はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

7月下旬からはじまった

 

オリンピックとパラリンピック

 

ついに終わってしまいましたね。

 

 

 

 

開催に対して

 

色々な意見もありましたが

 

始まったのが終わるのは

 

どこか寂しい思いがありますね。

 

 

 

 

そして

 

全国のアスリートの皆さんは

 

本当にお疲れ様でした。

 

 

 

 

このようなアスリートの活躍を

 

身近で感じることが出来ると

 

大人だけではなく、子供たちも

 

『あのスポーツやってみたい!』

 

みたいに、いい影響になりますね。

 

 

 

 

これをきっかけに

 

スポーツ人口も増えるだろうし

 

体を動かすことを習慣になる人も

 

増えていけばいいなと思います。

 

 

 

 

しかし、そのような

 

スポーツに対する素敵な話に

 

水を差して申し訳ありません…。

 

 

 

 

やはり

 

最近のスポーツ界隈の

 

体罰の問題

 

放置することはできません。

 

 

 

 

体罰被害の対象になるのは

 

まだまだ学生くらいの年齢の人です。

 

 

 

 

家庭内の問題が無くても

 

スポーツにおける体罰によって

 

身体だけではなく精神も蝕まれる子供は

 

決して少なくありません。

 

 

 

 

そのような時に


本人だけではなく 


『それは体罰ですよ!!』

 

と、早い段階で周りの大人が

 

注意できることが大切になってきます。

 

 

 

 

そこで今回は

 

体罰かどうか判断するポイントと

 

体罰を減らすために必要なことについて

 

お話したいと思います。

 

 

 

 

 

 

今まで、あなたも

 

体罰が原因でケガをしたり

 

ひどい時には自殺をしたりの

 

辛いニュースを目にしたことがあるでしょう。

 

 

 

 

そもそも大半の人は

 

『体罰はやっていはいけないもの』

 

と、しっかり理解できています。

 

 

 

 

しかし

 

『体罰とは、どのようなものですか?』

 

と聞かれた時には

 

上手く答えられない人も

 

多いかと思います。

 

 

 

 

そこでまずは体罰の定義

 

確認して

 

ぜひ丸覚えしちゃいましょう。

 

 

 

 

東京都のガイドラインでは

 

次のように定められています。

 

 

 

『教員が児童・生徒の身体に

 

直接的または間接的に

 

肉体的苦痛をあたえる行為』

 

 

 

 

この定義には

 

2つのポイントがあるので

 

まずはそこについて解説します。

 

 

 

①主語が教員

 

 

 

最初の一文を見たら分かるように

 

『教員が~』となっていますね。
 

 

 

 

最近は、スポーツの強豪校だと

 

部活のコーチは学校の教員ではなく

 

外部指導者が来てることも多いです。

 

 

 

 

そのため

 

『外部指導者が

 

直接的または間接的に

 

肉体的苦痛をあたえる行為』

 

を行えば、それは体罰ではなく

 

ただの暴力なのです。

 

 

 

それだけ話が重たいことは

 

ぜひ知っていてください。

 

 

 

 

②殴らなくても体罰

 

 

 

直接的な肉体的苦痛というのは

 

ビンタをしたり、ラケットで殴ったり

 

選手を蹴ったりすることですね。

 

 

 

 

一方で

 

間接的な肉体的苦痛とは

 

長時間の正座や立ちっぱなしを


命じたりすることです。

 

 

 

 

なので

 

『選手が明らかにミスした時に

 

監督が、選手の顔をビンタした』

 

ということがあれば

 

誰もが『それは体罰だ!』と

 

指摘することが出来るでしょう。

 

 

 

 

しかし

 

最近問題なっているのは

 

選手に対する罰則を

 

”トレーニング”に形を変えているのです。

 

 

 

 

たとえば次のような場合です。

 

 

 

『選手が明らかにミスした時に

 

監督が、グランド10周を命じた』

 

 

 

 

このような時

 

あなたは『それは体罰だ!』と

 

指摘することが出来るでしょうか。

 

 

 

 

『いや…かなり微妙なラインかも…』

 

と思った人もいるかもしれません。

 

 

 

 

ただ、結論から言えば

 

これも立派な『体罰』です。

 

 

 

 

その理由は

 

定義から考えてみると明らかです。

 

 

 

 

このグランド10周というは

 

明らかに間接的に

 

肉体的な苦痛を与えています。

 

 

 

 

そして何よりも運動をするなかで

 

グランド10週だろうが

 

スクワット100回だろうが

 

どのようなトレーニングも

 

競技力向上の目的で指示されるものです。

 

 

 

 

それ以外で命じられるものは

 

全てが非合理的な話になります。

 

 

 

 

『ミスをしたから』という原因で

 

罰則を与えるという目的のために

 

『グランド10周』を指示するのは

 

あまりにも論理が破綻しています。

 

 

 

 

つまり

 

競技力向上の目的ではなく

 

間接的に肉体的苦痛を

 

与えるのは体罰になるのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

  


あなたが体罰かどうかの判断

 

出来るようになるための

 

お話をさせていただきました。

 

 

 

 

まずは、何よりも

 

体罰の定義を知っておくことで

 

大切な人を守れる可能性が


グーンとアップします。

 

 

 

 

とくに最近は、何かの罰則を

 

トレーニングの形に変えた体罰

 

まだまだ後を絶ちません。

 

 

 

 

そこで


これから体罰を減らすためには

 

コーチや監督が

 

今、指示しているトレーニングが

 

どのような目的があるのかを

 

言語化できなければいけません。

 

 

 

 

『ごちゃごちゃ言わずに

 

とにかく、やれっ!!』

 

なんて指示は、もう時代遅れなのです。

 

 

 

 

会社でも、誰かに指示を与える時は

 

『その指示の目的を


いかに論理的に言葉で説明できるか』

 

というのは当然、必要になりますよね。

 

 

 

 

アスリートの世界だけ

 

”それが無しでもOK”なんて

 

通用する訳ありません。

 

 

 

 

しかし、本当に残念なことがあります。

 

 

 

 

それは

 

体罰というのが違法なことだと

 

分かっているのに…

 

それでも体罰を容認している人が

 

少数であっても存在するという事実です。

 

 

 

 

そこで

 

今後はそのような人達が

 

なぜそのように考えるのかなどを

 

心理的な側面からお話も出来たらと思います。

 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

 

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