ヨセフと兄弟達の涙の対面!ヨセフの見た夢が現実のものとなった瞬間である | クリスチャン以外にも読んでもらいたい聖書物語

クリスチャン以外にも読んでもらいたい聖書物語

世界には多くのクリスチャンがおられます。様々な教会があり、様々な聖書解釈があります。これから描いていく聖書物語は、人間から見た聖書解釈ではなく、あくまでも神様の目的や視点から見た聖書解釈であり、そこから知り得た人間の責任について書き綴っていきます。

 

 

彼らは再びヨセフの前に立った。ヨセフはベニヤミンの姿を見て懐

かしさで胸がいっぱいになった。

ヨセフは言った。

「あなた方が以前に話していたその老人はどうでしたか。なお元気

で生きながらえていますか。」彼は答えた。

「今なお元気にしています。」

ヨセフは同じ母の子ベニヤミンを見て言った。

「これがあなた方が話した末の弟ですか。」

ヨセフは弟懐かしさに自分を抑えることができなくなった。急いで

誰もいない部屋に入って一人泣いた。

やがて顔を洗って姿を見せて言った。

「共に食事をしましょう。」

このようにして彼らは共に食した。

ヨセフは家づかさに言った。

「それぞれの袋にいっぱいの穀物を詰めなさい。そして代金の銀も

彼らの袋に入れておきなさい。末の弟の袋には代金の銀と私の銀の

杯を入れておきなさい。」

ヨセフは弟ベニヤミンだけは手元に置こうとしてこのようなことを

したのである。

翌日、夜が明けて兄弟達は出発したが、遠くいかないうちにヨセフ

は家づかさを呼んで言った。

『彼らの後を追い、「あなた方は何故善意に対して悪意で答えるの

ですか、どうして私の銀の杯を盗んだのですか」と言いなさい。』

家づかさは追いついてこれらの言葉を告げた。

兄弟達は答えた。

「一体何を言われるのですか。私達は以前袋に入っていた銀ですら

持ってきたではありませんか、どうしてそのようなことを言われる

のですか。どうぞ調べて下さい。もし盗んだものがあれば、その者

は死ななければなりません。その他の者は奴隷となるでしょう。」

家づかさは言った。

「それではこうしよう。杯の見つかった者は私の奴隷となり、それ

以外の者は無罪だ。」

それぞれの袋をおろし、家づかさは年上の者から年下の者へ調べ上

げた。

杯はベニヤミンンの袋にあった。

兄弟達は再び引き返してヨセフの前に立った。

ヨセフは言った。

「私は何でも言い当てることを知らないのですか。どうしてあなた

方は私の物を盗んだのですか。」

ユダはヨセフに言った。

「こうなっては何を言い得ましょう。私達は大いなる罪を犯しまし

た。私達全員あなたの奴隷となりましょう。」

ヨセフは言った。

「私はそのような決定を下すことはしない。杯を盗んだ者だけが奴

隷となるべきです。他の者は安全に父の下へ帰りなさい。」

その時、ユダはヨセフに近づいて言った。

「ああ、どうか私の言うことに耳を傾けて下さい。あなたは私達に

聞かれました。父があるか弟があるかと言われたので私達は答えま

した。私達には年老いた父がおり末の弟がおります。その兄は死ん

で同じ母の子は一人だけです。父は特別にこの子を愛しています。

ところがあなたは「その弟を連れて来い」と言われました。「もし

年老いた父からこの子を引き離せば父は悲しみで死んでしまうで

しょう」と私達は申し上げました。それでもあなたは「末の弟を連

れてこなければ私の顔を見ることはできない」ときつく言われまし

た。そこで私達はそのことを父に告げました。

今度出かけてくる時、父は言いました。

「お前達も知っている通り、私に妻は私に二人の子を産んだ。兄は

獣に引き裂かれたに違いない。未だに私はその顔を見ることができ

ない。今や私の慰めはこの子一人である。この子まで私から奪い去

るなら私は悲しみの中でしらが頭のまま陰府に落ちるであろう。」

それなのに私が父の下に帰る時、もし弟を連れ帰らないなら父は死

ぬでしょう。私はもしこの弟を連れて帰らないようなことがあった

らその罪を永久に負いますと約束したのです。どうかお願いです。

私を代わりに奴隷にして下さい。そしてこの弟だけは老いた父の下

へ帰らせて下さい。弟を連れずにどうして父の所へ帰ることができ

ましょうか。父が失意の中で死んでゆくのを黙って見ていることは

できません。」

ヨセフは自分を制することができなくなった。近くの者にみんなこ

の部屋からでるように指示した。

ヨセフと兄弟だけになった時ヨセフは自分がヨセフであることを明

かした。ヨセフは声を上げて泣いた。兄弟達を近づけて言った。

「私はヨセフです。あなた方が売ったヨセフです。しかし私を売っ

たことを後悔することはありません。神様が私達を生きながらえさ

せるため、前もって私をエジプトに遣わしたのです。恐れることは

ありません。この飢饉はあと5年は続くでしょう。父の下に帰り私

が生きていることを告げなさい。そしてエジプトにつかさであるこ

とを伝えなさい。そして父と共にエジプトに下りなさい。私が全て

を整えましょう。」

彼らは父の下に帰りこれらのことをことごとく伝えた。

イスラエルはうれしさのあまり気が遠くなった。彼らの言うことは

とても信じられないことだった。

イスラエルはヨセフが送った父のための車を見て元気づいて言っ

た。

「私は満足だ。ヨセフが生きている。夢のようだ。私は死ぬ前にヨ

セフを見よう。」

つづく