老い厄(1) | 垂水のてるさんの釣りバカ日誌

垂水のてるさんの釣りバカ日誌

投げ釣りファンを増やすため神戸のアラ還釣りバカおじさんがポイントもコツも隠さずつぶやきます。

土曜日に須磨海岸でキス開幕をしたものの、完全丸ボーズで生体反応すらチャリコの1回しかなく、しかも最後は道糸のPEが3色目から高切れという苦い釣行だった。

 

昼過ぎに家に帰り、タコハイを飲みながら辛ラーメンを食べ、今日の調子だと来週末もまだキスは早そうだし、どうしたものかと考えながらまったりしているところに珍しく妹から電話。

 

堺の実家でひとり暮らしをしている87歳の父が家の玄関先で倒れて、見つけたご近所の方が救急車を呼んでくれたものの、病院に行かないと言い張り、電話を受けた妹がこれから付き添うことを条件に救急車は帰ったということで、てるさんも急遽電車で実家に行き、病院に行く説得をすることにした。

 

この2か月ほど腰の痛みで歩くのも辛くなり転倒したり、右足が左より2倍ほどむくみ、さらに激しい便秘で食欲不振になって痩せ、判断能力も鈍っていたので、先週末に見に行き、タクシーで大きな病院に診てもらいに行くようと言っていたばかりだったし、明日は家で転倒時に倒して液晶が壊れたテレビのリサイクル回収手続きなどで実家に行こうとしていたところだった。

 

夕方、ほぼ妹と同時に実家に行くと、容態は落ち着いており、詳しい話を聞いた。父が救急車で病院に行くのを拒んだ大きな理由は、明日てるさんが来て一緒にテレビのリサイクル手続きをしてくれることと、その翌日に近所の自転車屋で注文した電動三輪車が来るということだった。

 

テレビのリサイクル手続きは急ぎでない上にてるさん一人でもできるし、何より電動三輪車って何???ということで聞いたところ、最近自転車での転倒が増えたので申し込んだという。

 

二輪で転倒するほど衰えているのに三輪にしたらよけいに危ないでしょ!手押し車とかにしてそれで行ける範囲にすべきと言い渡し、妹が電動三輪を解約しに行った。

 

自転車屋はいい人で、自分も三輪は二輪以上に操作が難しいし、高齢者が二輪で転倒するからこれから三輪にするというのは危険すぎると止めたのだが、買うと行って聞かないので心配しており、キャンセルしてくれてむしろ安心されたそうである。

 

壊れたテレビのリサイクル問題と突如発覚した電動三輪問題を解決させて、入院のための準備をして、これから夕食をして病院に行かせようと、妹が近所のスーパーに夕食を買いに行ってくれた。

 

夕食をとり、病院に連れて行くつもりでいたら、父が残した弁当を明日の朝食べるというので、妹と???となり、「いやいや、これから病院に行くんやで」と言ったら、またテレビのリサイクルに行かねばいけないとか言い出して、埒があかない。

 

妹と相談して、明日てるさんが来てテレビのリサイクルやらを片づけて、病院に行かせることにした。

 

というわけで、ボーズ釣行後に急遽実家に里帰りして父の介護をしてと、さんざんな土曜日だったのだが、何より急激にカラダもアタマも衰えた父が心配になった。

 

これまで毎週のように気軽に行けた釣りも、今年は父の介護で行けなくなるかもしれない。しかし、後々もっと親孝行しておけばよかった、と悔いがないように親を優先してやりたい。