ミカエルは悪魔の言葉を無視して神様に言った。
「ご主人様、サウル、ダビデ、ソロモンと王国は三代続きました。
そしてダビデの過ちもさることながらソロモンの反逆は致命的です。あなたの見解をお示し下さい。」
神様は説明を始められた。
「サウルはモーセから400年かけて版図拡大されたHOWゼロ位置からHOW99基盤の上に立って上層部摂理を担当した。しかしお前が知っているようにそれは失敗した。当然下層部摂理が始まる。その担当はダビデであった。ダビデも私の願い通りには完成できなかった。その結果、摂理は最後の異邦摂理に延長する。それを担当したのがソロモンだ。彼らは全員40年王位にあった。モーセにおいて三度の摂理が全部40年の単位であったことを思い起こしなさい。悪魔分立の40年をもって使命完成を目指したのは公式の通りだ。ソロモンはもはや延長できない最後の王となっている。その王が偶像崇拝に走り私以外の神を持つようになれば言うまでもなく根源唯一の法則に違反する。そのような場合はアダムがカインとアベルに分けられたように善悪分立の公式が適用されるのだ。
個人のアダムはカインとアベルに分立されたが、王国の代表であるソロモンが分立されればその国は二つの国に分立される。それがその後の400年間に亘る南北王朝分立の時代だ。北朝イスラエルと南朝ユダの分立時代は善悪分立の公式に基づいて登場したのだ。ミカエル、説明しなくても分かると思うが、この分立時代400年はモーセからサウルまでの400年の再現だ。」
ミカエルは言った。
「はい、ご主人様、よく理解できます。ヤコブ、モーセ、サウルと三段階まで延長したのはあたかもアダム、ノア、アブラハムと延長したのと同じです。つまりサウルの位置はアブラハムと同じ位置になります。アブラハムは三度目でありもはや延長できない最後でした。そのアブラハムが失敗した時、あなたは三代を一代とする延長方法を取るしか法則に引っかからない方法がありませんでした。それがアブラハム、イサク、ヤコブと延長された摂理であり、未だにあなたはアブラハム、イサク、ヤコブと三者連名で呼んでおられます。同じようにヤコブ、モーセ、サウルと既に三度目に立っているサウルが失敗した時にあなたはもはや延長ができなくなっています。同じ公式を適用してサウル、ダビデ、ソロモンとあなたは延長摂理を行われたのです。」
神様は感心して言われた。
「ミカエル、この複雑な公式をよくぞ理解した。ソロモンがその心を悪魔に渡してしまった以上、モーセからサウルまでの400年を再現し、その間に善悪分立をしなければならないことは分かったね。」
果たしてソロモンの後、王国は北朝イスラエルと南朝ユダに分立された。12部族の内10部族は北朝イスラエルを形成した。他の2部族は南朝ユダを形成した。部族の起源はヤコブの子供12人から始まる。12人の子供のうち、本妻ラケルから生まれたのはヨセフとベニヤミンの二人だった。後の10人はそれ以外の妻から生まれていた。更に、モーセが12人の偵察隊をエリコに送った時、ヨシュアとカレブの二人は忠誠を神様に捧げたが、他の10人は反逆して荒野で滅んでしまった。そして今、12部族は10部族と2部族とに分かれた。再現清算の公式はこのように適用された。
ミカエルは言った。
「北朝イスラエルはただの一人も正しい王は出現しませんでした。下剋上と偶像崇拝と不正と虐殺の連続でした。明らかに北朝イスラエルは悪魔側ですね。」
神様は言われた。
「悪魔の所有となり、また悪魔の権限が続く間は悪魔の思うままだ。一体誰がそれを阻止できるだろうか。ただ悪魔は私と違って創造の権利を持っていない。人間が犯した罪の分量だけ悪魔は人間を所有できる。だから悪魔の支配には必ず終りが来る。その時、人間は私と悪魔の中間に位置することになる。私は人間に対する所有権を主張するが、悪魔はそう簡単に人間を返そうとしないのだ。」
つづく
