その①
ロシアのメンショフ選手とコフトン選手の問題。
詳細はたくさんのロシア通のブロガーさま達が上げてらっしゃいますので、ここでは
簡単にまとめると。
国内選手権で銅メダルを獲得した29歳のメンショフ選手は、今月、ザグレブで行われる
欧州選手権の候補者として金メダルを取ったプルさまと、ニコライがコーチをしているヴォ
ロノフ選手と共に参加する権利を有していた。
のはずが・・・Σ＼(￣ ￣;)
ロシアスケート連盟の執行会議で選ばれたのは、３位に入ったはずのメンショフ選手・・・・・では
なく、なんと５位であった17歳のマキシム・コフトン選手を派遣することに決めたのだ
これに真っ先に噛み付いたのが、優勝ペアの男子のマキシム・トランコフ。
未来のことを考えたら少しでも若手を選びたい連盟の気持ちは判るが、現在も必死で戦っている
選手の気持ち、そして積み上げてきた成績を鑑みても、単に年齢という理由だけで退けていい
のか？
これは選手にとっては決して人事って訳じゃない切実な思いがあるのだろうなあ(´・ω・`)
トランコフさんの行動力は凄まじく、ツイッターを通じてファンやマスコミに呼びかけて、多くの
賛同者を得たようです。
しかし、その甲斐空しく、結局選ばれたのは若手のコフトン選手に決定しました。
この件ではニコライもメンショフくんの人生を台無しにしたと言及していますが、確かコフトンくん
って前に一度そのニコライの生徒でしたよね？噂ではこのコフトンくん、素行にけっこう問題が
あったようで、ニコライでさえも？根を上げて解雇したという曰く付きの１７歳。
なんでも飲酒癖が原因だったとか。う～ん、これが本当ならさすが酒豪の国ロシア。
酒に関してはニコライだって・・・・って相手は１７歳だってば
余談はともかく、何が言いたいかって。
ロシアでもこの問題は賛否両論で、コフトンを選ぶべき、いやメンショフだって意見は二分され
ているけど・・・
これが日本だったら、すかさずこう叫ぶ輩が出てくるだろうね。
老害はひっこめ
下手すりゃマスコミも総出でベテランに失礼な論調になりそうだ。
ロシアのこの問題は、もっと前にアメリカのペアでも似たような光景があったことを思い出します。
スロートリプルアクセルが決まり、誰もがこのペアが３位に入りバンクーバーに行くものと思って
た。ところが３位に入ったのは大技抜きの若手のペア。この採点は物議を醸し出し、米国のスケ
蓮は未来のために若手を取ったと言われたりしました。
その超大技を決めたというのは、井上怜奈＆ジョン・ボルドウィンのペアでした。
この時３０歳ぐらいだったのかな。
しかしこの点に関しては、日本スケート連盟も蚊帳の外ではない。
連盟には若手を育てその競技の底上げを図っていく義務と責任があるのは当然だけど、
そのためだったら何をやってもいいのだろうか？
ここまでスケート界に多大な貢献を果たしてきた選手に対する扱いが、どの連盟も手薄な気が
してしょうがない。
スピード・スケートの岡崎朋美はもう４５歳になるけど、現役続行を宣言。
サッカーの三浦和義も４５歳だけど、引退せず現役を表明。
今はある程度年齢がいっても現役に拘り、しかもちゃんと活躍し結果を出している選手が
どんどん出てきましたね。ただ、それでも日本では「老害」という言葉で平気で選手を罵倒
するアンポンタンがいますね。
年寄りがいつまでも現役に拘っていると若手が出て来れない、特にオリンピックは４年に１度、
ベテランは若手に道を譲るべきだ、という声もあるけれど、ベテランには若手にない貴重な経験値
を持っている。この深みとも呼べる経験値は若手ではムリ。
でもベテランがのさばっていると、その経験値を若手は積めないではないかという意見。
そこを切磋琢磨して昇りつめる努力を惜しんではならないのが若手の役目なはず。
日本男子フィギュアで云えば、高橋・織田の２トップに食い込んで来た小塚くんのように、
今また、この３人の壁を崩した無良・町田・羽生のように。
大きな力を持った壁があるから後輩は力を付けながら伸びてこようとするはず。
でも、コフトンくんは今回５位だった。メンショフ選手は３位。
コフトンくんは本来はその実力に到達していない。大きな壁を破らないまま欧州選手権に出る
ことになる。コフトンくんは、その重さを噛み締めて、真の実力を得る努力をして、文句のつけ
様のない選手にならなければなりませんね。
それが今回、本来選ばれるはずのメンショフ選手に対する最大の礼儀かも知れない。
頑張れ、メンショフ＆コフトンくん
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