老い厄(2) | 垂水のてるさんの釣りバカ日誌

垂水のてるさんの釣りバカ日誌

投げ釣りファンを増やすため神戸のアラ還釣りバカおじさんがポイントもコツも隠さずつぶやきます。

87歳の父に翌日日曜に病院に連れて行くと念押しして別れて、妹と一緒に電車で帰り道にいろいろ話した。

 

妹もかねてより心配しており、サービス付き高齢者向け住宅への入居などを勧めてもなかなか聞かなかったが、近所によさそうなところを見つけたし、以前より父も不自由に感じているはずなので、明日てるさんがもう一度やんわりと勧めてみることにして別れた。

 

翌日の日曜に車で堺の実家まで行き、壊れたテレビのリサイクル回収を一人でしてくるので家で待っているように言ったところ、一緒に行くと言う。なんでも昨夜よろめいて顔を壁にぶつけてメガネのフレームが歪んだので、近所のメガネ屋に修理に行きたいそうである。

 

仕方ないので連れて行き、メガネ修理、テレビのリサイクル回収手続きをして、昼メシを一緒に食べながら、入院して退院したら高齢者住宅に半年程度でも気軽なお試し感覚で住むよう勧めて納得させて、家に帰り、病院に連れて行くために119番した。

 

しかし119番は救急車要請しかできなくて、医療相談や救急病院の紹介は#7119へということであった。電話をかけ直して状況を詳しく聞いてもらったら、腰や足の状況から整形外科か内科ということで、近くの救急病院を探して自動音声で4病院を教えてもらった。

 

そのうちの1つが以前、脳梗塞と心筋梗塞で入院して診てもらった病院だったので、一番よかろうと電話した。そのまま入院させたかったが、日曜日は入院できずに問診と薬を出すことしかできないとのことである。仕方ないのでそれでも診てもらうことにした。

 

病院に連れて行き、問診票を書いて待っていたら、看護士さんが診察の前に内容確認に来られた。そこでおくすり手帳を見て判明したのだが、父は15年前にこの病院で心筋梗塞の手術をして入院し、退院後は家の近くのクリニックに引き継がれて定期的に通っていたのだが、昨年12月から通っておらず、薬の内服を止めていた。

 

理由を聞くと、今年になって腰痛になったり、風邪をひいたりして、別のクリニックに行って薬を処方され、あまりに薬が多くなったので、心筋梗塞はもういいだろうと自己判断で止めたそうである。

 

しかし、内服していた薬は血管を広げる作用のある心臓病の薬で、止めると血管が狭まり血流が悪くなるそうである。

 

先生に診察してもらい、腰のレントゲンも特に大きな問題はなく、足のむくみも腰も一番疑わしいのはやはり薬の服用をやめて血流が悪くなっていることだそうだ。となると整形外科や内科ではなく、循環器内科になるらしく、相談したところ、すぐに入院するよりもまずは通院していた心臓のクリニックに明日行って診てもらってからがよいと判断した。

 

家に帰ってから翌日にタクシーを呼んで診に行ってもらうように言って、夜家に帰った。

 

急激に衰えた父の状況を見て悲観的に考えたが、原因の可能性が意外なところにあり、少し希望を感じた。

 

それにしても、てるさんはほとんど病院に行かないので、医療関係の知識は乏しいのだが、医者にかかって薬を常用しているのなら、勝手な自己判断で薬を止めたりするのは危険であると痛感した。