はい、どーも!井上です! 

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

産業医や精神科というのは

 

やっぱり自殺の話とは

 

切っても切れない関係です。

 

 

 

 

そこで、普段から

 

このような自殺に関わりをもつ人なら

 

誰でも知ってる

 

『自殺論』という本を紹介したいと思います。

 

(自殺についての重たい話なので、読みたくない人は、回れ右!!)

 

 

 

 

 

 

この自殺論という書籍は

 

1897年にフランスのデュルケームによって

 

書かれた本です。

 

 

 

ずいぶん昔の発刊ですが

 

非常によくまとまっており

 

今、読んでも本当に驚きがあります。

 

 

 

 

そこで

 

自殺のパターンを4つに分類しており

 

産業医として注目するのは

 

集団本位的自殺です。

 

 

 

 

これは、個人が集団の価値体系に

 

絶対的な服従を強いられる社会で

 

増えていく自殺のことです。

 

 

 

 

実はデュルケームは

 

軍人の自殺率が高いことに目をつけて

 

この分類を見出すことが出来ました。

 

 

 

 

ラフに言えば

 

『組織への過剰な従属』は

 

自殺率を高めるということです。

 

 

 

 

あなたの身近な生活に当てはめると

 

職場で、残業が当り前になっていたり…

 

上司より先に退社できないなど…

 

社内の同調圧力のことです。

 

 

 

 

もちろん、そんなルールはないのに

 

その圧力に負けてしまって

 

自ら過重労働を受け入れていませんか。

 

 

 

 

その結果として

 

疲労がたまりすぎて…

 

過労死や過労自殺に繋がるのです。

 

 

 

 

 

 

ちなみに、過労死は

 

日本発祥の言葉であり

 

英語では、「karoshi」と表現します。

 

⇓    ⇓    ⇓

 

 

 

 

海外の人から日本人をみると…

 

「なんで、そこまで仕事するんだ?」

 

「なんでそこまで会社に奉仕できるんだ?」

 

といった疑問が出てくるのです。

 

 

 

 

また、海外の人が日本人を見て驚くのは

 

多く日本人が無宗教であることらしいです。

 

 

 

 

その結果、海外では

 

「日本人は会社を信仰している」

 

と揶揄される訳です。

 

 

 

 

特に、高度成長期では

 

会社という組織に属することで

 

「この会社に入れたんやし、一緒安泰!」

 

のような充実感や安心感がありました。

 

 

 

 

その反面、

 

『会社のために一生頑張ります!

 

愛社精神、最高!』などが

 

平気でまかり通っていたのでしょう。

 

 

 

 

結局、これは

 

『組織への過剰な従属』

 

なのです。

 

 

 

 

しかし

 

それでも「一生安泰」などの

 

精神的な安定要素があったので

 

保つことができていました。

 

 

 

 

ところが今は

 

あなたも知るように

 

この精神的な安定要素がなくなり

 

『組織への過剰な従属』

 

だけが残りました。

 

 

 

これが、どれだけ

 

精神的なプレッシャーになるのかは

 

想像が難しくはないと思います。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

自殺に至るまでの社会的な要因を

 

説明させていただきました。

 

 

 

 

会社にどれほど従属しているのかをふり返り

 

自分の限界をこえていないか…

 

過剰になっていないのか…

 

を改めて確認してみてください。

 

 

 

 

自殺に至るプロセスを知って

 

自殺を防ぐのは非常に大切なことです。

 

 

 

 

より身近な人の自殺を防ぐためにも

 

医療者だけの知識だけでなく

 

たくさんの人に知って欲しいかと思います。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

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これからも私は戦いますので、応援していただける方は、ぜひともポチっとよろしくお願いします(^^)

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