はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

このブログでは

 

心理的な虐待だけでなく、愛着障害などで

 

幼少期に、親から心に傷をつけられる

 

どのようになるのかをテーマにして

 

記事を書くこともよくあります。

 

 

 

 

その幼少期の心の傷は

 

きっちり癒さないと

 

自然と治ることはなく

 

大人になってからも原因不明の症状などで

 

悩んでしまうことにもつながります。

 

 

 

 

ただ

 

この時に「”親”から」との表現をしていますが

 

大概の場合は

 

母親をイメージする人が多いですね。

 

 

 

 

もちろん

 

母親だけが悪者ではなく

 

お酒におぼれた父親が

 

家の中で怒鳴り散らして

 

子どもや妻(子供からみたら母)に

 

人格を否定する暴言や暴力で


恐怖を与えている家庭もまだまだ存在します。

 

 

 

 

しかし

 

実際の診察の場面では

 

患者さんからの話を聞くと

 

母との関係に


問題があることが多いです。

 

 

 

 

それは、親から子への

 

暴力や暴言ではなく

 

過干渉という問題点です。

 

 

 

 

この過干渉に関しては

 

ほとんどの場合では

 

父親ではなく母親が主体です。

 

 

 

 

この過干渉によって

 

どのように幼い子供に対して

 

心に傷がついてしまうのかは

 

過去にも記事にさせて頂きました。

 

 

 

 

ただ、そこで気になるのは

 

この母親が子供に対して

 

過干渉になっている時

 

父親はどのように


振る舞っているのでしょうか。

 

 

 

今日はそのあたりのお話をしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

そもそも

 

母親が子供に過干渉になる時は

 

どのような背景があるのでしょうか。

 

 

 

 

まず、ほとんどのケースで

 

夫婦の仲が

 

うまくいっておりません。

 

 

 

 

もう少し詳しく見ると

 

その理由はさまざまですが

 

父が母に対して関心を失っています。

 

 


 

そして

 

母親が仕事などもしておらず

 

ほぼ家庭内だけが

 

自分のコミュニティであれば

 

やはり精神的にも孤立してしまいます。

 

 

 

 

そして、その孤独感を

 

少しでも解消するために

 

子どもに過剰に関わってしまいます。

 

 

 

 

その関わり方が

 

母としても過干渉だと

 

自分で気がついていることさえあります。

 

 

 

 

しかし


それでもその関わりを辞めると

 

また孤独に戻ってしまい耐えれず

 

結局、過干渉を辞めることができません。

 

 

 

 

だからこそ、時には

 

そんな自分を正当化するために

 

『これは、子供のためなのです』

 

という大義名分で押し切ろうともします。

 

 

 

 

では

 

そんないびつな過干渉の

 

母と子の関係を

 

父親はどのように見ているのでしょう。

 

 

 

 

多くの場合は

 

過干渉な様子が

 

目に入っているし

 

気がついていますが

 

関わりを持とうとしません。

 

 

 

 

それもそのはずで

 

以前から母親(妻)に対して

 

興味や関心がないのは先述した通りです。

 

 

 

 

だからこそ

 

余計に面倒なことに

 

巻き込まれたれたくない願望から

 

見て見ぬふりをしています。

 

 

 

 

とはいっても

 

核家族の子どもからすれば

 

母の過干渉に苦しみ

 

窮屈な思いをしていれば

 

父しか頼むところがありません。

 

 

 

 

それでも

 

苦しむ子供を傍目に

 

なぜ、そのまま放置できるのでしょう。

 

 

 

 

それは

 

『育児は母親に任せている。

 

自分は仕事をしている。

 

稼いで、家庭を守っている。』

 

のように”自分はやることはやっている”と

 

自分を正当化することで

 

現状から目を背けていられるのです。

 

 

 

 

そうなると

 

子どもはいよいよ

 

逃げ場所が無くなってしまい

 

心に大きな傷を負ってしまうのです。

 

 

 

 

 

 

たしかに

 

成人になってから

 

心の傷に気がついた患者さんからすれば

 

『母の過干渉が原因だ!』

 

と母を責めたくなることもあるでしょう。

 

 

 

 

その一方で、大元には

 

父にも責任があると分かりつつ

 

『父は、まぁ仕方ないんです…』

 

と許している人が多いですね。

 

 

 

 

その理由としては

 

父が、子供の味方になって

 

母と敵対関係になっても

 

夫婦関係がもっと悪化するだけで

 

今の事態が好転しないことに

 

子どもながらにも気がついているからです。

 

 

 

 

また、多くの患者さんは

 

幼少期からの母の過干渉によって

 

『〇〇するべき』・『●●しなければいけない』

 

という母親独自の考えを教え込まれています。

 

 

 

 

しかし、興味深いのは

 

患者さんが大人になってから

 

自分の価値観や考え方が

 

父親のものと似ていることに気がつきます。

 

 

 

 

どちらかといえば

 

母の過干渉がひどい時は

 

そのインパクトが大きいので

 

家庭内での父の存在感は薄いはずです。

 

 

 

 

それでも

 

「母は違う」という消去法的な思考なのか

 

父を頼るべき最後の逃げ道と捉えているのか

 

父親の存在がとても大きいことが分かります。

 

 

 

 

だからこそ、父親は

 

このような母と子の過干渉な状況に気がついたら

 

子どもを助けるためにも

 

積極的に介入することが必要です。

 

 

 

 

そして、改めて

 

夫婦の関係を見直したり

 

再構築することに取り組んでほしいですね。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

 

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