はい、どーも!井上です! 

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

最近は

 

私が活動している関西地方では

 

電車での人身事故をよく聞きます。

 

 

 

 

これは電車と人が

 

ぶつかってしまう事故であり

 

自殺のケースも少なくありません。

 

 

 

 

もちろん、これらが全て

 

新型コロナウイルスの影響と

 

関連つけていくのは間違っていますが

 

少なからず何かしら心理的な影響を

 

与えてるのではないかと想像しています。

 

 

 

 

精神科医は自殺の問題とは

 

常に向き合っていかなければいけないので

 

私の意識が、人いちばい

 

そちらに向いているのも確かでしょう。

 

 

 

 

とくに、昨年は

 

芸能人の自殺がかなり相次ぎました。

 

 

 

 

その社会的な影響はとても大きく

 

メディアでも何度も取り上げられました。

 

 

 

 

しかし、自殺の報道は

 

かなりセンシティブな内容であり

 

扱いはとても慎重にしなければいけません。

 

 

 

 

実は、そこには

 

報道のガイドラインがありますが

 

実情としては守られているのでしょか。

 

 

 

 

少しばかりメディアにお世話になっている

 

私だからこそ、忖度なしに

 

メディアの自殺報道が


周囲にどのような影響を与えるかについて

 

お伝えしていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

実際のはなし

 

精神科医は、自殺の報道が出るたびに

 

やきもきした気持ちになっている人も

 

たくさんいるでしょう。

 

 

 

 

その理由としては

 

自殺報道のガイドラインが

 

守られていないことが多いからです。

 

 

 

 

そこから危惧しているのは

 

その報道の仕方によって

 

自殺の連鎖が始まってしまうことです。

 

 

 

 

これを群発自殺といいます。

 

 

 

 

とくに、テレビやネットのニュースで

 

当事者の性別、年齢、自殺の方法などを

 

詳細に報道してしまうと

 

群発自殺が増えることが明らかにされています。

 

 

 

 

これはウェルテル効果と言いますが

 

報道でみた故人の姿や状況、環境に

 

視聴者が自分自身を重ねてしまって

 

今の自分の状況が似ていれば似ているほど

 

気持ちが揺らいでしまうのです。




そして、同じ方法を選びがちになるのです。



だからこそ、報道の慎重さを

 

精神科医は求めているのですが…

 

残念ながら去年の報道では

 

ガイドラインがきっちり守られた状況とは

 

言えませんでした。

 

 

 

 

おそらく

 

これを読んでいるあなたも

 

合っているかどうかは別にして…

 

去年に自殺した芸能人が

 

どのような人物で、自殺の場所や方法を

 

何となく知っているのではないでしょうか。





もう、このような報道の仕方には

 

残念の一言に尽きますが…

 

 

報道機関もあくまでも


営利団体であること考慮したら

 

他との差別化も必要であり

 

インパクトのある報道をしたくなる気持ちが

 

分からなくもありません。




ただ、逆に言ったら

 

『ガイドラインを守ってね』

 

くらいでは、なかなか難しく

法的な罰則レベルの厳格な体制が

 

必要にもなってくるのかも知れません。




ただ、その一方で


パパゲーノ効果というのは

 

十分に期待できます。




パパゲーノ効果というのは

 

「もう死にたい…」と悩んでいる人にとって

 

その気持ちを乗り越えた人のエピソードや物語を

 

見たり聞いたりするによって

 

そのネガティブな気持ちを抑えるのが

 

効果的に働いたというものです。

 

 

 

 

なので

 

報道機関の役割として

 

ある程度の自殺報道が必要なのは理解しますが

 

最終的には、パパゲーノ効果を狙った

 

報道にするように心がけて欲しいですね。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

有名人の自殺報道においては

 

その内容で、ウェルテル効果によって

 

群発自殺が起こってしまうので

 

かなり注意しなければいけません。





ちなみに、この群発自殺というのは

 

決して日本特有ものではありません。

 

 

 

 

ただ、世界では群発自殺ではなく

 

自殺感染と表現されることが多いです。

 

 

 

 

実際、こちらの方が

 

文字列としては

 

イメージしやすいかと思います。





新型コロナ感染症だけではありませんが

 

今後は、どのようなことに対しても

 

自殺感染も防止することが必要です。





その意味でも

 

メディアは報道に関して

ネガティブな情報が自殺に向けて

 

誰かの背中を押している可能性を意識して


今一度、リスク管理を考えてほしいですね。
 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

 

 

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