今回は既にグラフが作成済みですので早めの投稿です。昨日は空き時間に、エクセルのグラフを画像ファイルにして、アメーバブログにアップしていました。

最近保守のカテゴリで周囲が認知している、なでしこりんさんのアメーバブログ、フェイスブック(政治、経済で感情強めに主張していた、ランキングも上位で、それなりに人が見ていた)が通告なく突然削除されたということで、

アメーバを惰性で使っていますが、少し心配ですね。まぁ自分の場合は消されたとしても、公式データをエクセルでちょいちょいいじってるだけ、エクセルも手元にあるので、いくらでも復旧可能ですけど。そして引越しも考えていますがなかなか手につきません(惰性が楽です笑

では今日の主題に。


経済の各種指標は連動している、という話を以前に投稿しました。

GDPとはなぜ重要?日本のGDP成長率と40年以上連動している各種指標
http://ameblo.jp/tasan-ame/entry-12039571797.html

要約すると、名目GDPと連動しているのは、以下の指標です。GDP含む。

1.名目GDP
2.消費者物価指数
3.民間平均給与(世帯所得等も同じ
4.マネーストック(民間のパイ
5.完全失業率(反比例
6.自殺死亡率(反比例
7.人口(出生率や婚姻率も派生して絡みそうです
8.労働者人口
9.政府支出

記事には書いてないですが、他には

10.消費
11.一般会計税収

なども連動しています。だからGDPを上げれば、もろもろの問題が解決します。中でも9.政府支出がありますから、政府が支出を増やせばGDPが増え、問題解決になります。これはいつもの三面等価の原則の足し算からわかることです。

さて、そして連動していないのがマネタリーベース(今までに日本銀行が刷ったお金の総額)です。しかし、日本銀行はともかく、政府までが注力するのが情けないことにマネタリーベースです。そして政府支出は増やさず、むしろ減らす、と。これが25年デフレの原因ですね。

今回は、そんなマネタリーベースと連動するものを紹介します。ではさっそく

マネタリーベースと日本銀行の資産、国債の推移 実額

マネタリーベースと日本銀行の資産の推移


はい。なんといいますか、実額の時点、両軸も使わないうちから、ものすごくわかりやすいですね。しかし経済ですから前年比(前年からどのくらい減ったか増えたか)を見ます。

マネタリーベースと日本銀行の資産、国債の推移 前年比

マネタリーベースと日本銀行の資産の推移3


見事に連動していますね。では、この前年比を累積にしてみます。

マネタリーベースと日本銀行の資産、国債の推移 前年比の累積

マネタリーベースと日本銀行の資産の推移2


最初のグラフは実額でしたが、それをパーセントで表示したようなものです。さらに連動していることがわかりました。

ダメ押しというか、ここまで来たら、前年比から、この3つのグラフの関係を見ましょう。

マネタリーベースと日本銀行の国債の関係

マネタリーベースと日本銀行の国債の関係


はい、連動しています。70%を超えるので非常に強い相関です。お金を刷るほど、日本銀行の所持する国債が増えるのが見て取れます。日本銀行はお金刷ったらそのお金で国債を買っているわけですね。

次に行く前に、日本銀行の国債所持率をちょっと見てみましょうか

日本銀行の資産における国債の割合

日本銀行の資産における国債の割合


こんな感じです。日本銀行の資産のうち、大体6割以上が国債で、近年はマネタリーベースが増えていることから、お金を刷りまくって、国債を買いまくり、結果として、85%が国債となっているようです。


さて、どんどんみていきましょう。

マネタリーベースと日本銀行の資産の関係

マネタリーベースと日本銀行の資産の関係


はい。マネタリーベースが増える。つまりは日本銀行がお金を刷るほど、日本銀行の資産が増えていく関係がありますね。羨ましいですね笑


では次。

日本銀行の国債と資産の関係

日本銀行の国債と資産の関係


まぁ、今までの流れからすると当たり前ですね。しかし、普通の企業ではありえません。普通の企業が株なり国債なりを買うとしても、100万円の現金を払って100万円の株を手に入れたら、増えも減りもしないですよね。資産の一部が現金から株に変わるだけで。

日本銀行はお金を刷れるので、その時点でお金(資産)がガンガン増える組織です。それを国債を買って置き換えているだけ。そしてこのグラフをみるに、資産が増えたらその分きっちり国債を買い増していることが伺えます。



今回の日本銀行の話でした。そして、日本銀行の保有する国債の話が出てきました。

国債といえば「国の借金ガー」という財務省発の自ら認める嘘がありますが、ここで、日本銀行と日本政府、違いますので注意してくださいね。

日本政府は国債を発行している側で、日本銀行は国債を買っている側です。
株を発行するのが会社、買うのが私達、みたいな感じです。

「国の借金ー」と頭悪い(もしくはわざと)マスコミが50年以上(筋金入り)連呼し続けているのは、額からみても、日本政府の累計国債発行残高です。

さらにここで、日本銀行は株式会社で、親会社は日本政府なわけです。ということは、親会社が発行した株式ならぬ国債を、子会社である日本銀行が買っているわけですね。

これは連結したらひとつの会社と見なせます。さて、親会社が国債を発行する一方、お金を刷って資金源とし、国債を買って回収している子会社があります。どっちが金額が多いでしょうか?次をどうぞ

日本政府と日本銀行の国債の推移

日本政府と日本銀行の国債の推移


こんな感じです。緑のが、2012年に安倍政権になってから、減ってますね。アベノミクス第一の矢が、日本銀行が国債を買って、世の中の金利を低くすることですから、まさにそれは実行していて、結果として、日銀保有の国債がぐんと伸びています。


国の借金、減るじゃん、と証明したのは安倍政権の功績、と言えると思います。


もっとわかりやすく見てみましょう。


日本政府と日本銀行の国債の推移 前年比の累積

日本政府と日本銀行の国債の推移2


さらに顕著になりました。では最後に、どのくらい実質的な国債が減っているのかクローズアップしてみます。


日本政府と日本銀行の国債の推移 前年増減

日本政府と日本銀行の国債の推移4


はい、2013年は30兆円くらい減って、2014年は40兆円減ったみたいです。このペースで行ったら、緑の実額は500兆円くらいなので、一年間に35兆円減るとすると、14年で国債は全て回収できてしまう計算になります。


完全回収などできないと思いますが、国の借金(笑)の消滅になります。2年でこれですから、金融緩和、、、つまり、日本銀行による国債買取は以後も続くようですから、「国の借金ガー」の皆さんはどんどん首が絞まっていくと思います。


しかし、マスコミは今後も、政府発行の国債だけみて「国の借金がこんなに増えている!」と報道し続けるのだと思います。


そんなに言うのでしたら、国債発行やめて、通貨発行からの直接財源にすればいいと思うんですけどね。今は単に国債に置き換えてから予算に組み入れているだけであって。国債が使用される前はそうやっていたんですから。

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今回使ったデータは以下のとおりです。


日本銀行
http://www.stat-search.boj.or.jp/index.html#


財務省 日本政府の国債はこちらから
https://www.mof.go.jp/jgbs/reference/appendix/