先日、僕が滞在している町タリータウンにあるストリートバスケのコートに行ってきました。
コートは学校から遠く、普段は通らないところにあるので存在を知ったのが最近でした^^;
イメージ通り金網の中にあって(中には小さい公園も併設されています)、誰かが警察に電話して鍵を開けてもらわないと使えないそうです。
到着したときは開いていなかったのですが、バスケットボールを持った人が近くにいたのでとりあえず周辺をぶらぶらしていました。すると、警察がきて、入れるようになりました!
今回はバスケ好きの日本人タカシさんと2人で行ったのですが、コートが開くとぞくぞくと地元のアメリカ人(ブラックが主)が集まり、完全にアウェイな雰囲気になりました(笑)
とりあえずアップとして日本人2人で違和感たっぷりにシューティングしていると、歩み寄ってくるアメリカ人の2人組が。
「2 on 2(2対2のこと)やらないか」
きたーーーー。回答は勿論YESで。そのために来たんですから。聞くと彼らは隣町の高校生(18歳)だそうです。見た目は30歳ぐらいなんですけどね~。
試合開始当初の雰囲気からして、おそらくなめられていたと思います。だってアジア人ですもん。軽く捻ってやろうとでも思っていたのかもしれません。
しかし、外国人とのプレーにも少し慣れていた僕は、序盤から一気に攻めにいきました。
対等な試合をするため、自分を対戦相手としてきちんと認めてもらうためです。
この日本人そこそこやるな、と思ったのか、すぐに相手もシリアスモードに変更。一生懸命動いたらジーパンを破いてしまったらしく、途中でバスパンにチェンジしたりもしていました(笑)しかしこっちだって長年バスケをやってきたんです。本場アメリカ人だからといって、町の高校生にそう簡単に負けるわけには行きません。
こちらが少しリードしたまま、試合は進んでいきました。
一度逆転されて反撃に出ようとしたところで相棒タカシさんが負傷してしまったのでそこで終了になってしまいましたが、「また今度やろう」という感じになったのでとりあえずよかったかなぁと。
はじめて見るストリートの雰囲気は独特でした。「アメリカ」って感じがするし、日本にコートがないので、僕としては町の若者たちが集まってくるのが新鮮でした。
そしてもうひとつ感じたことは、アメリカンブラックのフィジカルの強さ。正直なところ今回の相手は、技術的には大したことなかったように思います。しかし、接触した時の体の芯の強さや、リズム、スタイルはどれもはじめて体験したものでした。
同じ身長で同じ技術力だと、僕らにまず勝ち目はないです。
じゃあどこで勝負するのか。
それはやっぱり技術力と、日本人独特の感性だと思います。
思うに僕ら日本人は、他のどこの国にもないような丁寧さであったり、緻密さであったりという感性を持っています。そこをうまく活かせば、身体能力の差を埋められるのではないかと。
勿論バスケ以外のスポーツにとっても言えることですが。
いま日本人に足りないものは、世界のプレイに触れることなのではないかと思います。
「無理だ」とか言うんじゃなくて、まずは「体感」すること。こういうのこそ、意外とやってみないとわからないです。
今まで試していないところに、まだまだ可能性があるはず。
NYに来て思ったことは、「やろう」って腹をくくってしまうと、いくらでもチャンスは転がっているということです。
「無理だ」って言うやつは決まっていつも、チャレンジしてないやつだ。
漫画スラムダンクの締めくくりの言葉です。
いつだって挑戦。踏み出せる勇気を持っていたいです。
たすく