はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

人間の命には、限りがあります。

 

 

 

つまり

 

その分だけ

 

大切な人との


お別れもあります。

 

 

 

 

もちろん、誰であっても

 

自分の大切な人を亡くすと

 

とても辛く悲しく喪失感に襲われます。

 

 

 

 

そのなかでも

 

故人が、寿命で亡くなった時より

 

自ら命を絶った時のほうが

 

遺族の心のあたえる衝撃は大きくなります。

 

 

 

 

もちろん

 

このようなネガティブな気持ちを

 

どのように扱うかは

 

人によって異なってきますが

 

時間をかけてでも


対処する必要があるのはたしかです。

 

 

 

 

その対処法の1つとして

 

理解ある人に自分の辛さなどを

 

聞いてもらう方法もあります。

 

 

 

 

しかし

 

自殺による死別の場合は

 

『遺族が、自分の心の内を

 

語ることは許されない…』

 

と感じてしまってふさぎ込む人もいます。

 

 

 

 

実際に

 

自分の家族の一員が

 

自ら命を絶った過去があれば

 

その事実をひた隠しにする人

 

少なくはありません。

 

 

 

 

そこで今回は

 

なぜそのような遺族が

 

苦しみを1人で抱えるようになるのかを

 

お話しさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

先程もお話ししたように

 

喪失体験のなかでも

 

大切な人の自殺は、残された遺族も

 

かなり大きな傷を負うことになります。

 

 

 

 

だからこそ

 

一人で抱えるのではなく

 

周りの人には

 

『話をしたくなったら、いつでも相談してね』

 

という接し方が求められます。

 

 

 

 

それでも


遺族の人として

 

自分の辛さを周りの人に

 

吐露することができないのは

 

次の2つの理由があります。

 

 

 

①世間の偏見やうわさ

 

 

 

たとえば

 

とても悲しい話ですが

 

何かしらの理由で自分の子供が

 

自らの命を絶ったと仮定してみましょう。

 

 

 

 

そのような時

 

大部分の周りの人は

 

その故人や遺族が

 

どれだけ苦しみ、辛い思いをしているかに

 

思いを馳せることができます。

 

 

 

 

しかし

 

なかには

 

・親が気づくべきだったのでは?!

 

・家族がSOSを無視したんだろ?

 

のように遺族を責める思いを


持つ人も出てきます。

 

 

 


ほかにも

 

『よく親子ケンカもあったみたい。』

 

『虐待もあったじゃないか?』

 

『厳しいしつけが原因だよ…』

 

のように

 

まるで自殺の理由を家族のせいにして

 

あることないことを噂する人もいます。

 

 

 

 

突然の死というものは

 

誰にも分からないことが多く

 

とくに自殺となると、より個別性が高く

 

その理由などが遺族も含めて


残された人には分からないことが多いです。

 

 

 

 

人間は分からないことや

 

理解できないことに対して

 

モヤモヤの不快に感じるため

 

なんでもいいから

 

それらしい理由をつけて

 

自分を納得させる性質があります。

 

 

 

 

身近で自殺が起きた時には

 

このように

 

色々な理由や背景の推測が独り歩きをして

 

遺族を傷つけてしまうのです。

 

 

 

 

その独り歩きが

 

遺族をより恐怖を感じさせて

 

”周りがどのように感じているんだろ…”

 

とビクビクして誰も信じられなくなり

 

故人の話を誰にもできなくなるのです。

 

 

 

 

②生きがいやプラドの喪失

 

 

 

たとえば

 

我が子の成長や

 

夫と平穏に過ごす毎日こそが

 

自分の生きがいであったり

 

 

ここまで子供を

 

無事に育て上げたことや

 

家族で仲良くここまで歩んできたことを

 

自分のプライドに感じている人もいます。

 

 

 

 

その相手が

 

自ら命を絶ったとなると

 

まるで自分自身を拒否された感覚に陥り

 

自分の生きがいやプライドを

 

一気に失うことに繋がってしまいます。

 

 

 

 

そのような時

 

心への激しい重圧を

 

少しでも和らげるために

 

多かれ少なかれ茫然自失となり

 

意識を切り離す防衛反応を起こします。

 

 



さらには、さきほどの


・親が気づくべきだったのでは?!


・家族がSOSを無視したんだろ?


という考えを、自分自身に向けて


自分を責めてしまう人も少なくありません。




 

このような期間は

 

周りの誰とも接点をもつことは避け

 

全てを独りで抱え込み

 

自分で気がついていない間に

 

社会から孤立してしまうのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

自ら命を絶った人の遺族が

 

苦しみを1人で抱えるようになるのかを

 

お話ししてきました。

 

 

 

 

このような形で

 

喪失体験をした遺族は

 

心に大きな傷を負うからこそ

 

それだけ十分なケアが必要です。

 

 

 

 

しかし

 

その苦しみ、辛さ、悲しみを

 

誰にも話をすることが出来ずに

 

1人で抱え込んでいる人がいるのです。

 

 

 

 

たしかに

 

慣れていない人からすれば
 

”自殺”と聞くと

 

ギョッとする気持ちも分かります。

 

 

 

 

ただ

 

どのような死別の形であっても

 

故人も遺族も

 

その人の価値が変わることはありません。

 

 

 

 

周りのその拒否的な反応が

 

色々な偏見や噂を助長して

 

より遺族を苦しめる可能性があるのです。

 

 

 

 

もちろん

 

全てに踏み込む必要はありませんから

 

苦しみを一人で抱え込むのではなく

 

『何かあれば、いつでも言ってね。聞くからね。』

 

という姿勢の人が増えれば嬉しいです。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

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