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「人は、何のために生きるのだろう?」

「自分だけの幸せ」ではなく、「誰かの幸せを自分の喜びにする生き方」にあるのではないか。
我欲ではなく、愛情を中心に生きる。
そんな生き方を、歴史や社会、身近な出来事、そして人生の「なぜ?」を通して、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

 

 

 

十戒

荒野の途中でイスラエルの民はシナイ山のふもとに宿営を張った。モーセは神様の指示を受け一人シナイ山に登り40日の断食に入った。
神様は十戒を示された。十戒は、
①神様以外に他の神々を持ってはいけない
②偶像を作ってはならない
③神様の名をみだりに唱えてはいけない
④安息日を守りなさい
⑤父と母を敬いなさい
⑥殺してはならない
⑦姦淫してはならない
⑧盗んではならない
⑨隣人に偽証してはならない
⑩隣人の家を欲しがってはならない
である。
10の戒めのうち、初めの4つは神様に対する姿勢を示している
。一言で言えば神様を愛しなさいという戒めである。残りは人と人との間における戒めを示している。一言で言えば隣人を愛しなさいと要約することができる。
イスラエルは多くの不平と不満をつぶやきながらも目的の地カナン直前までたどり着いた。カナンの地に入るには城壁の町エリコを倒さなければならなかった。モーセはヤコブの12人の子供から始まった12部族にそれぞれ代表者を一人ずつ選ばせた。カナンの地を偵察するためであった。
彼らは40日の後、帰還してモーセとイスラエルの民に報告した。
ヨシュアとカレブは言った。
「私達はカナンの地を偵察してきました。神様の言葉のように素晴らしい地です。これがその地の果物です。すぐにでも進軍しましょう。」
しかし他の10人は言った。
「カナンの地はひどい地です。住む者を滅ぼす地です。またエリコの城壁は高く難攻不落です。カナン人は背が高く私達は彼らに比較すればイナゴのようなものです。とても進攻はできません。自殺行為です。私達はもう一度エジプトへ帰るべきです。」
イスラエルの民はこともあろうに反逆の報告を信じた。
モーセを外し、別の人物を立ててエジプトへ引き返そうと騒ぎ出した。
ヨシュアとカレブは大声で叫んだ。
「カナンの地は最高の地です。エリコの城壁が如何に高かろうと問題ではありません。私達には万軍の主がついています。今までどんな困難も神様と共に全て乗り越えたではありませんか。恐れるべきは敵ではなく万軍の主です。敵は私達の食い物に過ぎません。」
ところがイスラエルの民衆はヨシュアとカレブに襲いかかり石で撃ち殺そうとした。
その時神様は言われた。
「私に向かって際限なくつぶやくこの民をいつまで忍ぶことができようか。私はあなた方が語ったように行うであろう。あなた方は死体となってこの荒野に倒れるであろう。20歳以上の者はことごとく荒野で死に絶えるであろう。ヨシュアとカレブのほかは私が約束したカナンの地にもはや入れないであろう。しかしあなた方が餌食になるであろうといった子供たちは私が導いて入るであろう。あなた方は死体となってこの荒野に倒れるであろう。」
ミカエルは神様に言った。
「ご主人様、荒野の道すがらイスラエルの民はどれほどつぶやいたことでしょう。一体、彼らは400年間の迫害から解放されたことを何と思っているのでしょう。」
神様は言われた。
「悪魔は巧妙に働きかけている。ちょっと困難があればすぐ不平不満の心を膨らませる。人間に任せられた責任をよほど深く自覚しない限りこの戦いには勝てないだろう。しかし私はどんなに困難でも必ず勝利する。いや勝利するまで戦い続ける。」
ミカエルは言った。「ご主人様、再びトライアングルは崩壊しました。下層部摂理も失敗しました。今後は一体どうなるのでしょうか。」
つづく