子なし独身健康優良児、ヒト女性型宇宙人たるさん。
タンポンが一つ取り出せないという本人史上最大のピンチで朝から
駅近おしゃれな内装のレディースクリニック待合室。
受付は3人もいるのに!来てからもう2時間過ぎるのに!まだ順番が来ません。
あらためてクリニックの公式サイトを見ると「予約」のボタンが。
今になって振り返ってみると、令和に入って、産婦人科に限らず多くのクリニックが
スマホやPCで簡単にオンライン予約できるようになりました。
この時も予約できるとわかっていたのですが、実際に行ってみた印象で「ここはやめておこう」と
思った場合には別のところに行こうと思っていたので、予約をしていませんでした。
1軒目で予想外に綺麗でよかった。患者がかなりの若齢層であり、
もしかしたら初診でない方も多くオンライン予約者がほとんどだったのかも知れません。
結局午前の最後に呼ばれました。
医師はかなり特徴のある男性院長でクリニックの内装とのギャップ!
でも診察は確かなのは、この次に訪れたずいぶん後で思い知るのです。
10年前とぜんぜん違う婦人科診察室
ガラリと扉をスライドさせて開くとこぢんまりした面談スペース。
医師と患者が机で完全に分離されていて、机の向こう側に医師。
これまでの経緯を説明し「わかりました。診てみましょう。隣の扉から診察室へ入ってください。」
一昔前の産婦人科と違って、面談する部屋とあの独特の椅子の診察台のある診察室を分けるスタイルが最近は一般的なようです。
診察室では女性の看護師が親切に診察台に座るまでの指示をしてくれます。
男性医師のクリニックでも安心なのはこういうところ。
診察する椅子も今はデザインがかわいいし、おしりの下に毎回交換されるシートがあるから
もしも生理中などでも心配はいりません。処置の後に使って良いナプキンも脱衣カゴのそばに置いてあります。
脱ぐもの脱いで(腰から下の全部。ただし靴下は膝下より短ければそのままで良い)
シートの上から椅子に座ると看護師さんが「準備できましたか」と確認。
返事をすると椅子が動くことを伝えられ「ウイーン」と自動で椅子が回転しながら上がり、
閉まっている短めのカーテンの向こう側へ、おへそから下の部分が入り、
自分は上むきになってカーテンと天井を見る体勢。先生も看護師もカーテンの向こうです。
これは私が毎年受けている健康診断の専用施設での子宮頸がん検診の時も同じです。
医師はあっという間にタンポンを取り出してくれて
「こんなことならもっと早く来ればよかった!」とつくづく思いました。
本来の使用時間をはるかに超える体内ご滞在。その何か問題かというと、雑菌が増えること。
何日か繰り返し自宅で自分でも洗浄する必要だけれど「出来ますか?」と聞かれ「出来ません」と言うと、
抗生物質7日分が処方されました。
ところで。どんな時も抗生物質が処方された場合には必ず飲み切るんですよ
中途半端に止めると耐性菌といって、ダメな危ない奴がのさばってしまいます。
飲み切って全滅を見越して医師は抗生物質を処方します。
この時、同時に「エコー検査」もして頂きました。
他にもう一本残っていたりしないか、と言う医師視点もあったかも知れませんが。
いろんな患者さんが世の中にはいるみたいですからね(都市伝説的にいろんな事件も・・・)。
エコー検査は、何やら差し込み、モノクロの画像で子宮内外の凹凸を見ることが出来ます。
子宮筋腫があるね、と言う指摘あり。子宮筋腫はおおむね良性なので通常は経過観察です。
ほっとしてクリニックを後にすると、街はクリスマス一色。コロナ前の華やかなひととき。
その後すっかりこのクリニックのことも忘れてしまうのですが、
うっかりに起因したこの時の通院、婦人科へのハードルが心から撤廃できたことが
宇宙人たるさん自身の後の人生を大きく変えるなんて思いもよらなかったのでした。
あの時の未来(今)にいる宇宙人たるさんは、この時のたるさんを「救世主」と呼んでいます。