はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

あなたが『自己愛』と聞くと

 

どのような印象を持つでしょうか。

 

 

 

 

本来は

 

漢字のままであれば

 

『自分を愛する』と書くので

 

いいイメージを持つはずです。

 

 

 

 

しかし実際には

 

『自己愛』と聞いて

 

いいイメージを持つ人は

 

あまりいないでしょう。

 

 

 

 

というのも

 

自己愛という言葉は

 

どのような時に聞くでしょうか。

 

 

 

 

おそらく

 

・自己愛性パーソナリティ障害

 

・肥大した自己愛

 

のようなネガティブな言葉と

 

セットで使われやすいからでしょう。

 

 

 

 

 

ただ

 

この”自己愛”のイメージを

 

勘違いしている人もいます。

 

 

 

 

そこで今回は

 

自己愛性パーソナリティ障害の

 

『自己愛』とは何かについて

 

お話させていただきます。

 

 

 

 

 

  

まず、自己愛といえば

 

『暇さえあれば、鏡で自分の顔をみている』

 

のようなナルシストな人物像を

 

イメージする人もいます。

 

 

 

 

しかし

 

精神科界隈で使われる

 

「自己愛」という言葉には

 

自分のルックスなどに

 

ほれ込んでいるタイプとは

 

また異なってきます。

 

 

 

 

つまり

 

自己愛というには

 

決して、ルックスだけに

 

限った話ではないのです。

 

 

 

 

たしかに

 

このあたりまでは

 

理解している人も

 

多いのではないかと思います。

 

 

 

 

それでも

 

自己愛が肥大してる人のイメージは

 

ルックスに関することを省いて

 

『自分の思考や考えが


絶対に正しいと考えている人』

 

と、イメージしている人も多いでしょう。

 

 

 

 

結論としては

 

正しいところですが

 

この結論にいたるプロセスを知ることで

 

とくに

 

自己愛性パーソナリティ障害の

 

”自己愛”を深く理解できるので


説明していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

自己愛性パーソナリティ障害は

 

国際的な診断基準においては

 

ある9つの項目から

 

5つ以上が当てはまるかで判断されます。

 

 

 

 

ここでは

 

細かくなってしまいますので

 

その9つの項目を列挙はしませんが

 

なかなか激しい内容だったりします。

 

 

 

 

そして

 

診断基準の3つくらいを

 

組み合わせただけでも

 

次のような人物像になります。

 

 

 

 

『自分で業績や才能を誇張して

 

自分は特別な人間だと信じて疑わず

 

過剰に賞賛を求めるような人。』

 

 

 

 

たしかに

 

それっぽい人はいますが

 

どこの誰から見ても

 

これにガッチリ当てはまる人は

 

案外、日本の会社では見つけくく

 

診断から外れてしまうこともあります。

 

 

 

 

ただ、それは

 

この診断基準が世界基準なので

 

日本の文化的な側面から考えると

 

うまく当てはめるのが難しかったりします。

 

 

 

 

たとえば

 

まだまだ日本ではパワハラ気質の人でも

 

『なぜ、俺を起用しないんだ!納得できない!』

 

『俺の方がリーダーに適任だ!変われ!』

 

のような振る舞いや主張をしている人を

 

見かけることは少ないかと思います。

 

 

 

 

これは

 

日本では多かれ少なかれ

 

”和をもって貴し”のような意識も


社内のなかにはあるので

 

そのあたりがブレーキをかけるのでしょう。

 

 

 

 

なので

 

日本であれば

 

自己愛性パーソナリティ障害のイメージを

 

『自分の思考や考えが


絶対に正しいと考えている人』

 

のようにイメージしていると

 

会社で見つけれそうで、見つけにくい

 

という結果になってしまうのです。

 

 

 

 

しかし

 

自己愛性パーソナリティ障害の

 

診断基準の9つの項目のうちに

 

対人関係のトラブルを抱える項目

 

3つくらい用意されています。

 

 

 

 

その3つを組み合わせると

 

次のような人物像になります。

 

 

 

 

『他人の気持ちや欲求を知ろうともせず

 

自分の目的を達成するためなら

 

他人を不正に利用したり傷つけたりする人』

 

 

 

 

このような人なら

 

あなたの会社の中でも

 

『あー、いるいる…。そーゆー人…』

 

と思い当たる節のある人も

 

いるのではないでしょうか。

 

 

 

 

つまり

 

自己愛が肥大してる人のイメージは

 

『自分の思考や考えが


絶対に正しいと考えている人』

 

というよりは

 

『他者は自分のために


存在していると思っている人』

 

という認識のほうがより的確なのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

自己愛性パーソナリティ障害の

 

『自己愛』とは何かについて

 

お話させていただきました。

 

 

 

 

『自己愛』ときくと

 

ベクトルが自分自身に向けられている

 

印象があるかもしれません。

 

 

 

 

しかし

 

自己愛性パーソナリティ障害の”自己愛”は

 

他人に対してのベクトルであり

 

『他者は、自分のために

 

存在していると思っている人』

 

と知ってもらえたらオッケーです。

 

 

 

 

ちなみに

 

『なぜ、どの段階で、こんな風に

 

考えてしまうようになるのか?』

 

について気になると思います。

 

 

 

 

もちろん性格の問題なので

 

生まれ持ったものが

 

大きく影響しているところもあります。

 

 

 

 

しかし

 

その背景には

 

コミュニケーションをとるのが苦手なので

 

相手の気持ちが分からないことから

 

始まっている人もいます。

 

 

 

 

つまり

 

相手の気持ちが分からないからこそ

 

周りがどうなろうか

 

自分には知ったことではないので

 

平気で他者を不当に利用したり

 

傷つけるようなことをしてしまうのです。

 

 

 

 

ある意味で

 

そのような背景がはっきりしている人なら

 

コミュニケーションの取り方として

 

表面的な言葉だけではなく

 

表情、しぐさなども総合的に見て

 

相手が何を考えているかを学ぶことで

 

少しは改善の余地があります。

 

 

 

 

ただ、それであっても

 

巻き込まれてしまった人は

 

かなりのダメージを負ってしまうのは

 

間違いないことです。





なので

 

今後はその防ぎ方などについても

 

このブログでお話できたらと思います ^^

 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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