先日、TATスタッフ数名がクリスノ工房へ見学に行きました
兵庫県の真ん中あたりにある、自然が豊かな町にあります。
ここでクリスノの筆が1本1本丁寧に作られています
筆を作っているところを見学でき、さらに自分自身でも筆作りにチャレンジさせてもらえます。
中に入り、早速筆作りを見学しました
筆先に使われるコリンスキーの毛が並んでいます。白い粉が上にかけられています。これは静電気を防止するお粉のよう。毛と毛がくっつかないようにする工夫だそうです
そして、1本分の毛をつまんで、筒のようなものに入れ、とんとんとん・・・・・と整えていきます
そしてさらに木の枠のようなものに入れて、筆の先を整えていきます。
この工程で、筆先のアウトラインが作られます筆の軸になる金属に筆先の毛を入れ、後ろからトンッ!と押すとピョンっと筆先が出てきます。この工程まで来ると、なんだか筆らしい形になってきましたね
そうっと、そうっと、、、です(*^▽^*)
指は湿らせておきます。
さっきの工程ではだいたいの長さを作っていましたが、次のこの工程で正確な長さを測ります。
なかなか細かい作業です。
ピンセットを使って、悪い毛を取り除いていきます。
天然のコリンスキーを使用しているため、切れている毛などが混じっている事が。その毛が残っていると、筆を使っているうちにぱっくりと割れてきてしまったりするんです。
すっ、、、すっ、、、とピンセットを動かすと、悪い毛だけがとれていきます。
いい毛は先が尖っているのでピンセットにはつかまりませんが、切れている毛は先が尖っていないためピンセットにつかまります。
ちょっとコツのいるこの作業、大切なポイントです
終わったら再度長さを整えて、もう一度仕上げにプレスをします。
このプレスの具合で、筆の厚みが変わってきます。
プレスをしすぎるとオーバルになりすぎるため、実は単純な作業かと思いきや、ここもとっても重要なんです
そしてプレスを終えると、ついに筆先が完成
これで金属部分と筆先を固定するためにのりをつけて、乾かします。
乾かすのに一日かかってしまいます
そして次の日、乾いた筆先部分と持ち手になる軸をくっつけて、1本の筆が完成します
完成後も、出荷前に悪い筆が混じっていないか、1本1本最終検品をして出荷されます。
この作業、全て人の手による作業
すごく手がかかって作られています。
普段何気なく使っている道具、このようにして作られているんだなぁ・・・と知ると、今手元にある筆1本がとても愛着がわきませんか??
ふと時間が空いた時は、みなさんがそれぞれ持っている、いつもがんばってくれている筆たちを眺め、この工程を思い出してみてください