はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

ここ数日は多忙さによって

 

ブログ更新がやや滞ってしまって

 

楽しみにしてくれていた方

 

申し訳ありませんでした。(ペコリ)

 

 

 

 

また更新が抜ける日が

 

あるかも知れませんが

 

1日1記事を目標にしながら

 

マイペースに頑張っていきます!

 

 

 

 

そこで、早速ですが

 

以前に家庭内暴力(DV)による

 

心の傷についてお話させて頂きました。

 

 

(こちらの記事です↓)

 

 

 

 

実は

 

この記事を読んでくださった

 

とある読者の方から

 

『DVではなくて…

 

モラハラで苦しんでいるので

 

そちらの話題も取り上げて欲しい』

 

といったリクエストを頂きました。

 

 

 

 

実はこのように

 

『自分はDVは受けていないけど

 

モラハラがひどくて…精神的にしんどい…』

 

という人の悩みは

 

外来で聞くことも少なくありません。

 

 

 

 

しかし

 

この手の被害者の人と話をしてみると

 

モラハラ(モラルハラスメント)に関して

 

かなり勘違いしている人が多いことに

 

気がつかされます。

 

 

 

 

そこで今回は

 

モラハラに関して

 

勘違いされることについて

 

お話したいと思います。

 

 

 

 

 

 

まず

 

モラハラ(モラルハラスメント)とは

 

どのようなものなのかについて


ラフに説明しますね。

 

 

 

 

超・簡潔にまとめると

 

相手を言葉や態度によって

 

繰り返し相手を傷つけることです。

 

 

 

 

なので

 

夫婦間のイメージもありますが

 

嫁姑とかでも起こりますし

 

会社の同僚同士でも起こりえます。

 

 

 

 

ただ、もう少しだけ

 

モラハラについて

 

具体的に説明したいと思います。

 

 

 

 

モラハラとは、相手に対して

 

ちょっとしたことで激怒して

 

人格を否定するような言葉を浴びせて

 

威嚇したり、脅迫めいたことを言ったりして

 

心に大きな傷を負わせて

 

最終的には相手の心を支配することです。

 

 

 

 

もしかしたら

 

モラハラのイメージが

 

少し変わったかもしれませんね。

 

 

 

 

これで分かると思いますが

 

モラハラは決して軽い話ではなく

 

かなり辛く大変苦しい経験なのです。

 

 

 

 

とくに

 

モラルハラスメントという名称こそが

 

この残忍さを


軽減させている気もします。

 

 

 

 

モラルという単語を使うと

 

モラハラの加害者の人のことを


『犯罪ではないけれど、マナーがない人』

 

くらいのニュアンスでしか

 

思えない人もいるのではないでしょうか。

 

 

 

 

なので

 

モラハラと表現するよりは

 

精神的暴力精神的虐待と表現した方が

 

ストレートに被害者の苦しみや

 

ことの重大さが伝わるかと思います。

 

 

(ただ、このブログでは

 

分かりやすさ重視のため

 

今後も”モラハラ”と表記は使用します)

 

 

 

 

しかし、これだけ

 

危険で残忍な行為なのに

 

勘違いされていることがあります。

 

 

 

 

それは

 

『モラハラとDVは全くの別物』

 

と、思われていることです。

 

 

 

 

実は、モラハラはDVの一種です。

 

 

これは絶対に覚えておいてください。

 

 

 

 

つまり、厳密には

 

『自分はDVは受けていないけど…

 

モラハラがひどくて…精神的にしんどい…』

 

という表現は間違いです。

 

 

 

 

たしかに

 

DV=殴る・蹴るなどの

 

身体的暴力のイメージがあります。

 

 

 

 

しかし、DVには

 

精神的暴力も含まれています。

 

 

 

 

これを知らないと

 

大きな問題が起きてきます。

 

 

 

 

それは

 

『自分はDVの被害者なんだ』という認識

 

持つことが出来ないのです。

 

 


この認識をもつからこそ


心の傷の治療であったり


モラハラの環境からの脱出することを


考えるというスタートラインに立てるのです。


 


 

また

 

度重ねるモラハラは

 

DV防止法で扱われる範囲です。

 

 

 

 

身体的暴力だけではなく

 

精神的暴力がどれだけ

 

深い傷を残すのかは言うまでもありません。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

モラルハラスメントという表現は

 

まるで軽い話かのように

 

勘違いされやすいです。

 

 

 

 

身近な人に相談しても

 

『それくらいは結婚したら我慢しないと』

 

くらいに一蹴されたりもします。

 

 

 

 

しかし、モラハラとは

 

精神的暴力や精神的虐待のことであり

 

決して軽視されるものではありません。

 

 

 

 

さらに

 

忘れないで欲しいは

 

モラハラというのは

 

DVの一種であるということです。

 

 

 

 

つまり

 

モラハラの被害者は

 

DV被害者ということです。

 

 

 

 

まずは

 

何よりも当事者が

 

その自覚を持つことが必要です。

 

 

 

 

その自覚をもっているからこそ

 

その場から積極的に逃げる選択肢を持てたり

 

色々なところに相談する自分を肯定でき

 

自分自身を守る行動が起こせるのです。

 

 

 

 

決して

 

『私が悪いんだから…

 

私が我慢して、努力したら

 

相手も変わってくれるだろう…』

 

なんて考えてはいけませんよ。
 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 
 

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