完璧な母親 | 垂水のてるさんの釣りバカ日誌

垂水のてるさんの釣りバカ日誌

投げ釣りファンを増やすため神戸のアラ還釣りバカおじさんがポイントもコツも隠さずつぶやきます。

祝日と週末に一度しか釣りに行けなかったおかげで、読書の時間ができ、まさきとしかの『完璧な母親』を読了。





子どものため、家族のために完璧な母親であろうとした二人の母親が歪んだ方向で繋がり、破滅へと向かって行くサスペンス小説。


まさきとしかの作品はこれで連続4冊目だが、いずれもサイコパス的要素が強くて、読んでいる途中は引き込まれるが、読後の爽快感はなく、むしろ不快感を伴う。


食っている途中は上手くて夢中になるが、食べた後にやたら胃もたれする、ドカ盛りWカツカレーを食べたような気分といったらいいだろうか。


しかし、現代社会の一見普通にいそうな人に潜む狂気が描かれていて、なかなか考えさせられる。