県民党的な支持の広がりで、知事4期目へ、ニュータイプの政治へ | 岩手県知事・たっそ(達増)拓也ブログ

岩手県知事・たっそ(達増)拓也ブログ

岩手県知事、たっそ(達増)拓也です。
このブログは私の県政報告や過去のオピニオンなどの
個人的アーカイブズ(文書庫)として公開するものです。
「テーマ別記事一覧」から、読みたい情報を探してください。

県民党的な支持の広がりで、知事4期目へ、ニュータイプの政治へ

 

 9月8日の岩手県知事選挙において、40万2803票対15万5504票で当選致しました。得票率が72.1%となり、これは自己最高。また、県内全ての市町村でトップというのは私にとって初めてであり、大変うれしいです。

 

 新しい県の総合計画、「いわて県民計画2019~2028」について、その基本目標「東日本大震災津波の経験に基づき、引き続き復興に取り組みながら、お互いに幸福を守り育てる希望郷いわて」に始まり、復興と地域振興を中心に、主な政策を紹介しながら、選挙運動を進めました。県民の皆さんに、広くお知らせすることができました。

 

「幸福を守り育てる希望郷いわて」は、「全ての岩手県民と岩手に関わる全ての人を幸福にできる県」であり、知事選での私への投票の形で、この目標に大きな賛同を頂きましたので、お互いを幸福にするぞ、という岩手県民の覚悟を、全国、海外に示すことができたと思います。

 

 マスコミの出口調査によると、私の得票中、私を推薦した野党4党(立憲民主、国民民主、共産、社民)支持が合わせて32.6%、無党派(支持政党なし)が31.4%、自民党支持が25.7%と、県民党的な支持の広がりがありました。支持政党の側から見ると、自民支持層の6割が私に投票した、という調査結果もありました。

 

共産、社民からも推薦を受けつつ、自民支持層の6割以上から票を得た事に関連して、記者会見で問われ、私は、「日本における『容共容社で保守』(『容共』とは『反共』の反対語で、『容社』は『容共』をもじった造語)というニュータイプのスタンスが岩手県で認められたということだと思う。私としては、まさにニュータイプ知事として、議会に対しても接していけばいいと思う」と答えました。

 

「容共容社の保守」をニュータイプと呼ぶのは、冷戦時代の左と右の対立を超越しているからです。岩手県が東日本大震災という危機に向き合い、復興に取り組んできたことが背景にあり、同様に米軍基地問題という危機に向き合ってきた沖縄県でも、「オール沖縄」というニュータイプの政治が現れているのだと思います。

(終)