9月になりました。猛暑と言われましたが、長続きはせず、すっかり夏は終わったかな、という日々の宮城県です。私はJCの付き合いで青森行ってきました。出不精なので遠いので辛かったです笑
さて、本題です。概算要求、ご存知ですか?実は政府の来年度の予算というのは8月には出揃うんですね。各省庁が財務省に「概算でこれだけほしい」と要求するわけです。
概算要求基準
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A6%82%E7%AE%97%E8%A6%81%E6%B1%82%E5%9F%BA%E6%BA%96
で、ウィキの説明を見ると、あらかじめ財務省が「予算上限はこのくらいですよ!」と方針を打ち出しているんですが、最近は6年連続で制限なしとなっています。
概算要求基準 消費税対策は別枠 財政規律が課題
https://mainichi.jp/articles/20180711/k00/00m/020/151000c
「6年連続で歳出総額に上限を定めない」
「概算要求基準は前年度と同様、公共事業などの裁量的経費を前年度に比べ一律1割削るよう求め、削減額の3…」
ええと、最後文字が切れてますが、削減額の3倍を計上する、と。つまり一応増える方向ではあるんですね。この増える方向も毎年悪いことであるかのように揶揄されております。今年はついに政府予算が100兆円を超えると。単なる数字の節目を超えるからと批判されて、相も変わらずマスコミの言う事は理由が不明です。
で、政府予算がわかるということは、これすなわち政府の支出額がわかるということなので、来年度のGDPがこの時点でだいたいわかります。
たし算なので。あとは前年比を見ればいいだけです。
どのくらいかな、と期待します。さらにタテヨコに分ければ明白です。
ちなみに赤い点が2017年度(2%、2%)の点です。
改めて流れを確認すると
1.6月くらいに財務省が方針を提出
2.経済財政諮問会議があれこれ口を出す
3.7月10日に内閣府が方針を決定
4.8月中に各省庁が予算案を提出
という流れになっております。今はもう9月ですので、実はもう2019年度の予算の話はあらかた終わってしまっているんですね、実は。しかし、記者会見や議事録が残っているので、簡単に追うことができます。
内閣府ホーム > 内閣府の政策 > 経済財政政策 > 経済財政諮問会議 > 平成30年会議情報一覧
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2018/index.html#tab0709
で、第10回の内容見ますと
「2018年度のGDP成長率は、実質で1.5%程度、名目で1.7%程度、2019年度のGDP成長率は実質で1.5%程度、名目で2.8%程度と見込んでいます。」
名目2.8%って少ないですね。一番下のとこらへんです。つまり来年もこのままでは不景気確定です。大して良くなり様がありません。
さらに、第11回をみれば「名目GDPが600兆円に達する時期は前回同様、2021年度であること」
2017年度の名目GDPは548兆円なので、確かに3%、3%、3%と成長すれば、2020年度にはだいたい600兆円になるんですね。
548 × 1.03 × 1.03 × 1.03 = 598.8
これで2021年度に600兆円だから、もっと失速しても、1年余裕があるわけです。。そして、これで毎年3%前後ってことは、安倍政権は2021年度まで、不景気が確定路線であるということです(超ガッカリ)。あのですね、、政府支出、前年比10%くらい(表の半分弱くらい)出してくださいよ、せめて。思いがけず、2019年度どころか、2021年まで不景気になりそうだ、という見込みが得られてしまいました。。
このように、上記の経済財政諮問会議を見ると、いろいろ口を出してくれているのがわかります。ここは数字よりも文章が多いですので、数字の苦手な方も突っ込みが入れやすいかと思います。議題を見ていると、専門用語が飛び交ったりしますが、出席者、ほんとにその官僚の説明で理解してるの?と思うシーンも多々あります。私だったら難しすぎてよくわかりません。
第8回では、少子高齢化が問題だから(✖)、外国人人材をさらに受け入れよう(✖)とか、7回で2025年までにPB目標を達成しよう(✖)とか、いやはや、間違いだらけです。正直勘弁してください、って思います。・・・文句ばかりでは書いては、間違っていませんが、個人の趣味の評論サイトかよ、ってなってしまいますので、一応理屈を示すと
少子高齢化も、大本をたどれば、政府支出やGDPが足りないことが原因です。
で、外国人を入れると、日本人いらなくなるわけだから、失業率増えますよね?(単純な話)
前提も間違っているし、答えも間違っています。グラフにしても以下の通り
政府支出次第で人口も決まります。
ロシアでは母親資本という年収以上の助成をお子さんひとりにつき行うことで、ベビーブームが発生したことがあります。それくらい人口問題は現金な話だということです。
また、PB目標を達成しよう、というのは国の借金を増やすな、という話です。これについては以前記事を作成したので、参考までに。
国の借金で、財政悪化を招いた、財務省のブーメラン
https://ameblo.jp/tasan-ame/entry-12378626454.html
PBどうのこうの言う以前に、借金を減らせ、という方向性が間違いだ、という話です。PBという指標だって、具体的に統計的に、何にどう影響してくるのかわかりません。誰か教えてください。
・・・要するに、経済財政諮問会議があれこれ口を出すのはいいけど、反論しろ!と思うわけです。こうやって公表されてしまうから、体裁を考えて、結論ありきのお綺麗な会議になってしまうと。まったく批評がない会議っておかしいですよね?事前にすり合わせはしているのでしょうが、専門家の最終チェックの場ではないのですか?経済の専門家はどこですか?
・・・というわけで、突っ込み不在の日本国の予算会議でした。悲しい。皆さん、とりあえず2021年度が終わるまで我慢していきましょう!そうしたら2022年度は好景気になるかもしれません@@ または、PB目標を達成する2025年度まで不景気が続くかもしれませんので、2026年度まで我慢しましょう。そうしたら2027年から景気がよくなるかも?しれません、、、ね?
◆ よかったらシェアやツイートください ◆
ランキングはクリックいただけると多くの人に読んでいただけるようになります。
ちなみにCTRL+左クリックで、別タブでリンク先ページを開けます。
----編集後記----
会議に触れたので少し。会議というのは批評があって、調整なり、両立する方法を考えるなり、却下するなり、別な方法を考えるなり、会議ってそういうことする場だと思うのですがいかがでしょうか?青年会議所の会議でも企画会議でも結構荒れますよ。批判があったら、それを持ち帰って、次回持ち寄ることも可能なはずです。
まぁ、そう考えると、国会の会議方式も微妙ですけどね。小会議をいっぱい作って、専門会議もたくさんして、その結果を他の人にも告知して、国会という全体報告会議を繰り返しているんでしょうけれど。・・・けれど、無駄に長い演説とか野次とか人が群がるとか、寝るとか、まぁよく醜態をさらしますよね。。
会議といえばファシリテーションというのが以前に流行りましたが、私もいろいろセミナーに参加したり、企画側に回ったりもしましたが、確かに有用ではありますが、万能ではないですね^^; なかなか会議の技術というのも書籍では網羅しきれませんので難しいものです。気が向けば記事にしてみたいと思います。
もしそういった方面に、関東でご興味のある方はこちらへどうぞ。私が若いときにいろいろ学んだ方です。町田から近い?ですね。
http://www.ennovation.co.jp/?page_id=34
「会議」を体験したいならJCでもいいかと思います。そっちは実地でどうするか、体当たりでしょうが(技術うんぬんではない)。
私のはネットやアンケートからの深堀や整理整頓、分析だったりしますので、またベクトルが少々違いますが^^