はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

精神科医として

 

このブログでは

 

よく幼少期の親子関係について

 

記事にさせて頂いています。

 

 

 


その理由として次の意味があります。

 

 

 

”虐待”は言うまでもなく

 

たとえ、それに当てはまらなくとも

 

幼少期の親子の関係によって

 

子供が、人生を変えてしまうほどの

 

心に大きな傷を負わせることがあります。

 

 

 

 

だからこそ

 

その事実を周知や啓発することで

 

今後、苦しむ人が1人でも減るのではないかと

 

信じているからです。

 

 

 

 

実際に、精神科の外来では

 

その心の傷を適切に癒すことができず

 

成人になってから

 

精神症状が目立ち始めて

 

受診に繋がる人もたくさんおられます。

 

 

 

 

そこで、診察の時に

 

『幼少期の親子関係のこじれこそが

 

原因ではないか?』

 

と疑ったような時には

 

可能ならば、親からも事情を確認します。

 

 

 

 

その時、次のことを確認します。

 

 

『お子さん(患者さん)に

 

イヤイヤ期はありましたか?』

 

 

 

 

もちろん、この質問は

 

患者さん本人にしても

 

まったく覚えてないので

 

養育者である親に確認せざる得ません。

 

 

 

 

では、一体なぜ外来で

 

そのようなことを確認するのかについて

 

今回はお話していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

人間の心が発育するプロセスには

 

それなりに適切なステップがあります。

 

 

 

 

そのステップは

 

8段階で説明されることが多いですが

 

ここでは、細かいことはスルーします。

 

 

 

 

たとえ、何段階であっても

 

最初のステップが土台になるので

 

かなり大切なことは言うまでもなく

 

適切な心の発育には必須条件になります。





そこで

 

その最初のステップとは

『2歳までに親との愛着関係を成立させること』

 

なのです。
 

 

 

 

ここで、この”愛着関係”とは

 

いったい何かをラフに説明すると


『親に対する安心・安全をベースにした信頼関係』

 

を意味すると思ってもらってOKです。




では、親として

 

2歳までの赤ちゃんに対して

 

どのようにして

 

安心・安全を与えればよいのでしょうか。




そのキーワードは『共感』になります。



2歳になるまでは、ひたすら

 

『痛かったね』・『暑かったね』

 

『楽しかったね』・『気持ち悪かったね』

 

など、ことあるごとに

 

赤ちゃんがその時に感じたであろう言葉を

 

代弁するように話かけるのです。




これが共感であり

 

赤ちゃんとしては

 

自分の感情や感覚が

 

無視されずに認められたこと

 

自信をもつことができます。

 

 

 

 

だから

 

この人(親)のそばにいる場所は

 

安心や安全であると判断して

 

信頼関係を結ぶことができるのです。




ちなみに

 

この親に対する信頼関係をベースにして

 

2歳以降は、親以外の大人である

 

保育園の先生などに対しても

 

信頼することが出来るように

 

心は発育していくのです。

 




そして、いよいよそのあとに

 

今日のテーマであるイヤイヤ期

 

やってくるのです。

 

 

 

 

親からしたら、イヤイヤ期とは

 

子育てのなかでも

 

手を焼くことが多い時期なので大変だという人も

 

いるのではないかと思います。




しかし、精神科の外来で

 

幼少期から親子関係のこじれがありそうなら
 

『イヤイヤ期はありましたか?』

 

という質問をするくらい

 

とてもとても大切な時期なのです。


 

 

 

では、そもそもですが…

 

なぜ、子供は親に対して

 

反抗的になるイヤイヤ期を

 

迎えることが”できる”のでしょうか。

 

 

 

 

たしかに、イヤイヤ期とは

 

自我の確立となる

 

自己主張の1つの形です。

 

 

 

 

しかし、その背景には

 

2歳までの愛着が形成されているからこそ


子供としていくら自己主張しても

 

親に見捨てることがないと

 

信じることが"できる"のです。




つまり、逆にイヤイヤ期がないと

『2歳までの愛着が

 

上手く形成されなったのでは?』

 

と考えてしまう要素になるのです。

 

 

 

 

だから

 

『イヤイヤ期もなくて手がかからず

 

とても育てやすい子供でした。』

 

という返答を聞くと

 

精神科医としてはドキッとするわけです。

 

 

 

 

また、イヤイヤ期は

 

1つの自己主張ではありますが

 

今まで親に頼っていたことを

 

『自分でやる!!』

 

と言ってきかない側面もよくあります。





これも先ほどと同じで

 

もし失敗しても

 

親が受け入れてくれる安心感が

 

ベースとしてあるからこそであり

 

子供としては自律性を育むきっかけにもなります。







では、今日のおさらいです。

 

 

 

精神科の外来には

 

幼少期からの親子関係のこじれ

 

根本的な原因になって

 

生きづらさを抱える人も少なくありません。

 

 

 

 

そこで

 

もし親が一緒に同伴されるなら

 

『イヤイヤ期はありましたか?』

 

のような質問をすることがあります。

 

 

 

 

イヤイヤ期には

 

適切な愛着形成がされていたかを確認する

 

1つの要素になるからです。

 

 

 

 

そして、お察しの通り

 

イヤイヤ期と似たような反抗期

 

とても大切になります。

 

 

 

 

また、そのあたりの記事も

 

書きたいなぁと思うので

 

楽しみにしておていください。

 

 

 

 

今まで子育てされた方の中には

 

『子供のイヤイヤ期には

 

時間もエネルギーも使って散々だった!』

 

なんて思いがある人も

 

いるかも知れません。

 

 

 

 

しかし、それは

 

しっかり愛着が形成されている証拠だからこそ

 

堂々と胸をはってほしいですね ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

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