ダビデは神様に言った。
「私の家は整っていますが、あなたの住まいは未だにテントのように簡素です。私はあなたの神殿を建てたいのです。どうか私にあなたの神殿を建てさせて下さい。」
神様は言われた。
「ダビデよお前の忠誠心とお前の働きには満足している。しかしイスラエルの基盤を造るためにお前は多くの血を流しすぎた。お前は神殿建築の準備を整えなさい。お前の子が神殿を建てるであろう。」
ミカエルは質問した。
「あなたはこの宇宙を住まいとしておられます。神殿の意味は何でしょうか。」
神様は答えられた。
「本来、私は人間を私の家にするつもりだった。心が体を家として住んでいるように、私は人間に住むつもりだった。ところが悪魔が先に住みついてしまったので、私が住むことのできる私の子が登場するまでの間、私は象徴的な住まいを用意せざるを得なかった。つまり神殿は私の住む家であり、神の子を意味すること分かったかね。それら全ては完全なWHY代表としてやがて登場する私の一人子イエスを指している。イスラエルがいつも神殿を中心として生活をしているのはイエスを迎えた時の訓練だ。」
ミカエルは言った。
「ありがとうございます。よく自覚致しました。」
ダビデは世界中から木材、石材、金、銀、財宝の下準備を整えた。
そしてダビデの子ソロモンが神殿を建てた。
忠誠心の厚いダビデであったが大きな過ちもあった。
ダビデはウリヤの妻バテシバを奪い取り、ウリヤを戦場に出して殺してしまったのだ。
神様は言われた。
「私はお前の家に災いを起こす。お前の家には剣が絶えず、お前の妻達は太陽に下で奪われるであろう。」
ソロモンは、このバテシバから生まれた。
やがてダビデは年老いて死んだ。ダビデがイスラエルを治めた年数は40年だった。
ダビデの子ソロモンが王位を受け継いだ。
神様はソロモンに言われた。
「私はお前の願いを何でもかなえよう。言って見なさい。」
ソロモンは答えた。
「私には智恵が必要です。あなたの多くの民を指導し、正しく裁くには智恵が必要です。どうか智恵を下さい。」
神様はその答えに満足して言われた。
「お前は、自分の財産を求めず、自分の長命を求めず、敵の生命を求めず、正しく聞き分ける智恵を求めたゆえに、私は賢く英明な心をお前に授けよう。お前に並ぶものは先にもなく後にも起こらないであろう。またこのことゆえにお前が求めなかったものまでも与えよう。すなわち富と誉れをも与えられるであろう。」
こうしてソロモンは智恵のソロモンと呼ばれるようになった。また父ダビデの王国を更に輝かしいものに仕上げた。後の時代にイエス・キリストが「かつて栄耀栄華を極めたソロモンですら」と引用せざるを得ないほどの富と繁栄を誇った。
外国の国々からソロモンの智恵と繁栄をひと目見たいと尋ねる者が後を絶たなかった。
しかしソロモンは繁栄に酔いしれ悪の道を辿るようになった。即ち唯一なる神を捨て多くの神々に仕え多くの妻を持った。その数は妻700人、そばめ300人に達した。
神様は激しい怒りを持ってソロモンに言われた。
「これがお前の本心であったか。あれほど他の神々に従ってはならないと命じたのにお前は従わなかった。私が命じた契約と定めとを守らなかったので私は必ずお前の国を裂きお前の家来に与える。お前の国は分裂するであろう。」
ミカエルは言った。
「ご主人様、人間は悪魔の性質が骨の髄まで染み込んでいます。洗っても洗っても清めても清めてもまたすぐ汚れます。ちょっと愛されなければ、すねたり、ふてくされたり、すぐ自暴自棄になり、何をするか分かりません。ちょっと愛されれば、あたかも自分が偉い者かのようにすぐ高慢になり、あなたに対する感謝の念を忘れます。」
悪魔はミカエルに言った。
「人間は私が動機となって生まれたのだ。いくら善の天使だと言っても人間の責任が完成されたわけではない。いくらでも私は誘惑できる。そう簡単に手放すと思ったら大間違いだ。悪の天使は放っておいても私のものだが神側に立とうとする者には私の全力を投入して誘惑する。ミカエル、人間が愚かだと説明するのもよいが、私の誘惑のうまさも高く評価して欲しいね。」
つづく
