はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

今は多様性を

 

受け入れる時代なのは

 

誰もが知っていることです。

 

 

 

 

その中でもLGBTと言われる

 

性的マイノリティに関しても

 

産業医として活動していると

 

話題になることはたびたびあります。

 

 

(LGBT”Q”とも言われますが

 

この記事では分かりやすさのため

 

あえて、LGBTと表記します)

 

 

 

 

というのも当然ながら

 

会社のなかにはどのような人に対しても

 

差別が起きないように

 

注意はしなければいけません。

 

 

 

 

実際に、産業医として

 

性的マイノリティの該当者から

 

職場での居心地の悪さによる

 

精神的な苦痛や疲労の悩み相談を

 

受けることは確実に増えてきました。

 

 

 

 

しかし、その一方で

 

非該当者の人と話をしていると

 

『うちの会社にはLGBTはいないからなぁ。

 

でも、今後のために調整はいるよなぁ。』

 

などの話題になることもあります。

 

 

 

 

そうです。




意外と身近なところに

 

すでに性的マイノリティの人がいるのに

 

全く気がついていないのです。

 

 

 

 

そこで、今日は

 

なぜそのような大事なことに

 

全く気がつかないのかについて

 

お話したいと思います。

 

 

 

 

 

 

まず、そもそもですが

 

1つの集団にどれくらいの割合で

 

性的マイノリティの人がいるのでしょうか。

 

 

 

 

実は、私が活動している大阪で

 

2019年に調査が行われ

 

結果が発表されました。

 

 

 

 

『大阪市民の働き方と暮らし方の多様性と共生に関するアンケート』

 

と名前がついた調査であり

 

4285人を対象に調査されたものです。

 

 

 

 

結果として

 

『ゲイ・レズビアン』・『バイセクシャル』・

 

『トランスジェンダー』・『アクシャル』

 

に該当する人は142人 (3.3%) でした。

 

 

 

 

単純な計算ではありますが

 

私が産業医として訪問する会社は

 

従業員が50人以上はおられるので

 

50人×3.3%=1.65人です。

 

 

 

 

つまり、1つの会社には

 

1~2人くらいはおられることになり

 

決してマレな話ではありません。

 

 

 


なので、先述した

 

『うちの会社にはLGBTはいないからなぁ。』

 

というのは、ほとんどの場合で

 

間違いであることが分かりますね。

 

 

 

 

 

 

ただ、そうと言っても…

 

性的マイノリティの人が

 

身近にいる実感を持てない人も

 

多いのではないかと思います。

 

 

 

 

では、ここからは

 

その2つの理由について

 

お話をしたいと思います。

 

 

 

 

①カミングアウトしてない

 

 

 

これは


性的マイノリティとされる

 

当事者による事情です。

 

 

 

 

『カミングアウトをしていないので

 

周囲の人が分からない』

 

と言ってしまえば

 

それまでなのかも知れません。

 

 

 

 

しかし、どちらかと言えば

 

カミングアウトできない現状にも

 

目を向けなければいけないのは

 

言うまでもありません。

 

 

 

 

当事者としては

 

カミングアウトをすることで

 

・職場の人の今までの関係が壊れそう…

 

・差別的な扱いや悪ふざけされそう…

 

・評価や異動に不利益もありそう…

 

などのことを心配しています。

 

 

 

 

もしかしたら

 

周りの人からすれば

 

『それは考えすぎでしょ』

 

と思うかもしれません。

 

 

 

 

しかし、当事者としては

 

カミングアウトによって

 

今、何気なく過ごしている日常すら

 

奪われるかもしれない

 

恐怖や不安を抱えているのです。

 

 

 

 

ちなみに

 

多くの性的マイノリティの人は

 

カミングアウトをするとしても

 

一気に全ての人に伝えません。

 

 

 

 

もしカミングアウトをすると決めても

 

信用が置ける人にのみ

 

伝えることが多いのです。

 

 

 

 

そのため

 

会う人、会う人の全ての人に

 

『この人にカミングアウトして大丈夫か…』

 

を判断しなければいけなくなり

 

それはかなり大変なことになります。

 

 

 

 

②性的マイノリティのイメージが違う

 

 

 

これは


性的マイノリティではない

 

非当事者による事情です。

 

 

 

 

今ではLGBTの”単語だけ”は

 

世間に浸透してきましたが

 

その中身はまだまだ伝わっていません。

 

 

 

 

その証拠に

 

非当事者がイメージする

 

LGBTの人の像が

 

現実とかけ離れています。

 

 

 

 

たとえば、外見的なイメージは

 

”おねぇタレントのような人”

 

を想像する人も少なくありません。

 

 

 

 

つまり、LGBTの人ならば

 

独特の喋り方やファッションである

 

と思い込んでいたりします。

 

 

 

 

さらに

 

LGBTの人の職業といえば

 

バーなどの店員さんや

 

芸能や芸術関係などの仕事をイメージして

 

まさか一般企業では勤務していないと

 

思い込んでいたりもします。

 

 

 

 

言うまでもなく

 

見た目だけで

 

性的マイノリティであるかなんて

 

分かるハズありません。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

『うちの会社にはLGBTはいないからなぁ。』

 

は、かなり安直な考え方です。

 

 

 

 

ただ


そのように考えてしまうのは

 

①当事者の考え方 ②非当事者の考え方

 

といった両者の考えによって

 

生み出しているものであります。

 

 

 

 

しかし

 

見るだけでは分からないですが

 

50人くらいの集まりならば

 

1人以上はいるかなぁくらいの

 

気持ちや考え方を持って下さい。

 

 

 

 

そこから、各々が

 

『もしかしたら

 

カミングアウトできない職場環境だったり…

 

嫌な思いを抱え込んでいるかも…』

 

というような視点も持ちたいですよね。

 

 

 

 

その視線を持つことによって

 

1人1人の言動や行動が

 

差別につながらない様に

 

自分自身で注意できるようになるでしょう。

 

 

 

 

そこではじめて

 

性的マイノリティといった多様性を

 

受け入れるスタートラインに立ったと

 

言えるのではないでしょうか ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

 

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