はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 


 

最近は

 

高齢者が車の事故を起こして

 

大きな問題になるニュースが

 

増えてきましたね。

 

 

 

 

年末年始で実家に帰って

 

『うちの親も危ないなぁ…』

 

と感じた人もいるのではないでしょうか。

 

 

 

 

そもそも日本では

 

高齢化社会が進む一方なので

 

高齢ドライバーの数が増えるのは

 

言うまでもありません。

 

 

 

 

世間的には

 

高齢者が交通事故を起こすと

 

『認知症のせいだ!!』

 

と言われることも多いです。

 

 

 

 

もちろん

 

その可能性もありますが

 

全てがそうではありません。

 

 

 

 

そこで今回は

 

高齢ドライバーの事故に関わる

 

3つの視覚について

 

身体的な問題点について

 

お話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

 

高齢ドライバーが

 

事故を起こす原因は

 

認知症だけではありません。

 

 

 

 

そもそもとして

 

”加齢により身体への影響”

 

は見逃すことができません。

 

 

 

 

たとえば

 

身体的な要素として

 

筋力や関節の動きの衰えもあります。

 

 

 

 

とくに

 

”視覚の問題”は車の運転には

 

かなり大きな影響を与えます。

 

 

 

 

運転免許を取得する時には

 

視力の測定するので

 

視覚のなかでも『視力』の問題が

 

一番ピンとくるかもしれません。

 

 

 

 

普通自動車運転免許を取得するには

 

『左右いずれも0.3以上なおかつ

 

両眼の視力が0.7以上』

が必要になります。




さらに

仕事などで使われる

 

大型免許や第二種免許では

 

『左右いずれも0.5以上なおかつ

 

両眼の視力合計が0.8以上』

 

が必要になってきます。

 

 

 

 

それでは

 

この視力がクリアにされると

 

とく問題ないかといえば

 

決してそうとも言えません。

 

 

 

 

というのも

 

運転において必要な

 

”視覚”には3つあります。

 

 

 

 

①動体視力

 

 

 

これは動いているものの

 

スピード感などを把握する

 

目の能力の1つです。

 

 

 

 

つまり

 

運転における動体視力というのは

 

・前を走ってる車がどれくらいの速さか

 

・右折時に、対向車が

 

どれくらいの速さに近づいてるか

 

などを理解する能力の1つなのです。

 

 

 

 

野球選手でも

 

ボールを打つのには

 

動体視力が必要だと言われますね。

 

 

 

 

しかし

 

運転の場合は自分も動いていてかつ

 

相手も動いている動体視力なので

 

かなりに高度な動体視力が必要です。

 

 

 

 

しかし

 

この動体視力が40代以降は

 

誰しも下り坂になっていきます。

 

 

  


いくら頑張っても

 

誰にでも訪れる加齢による変化なので

 

仕方がない話なのです。

 

 

 

 

②深視力

 

 

 

これは両目を使って

 

物体の遠近感、立体感、奥行きなどを

 

捉える目の能力の1つです。

 

 

 


左折のときに

 

歩道を自転車が走っていたら

 

どれくらいの距離感なのかを把握して

 

先に行ってもいいのか

 

待った方がいいかを判断しますよね。

 

 

 

 

また

 

駐車場で車を停車させるときも

 

奥行であったり

 

周りの車との距離感を

 

把握する力が必要です。

 

 

 

 

実は、車の運転に関して

 

深視力はかなり重視されており

 

大型免許や第二種免許を

 

取得する時に測定が必須です。

 

 

 

 

ただ

 

普通自動車免許の時に

 

その測定はありません。

 

 

 

 

今後は

 

普通免許の取得・更新時にも

 

必要な項目になっていくでしょう。

 

 

 

 

③明暗順応

 

 

 

これはあなたも

 

経験があると思いますが

 

暗い場所から明るい場所に出た時に

 

まぶしくて周りが見えない現象です。

 

 

 

 

もちろんその逆もあり

 

急に暗い場所に行くと

 

目が慣れてくるまで

 

時間がかかりますよね。

 

 

 

 

日中にトンネルから出た時や

 

夜に急に明るい市街地に入ると

 

歩行者などを見逃してしまうことも

 

少なくありません。

 

 

 

 

この能力も

 

だれしも50代以降には

 

自然と落ちて行ってしまうのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

高齢ドライバーの事故に関わる

 

3つの視覚について

 

お話しをさせていただきました。

 

 

 

 

もちろん

 

車の運転には

 

認知能力も大切だからこそ

 

高齢者が事故を起こすと

 

そこばかりとりあげられます。

 

 

 

 

しかし

 

純粋な加齢による

 

身体的な影響は大きく

 

特に”視覚”の衰えは

 

決して無視することはできません。

 

 

 

 

これは

 

高齢者自身も

 

認識が必要な事実であり

 

『私は認知症なんかじゃないから

 

運転はまったく問題ないよ』

 

という訳ではないということです。

 

 

 

 

加齢の影響は

 

どれだけトレーニングしても

 

逆らうことができずに

 

その影響を受け入れる必要があります。

 

 

 

 

その心づもりをしたうえで

 

運転することが必要条件であり

 

トータルとして

 

運転できる能力があるかを

 

判断していくことが求められます。

 

 

 

 

今回は高齢ドライバーの

 

身体面の影響について

 

お話しをさせていただきましたが

 

今後は事故につながる認知面

 

免許返納における心のケアについても

 

お話しできたらと思います。

 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

=(超・超・超・大切なお知らせ… (*´ω`*) )=

 ⇓ ⇓ ⇓ ⇓

 

2021年12月22日 新刊を出版

 

『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』

 

 

現在、下記で発売中!

 

①Amazon   

 

②楽天