「食いしん坊がん患者栄養部」
第二回活動報告です。
部員は
ヒト女性型宇宙人たるさん
です。
第一回はこちら。
2024-06-16【がん】抗がん剤治療中に食べるもの 〜食いしん坊がん患者栄養部・第一回活動記録〜
前回は抗がん剤治療中に起きたかゆみをもとに、
2024-06-14【がん】かゆみについての考察 〜抗がん剤治療の折り返し地点を過ぎたところで〜
肝臓の機能について注目しました。
今回は
腎臓の機能
についてです。
慢性腎臓病（CKD）にもステージがあり、
ステージごとに必要な
制限が異なります。
ご自分の腎臓病のステージの確認もできます。
「血清クレアチニン値」を手元に準備して自分の「腎臓病」ステージを確認して見ましょう。
もやってみました。
まさかのG2「要生活改善」レベル
！！
その場合の注意点はこちら。
腎臓と腎臓病についての基礎知識（上記サイト「ウェルネスレシピ」より）
腎臓の役割
腎臓は背中側の腰の後ろあたりに左右に1つずつあり、そら豆のような形をしています。
また、1つ150gほどで、大きさは握りこぶし1つくらいです。
こんな小さい臓器ですが、腎臓にはとても大切な役割を持っています。
役割その１≪老廃物や水分のろ過≫
腎臓の最も大切な役割は体にたまった老廃物や水分を体の外に出し、血液をきれいにすることです。
この役割があることで、私たちは体に老廃物をため込まず、体内のイオンバランスなどを適正に保っているのです。
また、不要な老廃物や水分は尿として排泄されます。
役割その２≪電解質やイオンバランスの調節≫
体内の電解質（ナトリウム、カリウム、リンなど）の量を調節したり、血液が酸性になりすぎたり、アルカリ性になりすぎないように保つ役割があります。
役割その３≪ホルモンの産生≫
腎臓は、赤血球を産生するためのホルモンや、血圧を調節するためのホルモンを分泌しています。
腎臓病とは
腎臓病は大きく分けて、2つあります。
急性腎障害：数時間～数日間で急激に腎機能が低下する状態です。
この場合は原因を突き止め、適切な治療を行えば腎機能は回復見込みがあると言われています。
慢性腎臓病は3か月以上腎機能が低下している状態が続く全ての病気を指します。現在日本では成人の8人に1人、80歳代になると2人に1人が罹患していると言われています。慢性腎臓病は自覚症状がないまま数か月～数十年と長い年月をかけて腎機能が悪化していき、残 念ながら慢性的に低下した腎機能の回復は難しいのです。しかし、腎機能低下を防いだり遅らせたりすることはできるため、慢性腎臓病と診断された人はこ れ以上悪化させないように気を付けていきましょう。
たんぱく質を適量に抑え、糖・脂質も摂る
慢性腎臓病G2のたるさん。
たんぱく質とりすぎ注意の一方、
カロリー不足厳禁と痛感。
バランス取るのむずかしい
。
筋トレや糖質制限に
励みすぎるとダメな理由も
ここで理解。
何事もほどほどに
たんぱく質を控えよう
腎臓には「老廃物をろ過する」役割があります。
そしてその老廃物のひとつに、たんぱく質を分解した時に作られる【尿素や窒素】があります。
そのため、たんぱく質を多く食べてしまうと、尿素や窒素が多く出来てしまうため腎臓に負担がかかってしまいます。
そのため、負担を減らすためにたんぱく質を控える必要があるのです。
カロリーはしっかり摂りましょう
たんぱく制限を行うと、その分カロリーが減ってしまいます。そうすると、足りないカロリーを補うために、筋肉を分解します。
この時にも老廃物が体内で作られるため、腎臓に負担をかけてしまうのです。
腎臓に負担をかけないためにも、カロリー不足には要注意です！たんぱく質を減らした分、糖質や脂質などの他の栄養素でカロリーを補いましょう。
塩分の調整は気合ではなくテクニック
塩分制限については
「気合いでなくテクニック」という
フレーズが気に入ったので
こちらを掲載。
- 酢の物を好んで召し上がる
- ダシや香辛料を積極的に使う
- 具を増やす など
宇宙人たるさん
食いしん坊がん患者栄養部
本日のまとめ
２
抗がん剤治療中に食べるもの
前回までの学び
食べられない時は腸の活動維持
食べられる時は肝臓となかよく
くわえて
たんぱく質は過剰摂取しない
食塩は１食１〜２g
肉食べ過ぎ注意
エネルギー不足厳禁