みなさんこんにちは。
グリーン車に魅せられ、通算100回以上特急・新幹線のグリーン車を乗り通したゼルファーです。
今回の内容は以前紹介したコスパ最強の青空フリーパスについてです。
前回のテーマでは、青空フリーパスを環状片道きっぷの様な使い方で利用する方法を紹介しました。
今回のテーマは、2019年12月8日に
青空フリーパスを
往復きっぷの様な使い方
で利用して、長野県塩尻駅と岐阜県高山駅を往復した時の記録を取り上げます。
青空フリーパスの難点
さて、このきっぷは確かにコスパ最強なのですが、1つ難点があります。
それは
フリー区間内のみどりの窓口でのみ購入可能
という点。
例えば青空フリーパスを使って、塩尻・松本から中央西線〜高山本線経由で名古屋〜高山方面へ旅行する場合、木曽平沢以南のみどりの窓口がある駅で一旦途中下車して、フリーパスを購入する事になります。
塩尻・松本から名古屋方面へ向かう場合は、特急しなの号を利用するのが一般的。
そのため、普通なら特急1本で名古屋に行けるところを、わざわざフリーパスを買うために特急を途中下車しなければならず、非常に効率が悪くなってしまいます。
かと言って、名古屋に到着してからフリーパスを購入するとなると、木曽平沢→名古屋間の運賃¥2,640を余計に支払わなくてはならず、無駄が多いです。
そこで!
ちょっとしたテクニックを使う事により、効率よく途中下車しつつ運賃の無駄も最小限に抑えて青空フリーパスを調達できる方法があります。
その方法とは?
松本7:42発 中津川ゆき
上記の難点を解決するのが、松本始発の
7:42発 普通列車 中津川ゆき
を利用する方法。
この列車に乗車して、『木曽福島駅』で途中下車し青空フリーパスを調達。
その後、後続の特急しなの4号に乗って名古屋に向かう作戦です。
普通列車は木曽福島9:01着。
後続の特急しなの4号は木曽福島9:16着なので、接続待ちは15分間。
15分あれば、青空フリーパスを調達しつつ、駅の売店でお菓子も調達できるので非常に合理的です。
旅行当日は、実際にこの方法で青空フリーパスを調達して後続のしなの号に乗車し、名古屋経由で高山に向かいました。
この時は普通列車が4分遅れで木曽福島に9:05に到着しましたが、フリーパスを調達して売店で買い物を済ませつつ特急しなの号の到着の様子を撮影できる程度の時間的余裕は確保できたので、結構実用的な方法であると言えます。
以下にフリーパス調達後の乗り鉄記録を掲載します。
なお、具体的にどの程度おトクに旅行できたか知りたい方は、ページを最後の方までスクロールして下さい。
乗り鉄記録
名古屋までは約100分
木曽福島から名古屋までは、普通列車と快速列車を乗り継ぐとおよそ3時間かかりますが、特急しなのを利用すると最短で91分。
しなの4号の名古屋到着は10:53なので、列車の乗り継ぎの間に腹ごしらえをしたり、駅弁を調達するなど比較的おいしい時間帯の到着となります。
名鉄百貨店に寄り道
名古屋到着後は、11:43発特急ワイドビューひだ9号に乗車して高山に向かうため、50分ほど待ち時間があります。
そこでちょっと寄り道。
名鉄百貨店の名物にお邪魔します!
こ れ だ !
名駅前チャンスセンター
です。
目当てはもちろん『年末ジャンボ宝くじ』(旅行日2019年12月8日)。
当たる売り場
です。
ちなみにここではジャンボミニとジャンボをバラで10枚づつ購入し、それぞれ4等10,000円と5等3,000円が当選。
確かに当たる様だ!
当選金は特急しなの号のグリーン料金に回そう。
高山へGO
こちらはJR東海カラーの気動車。
特急ワイドビューひだ9号高山ゆきです。
ワイドビューひだで使用されるキハ85系も、383系電車や373系電車と同様にワイドビューチャイムが流れますが、自動放送は流れない模様。
その代わり、車掌さんがあらかじめ案内放送が録音された業務用のスマホを案内マイクに当てて、車内放送を行なっていました。
あえて遠回り?
