はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

以前の記事で

 

乳幼児期にあるはずのイヤイヤ期で

 

2歳までに適切な愛着が

 

作られているか判断できると話をしました。

 

 

 

 

そして、愛着とは

 

『親に対する安心・安全をベースにした信頼関係』

 

でしたね。

 

(詳細は下記の記事をみてください)
 

⇓   ⇓   ⇓

 

 

 

 

そして、人生においては

 

このイヤイヤ期と同じような時期があり

 

それが思春期(反抗期)です。

 

 

 

 

何となく、どちらも

 

「親に反抗する時期だよなぁ」

 

とも思えますが

 

圧倒的に思春期の方が長いので

 

それだけ心の発達過程に影響があります。

 

 

 

 

しかし

 

最初のイヤイヤ期を

 

問題なく過ごせたとしても

 

この思春期でつまづくこともあります。

 

 

 

 

それどころか

 

この思春期(反抗期)が

 

まったく来ない人もいるのです。

 

 

 


ただ、これらの原因が

 

家族内の人間関係にあることも

 

少なくありません。

 

 

 

 

そこで、今回は

 

反抗期が来なかった人に

 

共通してみられる過去について

 

お話をしたいと思います。







思春期は、心の発達過程において

 

1つの大きなステップだと思われますが

 

実際は”移行期”のイメージです。

 

 

 

 

それは

 

次の①と②の橋渡し的な

 

長い期間の移行期です。

 

 

 

①6~12歳くらいの学童期

 

 

②22歳くらいからの成人期


 

この①学童期というのは

 

身体面では

 

親に助けをもらわなくても

 

自由に動かすことができます。

 

 

 

(①の学童期の前にある乳幼児期は

 

身体的にも不自由で

 

親の助けを場面が多いです。)

 

 

 

 

しかし、精神面では

 

まだまだ親に縛られていることも

 

かなりあります。

 

 

 

 

この時期は

 

とくに親の影響を受けやすく

 

モノゴトの対する価値観や倫理観など

 

親の考えのまま踏襲しています。

 

 

 

 

ある意味、精神的には

 

親から不自由な状態なのです。

 

 

 

 

しかし、当然ながら

 

健全な②成人期の時には

 

精神的にも親から独立して自由なのです。




このように

 

時間をかけて①から②へ

 

親から精神的な独立をすることが

 

思春期(反抗期)の大きな役割です。

 

 

 

 

この時点で

 

反抗期がないこと事態が

 

大きな問題になるのは

 

分かってもらえると思います。




では、なぜ必要な

 

反抗期が訪れない事態が

 

起こりえるのでしょうか。







まず

 

大きな勘違いなのですが

 

今まで健全な心の発達があれば

 

思春期で躓くことはありますが

 

”思春期がこない”ということはありません。





そもそもですが

 

心の発達は”段階”であって

 

1つを飛ばして前に進むことは

 

できないのです。

 

 

 

 

なので

 

反抗期が来ない場合は

 

その以前である

 

①学童期より以前につまづいているのです。

 

 

 

 

そして、その大半のケースが

 

2歳までの乳児期の段階で

 

愛着が形成されていないところなのです。

 

 

 

 

つまり

 

イヤイヤ期の時と同じように

 

『反抗期も無くて、育てやすい子でした』

 

という話を、精神科の外来で


親から聞くとドキッとします。

 

 

 

 

では

 

どのような親が

 

親子の愛着を形成することに

 

失敗してしまうのでしょうか。

 

 

 

 

もちろん

 

幼少期から子供に

 

明かな虐待をしている親は

 

言うまでもありません。

 

 

 

 

子供からすれば

 

そこに安心・安全を

 

感じることなんて絶対に不可能です。

 

 

 

 

それ以外のケースでは

 

親自身が

 

発達障害や軽度知的障害などを抱えており

 

もともと他者の気持ちを読み取るのが苦手で

 

子供の気持ちに共感ができない時です。

 

 

 

 

『共感』こそが

 

愛着にとって大切な要素であることは

 

以前の記事でもお伝えした通りです。

 

 

 

 

普段から

 

空気が読めない言動・行動をして

 

人間関係でトラブルを起こしやすい人は

 

愛着形成の面でも注意が必要です。

 

 

 

 

こうなってくると

 

思春期の前の段階の①学童期で

 

子供自身は、親から

 

自分の気持ちや存在も肯定されないので

 

自分に価値を見出せなくなっています。

 

 

 

 

学校で困ったことがあっても

 

今までの経験上

 

親が助けてくれる見込みを全く感じません。

 

 

 

 

だから

 

何かあっても親にSOSを出さずに

 

心を閉ざして

 

一人で抱え込むようになるのです。

 

 

 

 

たしかに、反抗期は親から

 

精神的な独立するために必要ですが…

 

 

愛着が形成されなかったことにより

 

独立する前から

 

精神的な孤立をしてしまっているのです。

 

 

 

その結果、反抗期が訪れないのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

反抗期と聞くと

 

『うわぁ、大変な時期だぁ』

 

と感じる人も多いでしょう。

 

 

 

 

しかし

 

心の発達過程においては

 

親から精神的な独立をする目的で

 

必ず必要な時期になります。

 

 

 

 

それなのに

 

残念ではありますが

 

反抗期がこない人がいるのです。

 

 

 

 

もちろん、それを聞くと

 

良くないことであることは分かるでしょう。




 

ただ、けっして


急な出来事ではなく

 

反抗期の前の段階で

 

既にトラブルが起きています。

 

 

 

 

多くは、乳幼児期の

 

愛着形成が上手くいかなかった

 

段階だったりするのです。

 

 

 

 

また、実際には

 

思春期が来たにも関わらず

 

そこで つまづいてしまう人もいます。

 

 

 

 

そこにも同様に

 

家庭内の人間関係が

 

関わってくるのですが…


このようなケースの時は

 

どのような背景があるかについて

 

また別の記事でもお話したいと思います ^^

 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

 

=(大切なお知らせ… (*´ω`*) )=

 ⇓ ⇓ ⇓ ⇓

 

2021年5月19日、新刊を出版しました!

 

『ストレス0の雑談』

 

 

現在、下記のネットショップで絶賛発売中!

 

①Amazon

②楽天