イスラエル君主時代
神様の言われる通りだった。
カナンの地に入って400年後、神様は一人の人物を王位につけた。つまりイスラエル確立から800年目に預言者サムエルはサウルの頭に油を注ぎ、イスラエルの王とした。
神様は言われた。
「サウルよ、お前は我が民イスラエルを治める初めての王である。お前は私の目的を国家レベルで果たさなければならない。まずお前の最初の責任は使命完成である。国家としての使命完成とはイスラエルが私だけに仕えることであり、根源唯一の法則を満たすことである。十戒の第一は私以外のものを神としてはいけないというものだ。サウルよ、悪魔を慕う者、偶像を拝む者は私の領域に決して許してはいけない。それがお前の最初の使命だ。」
しかしサウルは神様の命じられることよりも自分の考えを優先した。「偶像崇拝の誘惑になるものはことごとく滅ぼせ」という命令に背き、価値のなさそうなものだけを滅ぼし、良さそうなものは滅ぼさなかった。
神様は言われた。
「私はサウルを王としたことを悔いる。彼は私の言うことに耳を傾けない。彼が私の言葉を退けたので私も彼を王位から退ける。」
ミカエルは言った。
「サウルは初めはとても謙遜でした。しかし事がうまくいくとどうして高慢になってしまうのでしょうか。これで上層部摂理は失敗になります。下層部摂理はどのようになるのでしょうか。」
神様は言われた。
「私は預言者サムエルに命じて次の王を準備した。ダビデだ。彼は私の目的に沿って正しく生きてくれるであろう。」
ダビデがイスラエルの民に圧倒的支持を受けるようになったのはゴリアテとの戦いに勝ったことだった。ゴリアテはペリシテ人の兵士でその体の大きさは比類がないほどだった。
巨人ゴリアテはイスラエルの戦列に向かって大声で言った。
「お前達は戦列を造ってなにをしようと言うのか。俺はペリシテ人、お前達はサウルの家来であろう。俺がペリシテを代表して一人で闘う。お前達も代表を一人選べ。一騎打ちで決着をつけよう。もしお前達の代表が俺を殺せば、我々はお前達の家来となる。しかし俺が勝てばお前達はペリシテの家来にならなければならない。どうだ俺の申し出を受けてみよ。」
たまたまダビデは兄達に弁当を届けるためにこの戦場に来た。そしてゴリアテお言葉を聴いた。
ダビデはゴリアテを恐れて何もできないイスラエル軍を見た。
ダビデは王サウルに言った。
「たかがゴリアテ一人に気を落とすことはありません。私が行って彼を撃ちましょう。」
サウルは言った。
「あなたはまだ少年ではないか。彼は生来の軍人だから勝ち目はない。」
ダビデは言った。
「私は父の羊を飼っている時に襲い掛かった熊を倒し、ししをも倒しました。万軍の主がいつも私を守ってくれました。私達は神様の側に立っているではありませんか。あの割礼もない悪魔の側の人間に負けるはずがありません。」
サウルは自分のよろいをダビデに着せたが少年には合わなかった。
ダビデは杖を持ち、石投げと石5つを持ってゴリアテに向かって進んだ。
ゴリアテは神々の名をあげながらダビデを呪って言った。
「お前は杖を持ってくるが、私は犬か。さあかかって来い。お前を殺しその肉を鳥や獣の餌食にしてくれよう。」
ダビデは言った。
「お前は大きい体と、剣と、やりとあらゆる武器で向かってくるが、私は万軍の主の名、イスラエルの神の名によってお前を倒す。お前こそ獣の餌食になるであろう。イスラエルの神こそ世界の神であることを今日証明しよう。そして万軍の主は、背く者を倒すのになんら武器を必要としないことを知るであろう。この戦いは主の戦いだ。」
ダビデは一気にゴリアテに向かって走り寄った。そして袋の中から石を取り出し石投げで撃った。石はゴリアテの額に食い込み巨人は倒れた。ペリシテ人は倒れた。ペリシテ人は恐れ震えながら逃げた。イスラエルの圧倒的勝利となった。
やがてサウルは王位から外された。彼が王位についた期間はちょうど40年だった。次に王位についたのはダビデだった。ダビデは王国の版図を大いに拡大し盤石の基盤を築いた。
つづく