特急ワイドビューひだ9号は名古屋を出ると、尾張一宮、岐阜、美濃太田、飛騨金山、下呂、終点高山の順に停車します。
普段お世話になってる383系を観察。
ちなみに名古屋→岐阜間は進行方向とは逆向きに進みます。
これは東海道本線から高山本線に入る際、岐阜駅でスイッチバックを行なうためです。
高山本線では、飯田線にも引けを取らない風光明媚な車窓を堪能できます。
長野県中部から高山に向かう場合は、多治見から太多線経由で行く方が1時間ほど早く到着でき、運賃も¥2,400ほど安くなります。
しかし、今回はフリーパスを使っている事と、単純に長い時間特急電車の旅をしたかったので、あえて遠回りをして高山に向かいました。
寄り道をしたとはいえ、わざわざ課金をして遅く目的地に到着するのはなかなかアホな気もしますが、これが鉄道ファンというものです(笑)
名古屋からは約2時間40分で高山に到着。
高山駅は青空フリーパスのフリー区間外ですが、この場合は駅の窓口で下呂→高山間の運賃¥990を追加で支払えばOK。
名物飛騨牛を賞味
今回の目的地はここだ!
名物の飛騨牛をいただきます。
丼物もいいですが、今日はうどん。
こ れ だ !
飛騨牛たっぷりのうどん。
以前名古屋で食べた『名古屋コーチン』も美味しかったですが、これも負けずにうまい!!
やはり鉄道の旅はグルメを楽しんでこそ。
今度は飛騨牛ラーメンを食べに来よう。
この後は駅前を少々散策し、すぐ折り返します。
岐阜駅名物は華麗にスルー
高山駅の駅舎はブラックが基調となっていてすごくお洒落。
最近はレクサスやマツダなどの自動車ディーラーもブラックが基調のお洒落な店舗が増えていますが、JR東海もその流れを取り入れている様です。
折り返しは15:38発特急ワイドビューひだ16号・36号名古屋・大阪ゆき。
この列車は途中の岐阜駅で切り離し作業を行い、名古屋と大阪にそれぞれ向かうため、乗車する車両を間違えると悲惨な事になります。
誤乗車を防ぐため、高山駅では改札口であらかじめ名古屋方面に向かう乗客と大阪方面に向かう乗客を分けて乗車案内をしている為、駅員さんの指示に従っていれば乗り間違える心配はないから安心です。
特急ワイドビューひだ16号・36号は、高山を出ると飛騨萩原、下呂、美濃太田、岐阜の順に停車し、岐阜を出発すると16号は終点名古屋、36号は大垣、米原、草津、京都、新大阪、大阪に停車します。
下呂駅はアルカリ性泉質が有名で日本三名泉と称される『下呂温泉』の最寄駅。
私の地元松本市のスーパー銭湯に下呂温泉の泉質を再現したお風呂があるが、通常の温泉よりかなりスベスベしていて美肌効果が高い印象です。
ちなみに岐阜駅での解結作業シーンは鉄道ファンお馴染みの撮影ポイントですが、今回は自由席の乗車率が100%を超えていて車内の移動が迷惑になるので、残念ですが撮影はスルーしました。
高山を出て、約2時間30分で名古屋に到着。
セントラルタワーは夜見上げると、『でかさ』と『美しさ』に圧倒されます。
地元にもこんな感じのランドマークタワーがあると面白いのに。
夜汽車の雰囲気を堪能
18:40発長野ゆきです。
せっかくなので、夜間のパノラマグリーン車からの全面展望を撮影。
時間帯はまだ18時代ですが、夜汽車の雰囲気が漂います。
消えていった『夜間急行ちくま』の様です。
今日もありがとう。
運賃考察
今回は青空フリーパスを往復きっぷの様な使い方で利用した訳ですが、実際にどの程度おトクに旅行できたか計算してみます。
フリーパスを使用せずに単純な往復きっぷを使って塩尻⇄高山間を移動したとすると、運賃は片道¥6,050となり、往復で¥12,100となります。
今回は、青空フリーパス¥2,620とフリー区間を補うために、以下のきっぷを調達。
⚪︎塩尻→木曽福島 ¥770
⚪︎下呂⇄高山 ¥1,980
⚪︎木曽平沢→塩尻 ¥330
青空フリーパスとフリー区間以外のきっぷの合計は¥5,700。
フリーパス利用時と往復きっぷ利用時の差は
¥6,400!!
なんと!
53%OFFとなります!
これは例えば、スーパーで買い物をする際に、タイムセールで半額シールが貼られた商品を買うのと同じ感覚であるから相当おトクという事になります。
まとめ
コスパ最強の青空フリーパスを使って、長野中部と高山を往復するテクニックについて紹介させていただきました。
このフリーパスは、たとえJR東海管轄の駅だったとしてもフリー区間以外の駅では購入不可能である点が、『使いやすさ』と『使いにくさ』を併せ持っている面白いきっぷなので、みなさんもうまく工夫して使ってみてください!
私のブログをここまで閲覧いただき、ありがとうございます。
感謝してます。