はい、どーも!井上です! 

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

あなたは愛着障害という言葉を

 

聞いたことがあるでしょうか。

 

 

 

 

この”愛着”というのは

 

幼少期の時に

 

自分を育ててくれる人(大半は親)との間で

 

芽生える絆や信頼関係を意味しています。

 

 

 

 

そもそもの発達過程において

 

子供は、生後6か月くらいから

 

『この人が親なんだぁ~』

 

と認識できるようになっていきます。

 

 

 

 

そして

 

6か月から3歳くらいの間で

 

『この人が自分を大事にしてくれる人なんだ』

 

と、親に対してポジティブな認識をし

 

どんどん愛着が形成されていくのです。

 

 

 

 

ところが

 

この愛着の形成が

 

上手くいかない時があります。

 

 

 

 

そこれそが、愛着障害です。

 

 

 

 

では

 

愛着が上手く形成されないのは

 

どのような時なのでしょうか。

 

 

 

 

一番多いケースは

 

親からの虐待をうけてる時です。

 

 

 

 

この”虐待”というワードを聞くと

 

子供に対して 殴る蹴る などのイメージが

 

あるかもしれません。

 

 

 

 

しかし、それだけではなく

 

いつも大声で怒り続け、子供を威嚇をしたり

 

子供が親に向けて微笑んだり、泣いたりしても

 

ほとんど相手にせず、無視することも虐待になり

 

子供の心に大きな傷を負わせることになります。

 

 

 

 

これこそが愛着障害の原点になのです。

 

 

 

 

ただ、この愛着障害は

 

傷ついた心のケアをしないまま


大人になってしまうと

 

自分でも原因が分からないような


症状によって苦しみます

 

 

 

 

そこで、今回は

 

この愛着障害になった時

 

成人になってからも日常生活でみられる

 

代表的な3つの症状についてお話したいと思います。







では、さっそく3つの症状を

 

紹介していきたいと思います。

 

 

 


1つ目

 

解離しやすくなる

 

 

 

”解離”と言われても


ピンとこないと思いますので

 

まずラフに説明させて頂きます。

 

 

 

 

強烈なストレスを受けた時に

 

そのストレスを


ダイレクトに感じ取らないように

 

自分の心と体が分離して

 

自分の心を守る1つの防衛反応なのです。

 

 

 

心を切り離すことによって

 

『この辛いことは、自分の体に

 

起きていることではありませんよ』

と自分をだますような防御法なのです。




『そんなことがあるのか…?!』

 

と思う人もいるかもしれません。




しかし、実際には

 

幼少期に精神的な虐待を受けてる人は

 

これを経験している人は多いです。

 

 

 

 

たとえば

 

家族からひどい暴言をぶつけられ

 

毎日のように恐怖で怯えて

 

心が休まらなかった事実は覚えているが…

 

具体的で詳細な、その場面などの記憶が

 

すっぽりと抜け落ちているのです。




これは、暴言を吐かれたり

 

人格を否定するような言葉を受けている時に

 

自然と解離を起こして

 

自分の心を守っていた証拠です。




たしかに

これはあくまで防衛反応の1つなので

 

決して悪いことでないようにも見えます。

 

 

 

ただ、幼少期から

 

解離を起こす人は大人になってからも

 

些細な刺激によって

 

解離を起こしてしまいます。

 

 

 

 

たとえば

 

運転中にクラクションの音を聞くのような

 

急に大きな物音・大声が聞こえてきたら

 

ポカーンと我を忘れて過ごし

 

『あれ?今、何をしていたんだろう…』 と

 

我に返って冷や汗をかくこともあります。

 

 

 

 

もちろん


これがよく起きたら

 

仕事や社会生活に大きな影響があるのは

 

言うまでもないでしょう。

 




2つ目 

 

他人を信用できない



当然、愛着障害があれば

 

幼少期に褒められて育った経験が

 

極端に不足してしまいます。

 

 

 

 

そのため

 

自分を信じることが出来なくなります。

 

 

 

それだけではなく

周りの人たちを


信じることも出来なくなります。

 

 

 

 

もし、本当に

 

仲良くしてくれそうな人が傍にいても

幼少期の体験によって

 

『その人が自分を


攻撃したり裏切るのではないか』と

 

勘ぐってしまうのです。

 

 

 

 

すると

 

他人と関わること自体を

 

できるだけ回避しようとします。





3つ目 

 

ネガティブな感情を

 

コントロールできない

 

 

子供が人見知りをするのは


何か危険な人だなと察知するからです。

 

 

 

 

それは、大原則として

 

自分が安心・安全と認識できている

 

親の存在があるからなのです。

 

 

 

 

つまり

 

自分の心のなかには安全基地の土台

 

愛着によって作られているのです。

 

 

 

 

だから、何か嫌なことがあれば

 

心の安全基地に戻ることで

 

いったん落ち着いて

 

その恐怖心やイライラをリセットできるのです。




しかし、残念ながら…

 

愛着障害の人は

 

心の中に安全基地の土台を

 

形成することができませんでした。

 

 

 

 

そのため

 

自分にとって嫌なことを経験して

 

ネガティブな感情が生まれても

 

それを上手く対処できないのです。

 

 

 

 

それどころか

 

心のなかに安全基地の土台がないので

 

周りの全ての人に対して

 

『攻撃をしてくるのでは…?』


という不安にかられ

 

裏切られたり、攻撃されるくらいならと思い…

 

先に攻撃的な態度でしか接せない人もいます。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

愛着障害において

 

成人になってからも

 

日常生活でみられる

代表的な3つの症状についてお話しました。

 

 

 

 

1つ目:解離しやすくなる

2つ目:他人を信用できない

3つ目:ネガティブな感情をコントロールできない

 

 

 

 

幼少期の心の傷は

 

しっかりケアしないと

 

大人になってからも

 

このような症状に結び付き

 

生きづらさとして顔を出してくるのです。


 

 

 

ただ、この事実を知らない人に


外来などで説明すると

 

『今の生きづらさが

 

幼少期に関わっていたなんて…』

 

と驚かれることが多いです。

 



だから、まずは


知識と知ることは大切です。 

 

 



そして、何歳になってからでも

 

地道な作業ではあっても

 

自分の心をケアすることで

 

何歳からでも回復していきます。

 

 

 

 

まずはなによりも最初にやるのは

 

その辛い症状を抱えながらも

 

毎日、一生懸命に生きている自分をほめて

 

大切にしてあげることですよ ^^

 

 


 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

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