はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

高齢化社会と言われ始めて

 

だいぶん時間が経過していますね。

 

 

 

 

高齢化社会になることで

 

増えるものも減るものも

 

色々とでてくるでしょう。

 

 

 

 

そのなかでも

 

増えてくるものの1つとしては

 

介護喪失体験(死別)です。

 

 

 

 

そもそも

 

日本人は死について語ることが

 

かなりタブー視される傾向があります。

 

 

 

 

しかし、その結果として

 

死別に対する心の準備不足で

 

実際にことが起きたあとに

 

とても深い悲しみにくれることもよくあります。

 

 

 

 

もしかしたら

 

今後あなたにも

 

ご両親を介護するような時が

 

来るかもしれません。

 

 

 

 

実は、そのように

 

介護している相手と死別した時には

 

自然な悲嘆反応をはるかに超える

 

治療が必要な疾患レベルまで

 

心に大きな負担を抱えることがあります。

 

 

 

 

しかし

 

今後の高齢化社会においては

 

このようなことが

 

どんどん起こる可能性もあります。

 

 

 

 

それが現実に起こってしまうと

 

遺族としては、ずっと深い悲しみで

 

仕事などもまったく手につかない状態で

 

日常生活にかなり大きな問題が起こります。

 

 

 

 

なので、出来る限り

 

あなたが介護をする相手と死別をしても

 

一般的な自然な悲嘆反応の範囲

 

受け止めれるに越したことはありません。

 

 

 

 

そこで今回は

 

あなたが介護をしている

 

必要な大切な人が最期を迎える時には

 

事前にどのような心の準備が必要か

 

お話したいと思います。

 

 

 

 

 

 

世の中には、周りから見ていても

 

故人の生前には

 

とても一生懸命に介護をしているのに

 

 

『もっと、あのようにすればよかった…』

 

『悪いこと言ってしまった…』

 

 

のように、後悔したり自分を責めて

 

長期間、苦しむ人がいます。

 

 

 

 

このような人の特徴としては

 

相手の残された時間が短いからこそ

 

介護に対して完璧主義になっていたり

 

介護=自己犠牲は当たり前と考え

 

相手の期待の全てに応えようとしています。

 

 

 

 

しかし、当然ながら

 

相手の全ての期待に応えるのは

 

かなり難しい話なのです。

 

 

 

 

さらに


介護というのは

 

長い年月が必要になることも


よくあります。

 

 

 

 

その時間のなかで

 

あなたが不機嫌になって

 

精神的な余裕が持てずに

 

『なんでそんなことするの!!』

 

と、相手に向かって

 

怒ってしまうこともあるでしょう。

 

 

 

 

しかし、真面目なあなたは

 

その相手が死別した後になって

 

『あの時、なんであんなことを言って

 

相手を傷つけてしまったのだろう…』

 

と、かなり自分を責めて

 

どんどん落ち込んでいってしまいます。

 

 

 

 

さらに、介護に対して

 

完璧主義であるばあるほど

 

その相手がいなくなった時から…

 

悲しさ、不安だけではなく

 

強い孤独感や虚無感に襲われて

 

これから何を支えに

 

生きていけばよいか分からず

 

茫然としてしまうのです。

 

 

 

 

そこで、ここからは

 

大切な人の死別後に遭遇しても

 

このような状態にまでは陥ることなく

 

あくまで自然な範囲の

 

心の反応である悲嘆反応で収めるために

 

介護との向き合い方についてお話します。

 

 

 

 

大切な人の介護において

 

大事にしなければいけないのは

 

自分ファーストの姿勢です。

 

 

 

 

それには

 

相手とは適切な距離をとり

 

境界線を作る意識が必要です。

 

 

 

 

介護というのは

 

相手に対して身体的な接触も多く

 

かなり愛着が湧きやすく、それに伴い

 

心の距離もかなり近くなっていきます。

 

 

 

 

そのため


残された時間を考慮して

 

つい相手に全てを捧げたくなります。

 

 

 

 

それでも

 

相手と境界線を引くことは

 

冷酷な人だと思われるかもしれませんが

 

決してそんなことはありません。

 

 

 

 

具体的には

 

介護中であっても

 

相手が希望する気持ちを受け止めつつも

 

『できないことは、できない』

 

と、伝えることが必要なのです。

 

 

 

 

相手の寿命のことばかり考えて

 

何でもかんでも完璧主義に

 

陥らないように注意しなければいけません。

 

 

 

 

自分自身の生活や健康を

 

犠牲にしすぎていても

 

結局、長続きすることはありません。

 

 

 

 

さらに先述したように

 

死別後には、燃え尽き症候群のようになり

 

思考が止まり、何も手につかずに

 

かなり生活に大きな支障をきたします。

 

 

 

 

死別したあとに

 

あなたがそのような状態になることは

 

故人も望んでいないはずです。

 

 

 

 

では、どのようにして

 

距離をとればいいでしょうか。

 

 

 

 

それは

 

自分のなかで介護の目的

 

明確にしておくことです。

 

 

 

 

これは

 

自分が介護をする目的になるので

 

主語は”自分自身”になります。

 

 

 

 

たとえば、次のようなものです。

 

 

『自分が、最期に後悔しないため』

 

『自分が、相手に感謝を伝えるため』

 

 

 

 

もし今日は

 

自分に精神的な余裕がなく

 

『相手に怒ってしまいそうだ…』と思うなら

 

 

【最後に後悔しない】という


目的を達成するために

 

今日は相手との関わる時間を

 

グッと減らすなどの行動も選べます。

 

 

 

 

このようにして

 

常に自分の目的にズレてないかを考えて

 

相手との距離を調整したらいいのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

高齢化社会でおこる

 

介護死別についてお話しました。

 

 

 

 

介護している相手が死別した時に

 

治療が必要な疾患のレベルまで

 

心に大きな負担を抱えないコツを

 

お伝えさせて頂きました。

 

 

 

 

介護をしていると

 

どうしても体だけではなく

 

心の距離もかなり近くなります。

 

 

 

 

相手のとの距離が近すぎると

 

必要以上に感情移入してしまい

 

死別を経験した後から

 

あなた自身が苦しんでしまいます。

 

 

 

 

そのようにならないためには

 

『なぜ、あなたがその人を

 

介護をしているのか』ということを

 

しっかり言語化できるようにしましょう。

 

 

 

 

あくまで自分が主体になって

 

介護をやっているスタンスを保ち

 

相手との必要な境界線を持つことが

 

あなた自身を守る心構えになります。

 

 

 


決して、介護に対して

 

完璧主義にならないように

 

注意してくださいね ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

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