事の成り行きの背後に神様のどのような目的があるのかを、ミカエ
ルは読み取れるようになっていた。
ミカエルは言った。
「イサクの祝福がもしエサウのものになっていれば、その時点であ
なたの計画は崩壊するところでした。真事権は次男に相続されなけ
れば再現清算の公式は満たされません。リベカは本当に立派です。
あなたのたった一言「兄は弟に仕えるであろう」を忘れず、ヤコブ
の勝利のために全面的に支えました。母子協調の公式が見事に生き
ています。あなたの目的を知らなかたら誰でも、リベカはヤコブに
ウソを強要した悪い母に見えるでしょう。またヤコブはウソを言っ
てまで祝福を得ようとした悪辣な人間のように見えるでしょう。し
かしヤコブはエサウの同意のもとで既に長男の特権を得ています。
それを無視して祝福を得ようとするエサウは明らかに違反です。こ
こに母と子の協力作戦があったのですね。約束を守ろうとしないエ
サウに対して正当防衛の行為として問題にならないのですね。ご主
人様、私の解釈はどうでしょうか。イサクの祝福がヤコブに与えら
れた瞬間、父と母とWHY代表ヤコブが連結され調和完成は見事に
成就しました。最後は敬慕完成です。WHY代表ヤコブとHOW代表
エサウが一つになれば完成です・・・。
ご主人様、ただ若干の心配があります。三大責任が全部揃わなけれ
ば結果として失敗いなってしまいます。ヤコブはWHY代表には立
ちましたが、HOW代表の位置に立っているエサウはそう簡単には
受け入れそうにもありません。再現清算の公式に従って、エサウは
嫉妬、復讐、怒りを感じずにはおれない立場に立っています。長男
の特権をヤコブに渡しているのですからエサウが怒る理由は全く無
いのですが・・・。
まさしくかつてのルシファーと同じです。今、エサウはヤコブを殺
そうと計画を練っています。カインに殺されたアベルのようにヤコブが殺されてしまったら、
せっかくの今までの勝利も無意味になっ
てしまいます。あの怒り狂ったエサウを納得させるには相当困難だ
と思われますが・・・。」
神様は言われた。
「ヤコブならやってくれると確信している。」
力強く答える神様だったが、そうあって欲しいと願う余り叫びたい
ほどの心境がにじみ出ていた。
つづく
