はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

精神科医の活動をしていると

 

幼少期からの親子関係が原因で

 

今抱えている生きづらさや症状が

 

出ている人と会うこともよくあります。

 

 

 

 

たとえば

 

仕事の関係で

 

地元から大阪に移住したけど

 

夜になれば必ず毎晩毎晩

 

親から電話がかかってくる人もいます。

 

 

 

 

『無視したらいいんじゃないの?』

 

と周りの人は思うのですが…

 

 

電話にでられなかったり

 

意図的にでなかったら

 

出るまで何十回も着信があるので

 

根負けして電話対応するのです。

 

 

 

 

とくに

 

何か用事があるわけでありませんが

 

今日あったこと

 

お互いに報告し合うらしいです。

 

 

 

 

子どもとはいえ

 

もう立派な社会人で

 

独り立ちしているので

 

そんな関係はしんどいだけで

 

何もメリットがないのは明らかです。

 

 

 

 

しかし

 

当事者としては

 

周りからのその指摘に対して

 

ピンときておらず

 

『まぁ、そうっちゃ…

 

そうかもしれないけど…』

 

くらいの反応なのです。

 

 

 

 

このような

 

ガチガチに依存した親子関係が

 

いい意味で崩れる時とは

 

どのような時なのでしょうか。

 

 

 

今回はその辺りについて

 

お話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

 

まず大前提として

 

当事者が親子の関係の異常性

 

どこまで気がついているかによって

 

まったく変わってきます。

 

 

 

 

原則として

 

自分の家族や親は1つなので

 

何十年もその関係でやってきています。

 

 

 

 

さらに

 

他の家庭の親子関係と比べることは

 

なかなか機会もないので

 

異常な関係性に” 気づいてない” 人も

 

少なくありません。

 

 

 

 

気がつくには

 

必ずといって第三者の介入

 

大切になってきます。

 

 

 

 

それが

 

医療のこともあれば

 

恋人や友人であるケースもあります。

 

 

 

 

ただ

 

気がついたからといって

 

すぐに親との関係を

 

緩めることはできません。

 

 

 

 

『親がかわいそうだから…』

 

『親が怒ると思うから…』

 

のような理由を並べて

 

その関係を変えることに躊躇して

 

そのままの苦しい関係が続くのです。

 

 

 

 

では

 

どのような時に

 

そのガチガチに依存した親子関係が

 

いい意味で崩れるのでしょうか。

 

 

 

 

それは

 

本人が覚悟を決めた時

 

底つき体験をした時です。

 

 

 

 

覚悟を決めた時は

 

イメージできると思いますが

 

まさに一世一代の思い切りで

 

親との関係を自らの意思で切り

 

『自分の人生を生きる!!』

 

と決めて、実行することなのです。

 

 

 

 

しかし

 

実際には

 

その行動に対して親が激怒したり

 

『私を捨てるのか…』

 

と泣き落としを使ってきます。

 

 

 

 

今までずっと長い間

 

親子としての関係もあるので

 

結局、覚悟を決めたとしても

 

フラフラと揺らぎの連続であり

 

なかなかうまく行きません。

 

 

 

 

なので

 

当事者が絶望を伴う底つき体験をして

 

はじめてその関係性が

 

崩れるケースがあります。

 

 

 

 

底つき体験がどのようなものかは

 

人のよって異なりますが

 

病院受診がきっかけになる人もいるし

 

休職や失職がきっかけになる人もいます。

 

 

 

 

どのような底つき体験でも

 

そのような時には

 

親であれ他人を構っている余裕はなく

 

自分のことで精いっぱいなのです。

 

 

 

 

それなのに…

 

親は相変わらずの態度で

 

『これをしなさい』・『あれをしてみなさい』

 

『こうした方がいいよ』・『あれはやめなさい』

 

と過干渉に指示を出してきます。

 

 

 

 

さらには

 

家で療養中であっても

 

『そんなにダラダラするな!』

 

のように当事者への心配はなく

 

こっちのた辛さを理解してくれないのです。

 

 

 

 

このような時にはじめて

 

『よし、親から距離をとろう。

 

そうしないとここから回復しない』

 

と思うようになります。

 

 

 

 

そこから

 

物理的や心理的に距離をとることで

 

絶望を伴う底つき体験からの

 

回復をゆっくりでも実感することで

 

より正しい距離感を学んで

 

親子関係が緩んでいくのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

ガチガチに依存した親子関係が

 

いい意味で崩れる時について

 

お話しさせていただきました。

 

 

 

 

とても残酷ではありますが

 

幼少期から何十年とやってきた親子関係を

 

自分のなかで異常と認めるのは勇気がいるし

 

疑うこともしたくないものです。

 

 

 

 

周りから忠告されたとしても

 

受け入れられない時期もありますが

 

実際には第三者が介入しないと

 

異常な関係性には気が付けません。

 

 

 

 

気がついたとしても

 

その関係をガラッと崩して

 

本当の意味での独り立ちするには

 

強い覚悟が必要なのです。

 

 

 

 

しかし

 

それがなかなか出来ない時は

 

人生の転機にもなるような

 

絶望を伴う底つき体験がおこるまで

 

行動にうつせなかったりします。

 

 

 

 

しかし

 

そのときのダメージが軽い段階で

 

『よし、親から距離をとろう。』

 

と思って、行動うつせるかがポイントです。

 

 

 

 

周りの人からしても

 

そのようなタイミングにこそ

 

『さすがに親からは

 

距離をとった方がいいんじゃない?』

 

と声をかけるチャンスでもあるのは

 

覚えておいてほしいですね。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

 

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