あー、またこのケース

 

昨年プライベートで知り合った日本人女性から先週突然電話がありました。

 

夫から暴力を受けたので被害届を出すために一緒に通訳として警察に来てほしい、という件でした。

 

正直言って彼女の結婚が上手くいっていないことには驚きませんでした。

 

彼女は30代後半くらいでしょうか。

昨年の夏にスペイン旅行中に趣味を通じて知り合ったフランス人(国籍はフランスだけどマグレブ系の移民です)とスピード婚。

 

私が彼女と初めて会ったのは彼女の結婚パーティーでした。

 

とある南仏の村に友達と観光しに行った時に村の広場で騒いでいたグループがいて、うるさいなぁと思っていたら、そのグループの一人が ”あんた、日本人? あんたの同郷人が結婚したんだよ、会いにおいでよ」と私に声をかけたのが彼女と旦那さんに会ったきっかけです。

 

彼女と旦那さんの会話は片言の英語、旦那は10歳年下、しかもすでに前妻との間に子供が3人(!)いる、失業中で収入はフランス国家の手厚い生活保護手当てのみ(!)、などということを彼女はちょっと恥ずかしそうに話してくれました。彼女は初婚。

 

これだけでも危ないなぁと思いましたが、私がそ特に気になったのは

 

「結婚して落ち着いたら私はフランス語の語学学校に行きたいんですけど、彼は反対なんですよ〜」

 

という彼女の一言でした。

 

家に妻を閉じ込めておきたがる男性はほんとに危ないです。

 

私は正直言って”フランス滞在目的のための偽装結婚”じゃないかと思ったくらいでしたが、フランス語もフランス社会についてもマグレブ系移民についても何も知識がなさそうな未婚日本人アラフォー女性は肌の色も顔の作りも濃いめの”フランス人”年下男子がよほど魅力的に見えたのか…?

 

日本人の知り合いが全くいないということで私は連絡先を教えましたが、その後連絡は先週まで何もありませんでした。

 

旦那のDVはいわゆるコロナDV。

結婚当初から家からあまり外出させなかったり、イライラが目立ったりはしていたようですが、肉体的暴力は外出制限中に始まったそうです。

ちょっと我慢していた(!)けど、顔を血が出るほど殴られて(!!)からようやく家から逃げて、今はDV被害女性支援団体の施設に隠れています。

 

彼女が住んでいる町は私が住んでいる町からちょっと遠いので一緒に警察に行くことはできません。

ググってその町に住んでいる日仏通訳さんを見つけてその連絡先だけ教えました。

 

大変だなぁ…。

 

 

↓ こういう女性に薦める、あるいは自分の娘や姪っ子がこんな失敗をしないためにも絶対読ませるべき本。