こんばんは、八重 芽衣花です。

 今回は全5回のシリーズの最終回になります。


 語りたい内容が多くて、今回は少し長文ですが、お付き合いくださると幸いです🙇‍♀️



 前回までの記事はこちら








 占いを信じる人たちを「依存的すぎる」「騙された方が悪い」と批判したり、占い師に対して「怪しい」「当たらない」「科学的根拠がない」と否定的な声を投げかける人がいることも事実です。 

 こうしたイメージの背景には、霊感商法やスピリチュアル詐欺といった、実際に社会問題となった事例の存在があります。


 けれどその一方で、「占いのおかげで人生が変わった」「どん底だった状況が、前向きな方向に好転した」と語る人たちがいることもまた、事実です。 


 だからこそ今、相談者の方はもちろん、私自身を含む占い師一人ひとりが、「占い業界で今何が起きているのか?」に目を向けていくことは、とても大切なことだと感じています。


 今回の記事では、「占いとは善か? 悪か?」という問いを軸にして、読んでくださるあなたと共に、このテーマについて考えていけたら嬉しいです✨




実際に起きた霊感商法の事例


 占いが社会問題と結びついて語られる背景には、こうした「霊感商法」や「スピリチュアル詐欺」、中には「“霊感”や“除霊”という言葉が悪用された事件」といった実例があります。
 以下は、実際に消費生活センターや警察・法律機関に寄せられた相談・報告の一部です。


●事例①:SNS広告から誘導された占いサイトでの高額課金
 SNS上の広告から占いサイトに誘導され、「不幸なままでいいのか?」と不安を煽られ、ポイント課金を繰り返してしまった例。
 最終的に約50万円を消費したにもかかわらず、退会を申し出ると「守護霊から大金が贈られる」と引き留められたといいます。
(※消費生活センターに寄せられた相談)


●事例②:「運命鑑定」と声を掛けられ、高額な供養料を支払ってしまった
 街角で「あなたの運命を鑑定します」と声を掛けられた女性が、「先祖供養が必要」と言われ、勉強会や祈祷への参加を促されました。
 結果、100万円以上を支払ってしまい、さらには「家族や友人に相談してはいけない」と口止めされていたそうです。
(※消費生活センターへの相談より) 


●事例③:「悪霊が憑いている」と恐怖を煽り高額契約へ
 10万円の印鑑購入をきっかけに、「悪霊が憑いている」と恐怖心を煽られ、さらに数十万円の祈祷料を請求されたケース。
 こうした“恐怖マーケティング”のような手口が問題視されました。
(※長野県警の報告)


●事例④:70代女性が電子マネーで580万円もの課金被害
 滋賀県の弁護士事務所が扱ったケースでは、70代女性が占いを信じ続ける中で、知らぬ間に電子マネーによる580万円以上の課金被害を受けていました。
(※滋賀県の弁護士事務所に寄せられた事例) 


●事例⑤:「除霊が必要」と称し、性的関係を強要した事件
 自称霊媒師の男性が「あなたには悪霊が憑いている。除霊するには性的接触が必要」と女性を洗脳し、関係を強要した事件が報道されました。
 被害女性は、精神的に追い詰められた状態で長期に渡り関係を強いられており、後に警察がこの霊媒師を逮捕。
 信頼関係を装い、“除霊”や“悪霊”の言葉を使って相手を支配するという非常に悪質な手口です。
(※2024年報道より/性的同意の剥奪と霊感商法が交差した深刻なケース)


▷ こうした事例に共通して見られる手口
  •  「不安」や「恐怖」を煽る言葉が使われる
  •  家族や他者との接触を断たせ、孤立させる
  •  「救われるには今しかない」と急かすような表現
  •  高額な商品や祈祷料、あるいは性的接触までも“救いに必要”と錯覚させる

 これらの共通点より、不安感から安心したい気持ちを利用されやすく、心が弱っている人ほど狙われやすいとも言えます。
 そしてこうした手口・構造を知っておくことで、自分自身や周囲の誰かを守ることができます。


※なお事例に関しての引用元は、記事の最後にまとめて記載しています。



本来の占いとは何か?

