

たどり着いてくれているのですね。

 

 

 

 

恥ずかしい話ですが

 

診察では、患者さん自身の

 

今まで大変な思いや経験には

 

共感するように話を聞いていましたが

 

 

 

それ以前として

 

”受診をするというハードル”

 

越えるまでの葛藤などに対して

 

一律のきっちりした労いの言葉を

 

かけれていませんでした。

 

 

 

 

ほんとうに『今さらかよ』と

 

思われるかもしれませんが…

 

 

今回の経験から

 

大切なことを学ばせてもらい

 

今後の自分の診察にも

 

活かしていきたいと思っております。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 
【本日の参考記事】

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