 
 前述したように、霊感商法やスピリチュアル詐欺は、「占い」という文化を利用して行われる心理的搾取であり、決して正当な占術ではありません。

 けれどここで大切なのは、「霊感」や「スピリチュアル」という言葉そのものを否定しないことです。
 同じ“霊視”を扱う方であっても、誠実な姿勢で、真摯に人と向き合い、心を救い続けている方も多くいらっしゃいます。

 では同じ手段を使っていて、なぜここまで違いが生まれてしまうのでしょうか? 

 その答えは「占い師に求められる“倫理観”の有無」にある、と私は考えます。



占い師にとっての倫理観とは? 


 占いは、時として相談者の未来や人生観にまで深く関わるものです。
 またその人の価値観や人生の選択に影響を与えるほど、強い“言葉の力”を持ちます。

 だからこそ相手に対して「どのように伝えるのか?」「どう責任を持つのか?」は、占い師自身が常に自問自答をしなければなりません。

 倫理観とは、占い師自身が自分の力を正しく使えているかを確かめるための“心の軸”でもあります。

 相手を依存させるのではなく、自立へと導く占い。
 不安を煽るのではなく、安心と気付きを届ける占い。

 私は相手を癒し、救い続けるために、占いを誠実に扱うという信念を、ずっと持ち続けたいのです。



占いに救われた、ひとりとして


 そんな私自身もまた、占いに救われたひとりです。 

 私はもともと、極端なネガティブ思考で、自己肯定感がとても低い人間でした。
 何かを失敗する度に「どうしてこんな簡単なこともできないの?」「私って、本当にダメだな」と自分自身を責め続けて。
 人の評価を気にするあまり、自分の気持ちを表に出せず、殻に閉じこもるようになっていきました。

 自分が大嫌いだった私は、「私さえ全てを諦めれば、周りは幸せになれる」と、いつしか本気で思い込むようになっていました。
 そうして自分を愛することも、信じることもできなくなり、ついには感情すらも切り離そうとしたその時。
 ーー私は「自分が空っぽになってしまっている」ことに気付いたのです。

 生きているだけで精一杯。
 何のために存在しているのかも分からない。
 本当に、生き地獄のような日々でした。

 でもそれなのに私は、なぜか“生きること”だけは手放せなかったんです。

 「今がどん底なら、後は這い上がるしかない」 

 そう腹を括った私は、「自分を知りたい」「自分を愛したい」「自分という存在を肯定したい」
――その一心で占いに手を伸ばしました。

 特に出会いが大きかったのは、日本式のカバラ数秘術です。
 そこには「あなたにはこんな資質がある」「こういう可能性が眠っている」と。
 私が見ないようにしていた“私自身の魅力”が、そこには静かに語られていました。

 占いを通して私は、初めて自分の資質と向き合い、
それをどう育てれば、自分らしく生きていけるのかどうかを、ひとつずつ考えるようになっていきました。

 そのうち、数の象徴や歴史、文化にも興味を持ち、
人生の全てが“占い”というフィルターを通して見えるようになっていったのです。

 占いとは、外側から自分を見直すための「静かな地図」のようなものでした。

 誰かに「あなたは大丈夫」と言って貰うためではなく、「私は自分の足で立てる」と、自分の内側から思えるようになるための、長い旅路だったのだと思います。

 そうして少しずつ、自己肯定感が芽生えていき、
ようやく今、私は「誰かを助けるために占いを使える心の状態」になれたと感じています。

 占いは魔法ではありません。
 でもそれは、人の心の奥にある“灯り”を静かに照らす、小さな道具になれるのです。
 私にとっての占いが、まさにそうでした。



終わりに
占いとは善か? 悪か?


 占いとは、善にも悪にもなります。

 誰かを傷つけることもあれば、 誰かを救うこともある。

 ーーその両方を私は知っています。 


 占いをどのように扱うのかを決めるのは、いつだって「人」です。
 そして、今ここにいるあなた次第で変わるかもしれません。

 この記事を読んでいるあなたにとって、占いが「善きもの」でありますように。



あとがき


 連載形式で文章を書くことが久しぶりなので、書ききれたことに感動中ですꉂ🤣𐤔

 シリーズの最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました!




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