【カードの解釈】ペンタクルのクイーン | Maya

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カードリーディングはご自身との対話。
自分の外側にではなく、内側にこそ答えがあります。
自分の苦しみや悩み、今感じている閉塞感について、カードリーディングを通して、解決の糸口を一緒に探っていきませんか?

 

 

 

 

 

タロットを学び始めたばかりだったり、

経験が浅いうちは、コートカード(人物カード)
が悩みの種ではないですか?

私は今だに、コートカードが出ると、

「うーん」となることがあります(笑)。

 

 

 

 

 

しかし、こうした現象は特に珍しいわけでもなく、

占い師の濱口義幸さんも、4種類のカードについて

まだ完全に理解できていない」と大分前ですが、

おっしゃっていたのが印象的でした。

本を書くような有名な占い師の方でも、

難しいと感じるカードなのだなと知って、

少しほっとしました。

 

 

 

 

 

実際に、あの分厚い『タロットの書 叡智の78の段階

(発行:株式会社フォーテュナ)においても、

大アルカナには1枚あたりに6ページ程の書面が割かれているのに、

コートカードは半ページにも満たなかったりするのですよね

(特にPageについてのカードはあからさまに少ない💦)。

これも解釈が難しいことの表れでしょうか。

 

 

 

 

 

今日は、その中でも、

ペンタクルのクイーン」について

書いてみたいと思います。

相当に、難易度が高いです。

 

 

 

 

 

ペンタクルのクイーンと言えば、

毎日の生活をしっかり支えてくれる、

愛情深いお母さんのようなカードですよね。

しっかり地に足がついている、自然を愛する人物でもあり、

豊かさを表します。

 

 

 

 

 

このように聞いて、

あれ、愛情・豊かさ・お母さんといえば、エンプレス(女帝)

じゃないの?」という疑問が浮かびました。

キーワードで意味を覚えているから

こうゆうことになるのかもしれませんが、

まあ、そうだとしても、似すぎでしょ・・・と思ってました。

だから自分のリーディングをしたときに、

違いが分からずにうまく解釈できなかったのです。

 

 

 

 

 

 

これは大変浅はかな理解でしたが、

こうしたつまずきをきっかけに、更にタロットへの理解を

深めようと日々探求しました。

 

 

 

 

 

まず、エンプレスのカードは、大アルカナの三つ目のカードです。

ペンタクルのクィーンは、

小アルカナ(のうちのコートカード)です。

この違いを理解しなければいけません。

 

 

 

 

 

現代タロットの母と呼ばれた、

故イーデン・グレイが名付けたように、

現在多くのタロティストが、

大アルカナを、「愚者の旅」(=人間の魂の旅)と捉え、

人間の魂が誕生して、人生の難局を乗り越えていき、

死を迎える過程、

そして最終的なスピリチュアルな悟りへと至る過程であると

解釈しています。

 

 

 

 

 

大アルカナ的な意味を汲み取ると、

エンプレス人の生き方のステージを表していると言えます。

情熱的に人生を生きること、

思考や論理より感情や喜びを

重んじて生きる姿勢です。

エンプレスのカードは、出てきた位置によって、

質問者の母親を表したりすることもありますが、

他の大アルカナとの関係など、

大局的な意味を見失わずに読むことが大切だと思います。

 

 

 

 

 

一方のペンタクルのクリーンは人物を表すカードです。

そのため、実際にその質問に関わる人がどんな特徴を持った人であるか、

登場人物のような形で解釈されるカードです。

クィーンはスートによる意味の違いはありますが、

「精神的に成熟した女性」を表す共通点があります。

 

 

 

 

 

そして、このカードは小アルカナに属しているため、

ペンタクルというスートの表す意味を

どう具体化しているかということをリーディングの中では

重視する必要があるでしょう。

 

 

 

 

 

エンプレスとの共通点して愛情や情熱を表すカードでも

ありますが、このクィーンはそれをいかに日常生活の中に

(物質世界の中)で発揮するかということが表れます。

 ・日々の生活を堅実に回すこと(貯金することも含め)

 ・生活の安全や安心を守る

 ・地に足をつけた計画を立てる

 ・準備を万端に整える

といった生活感のある意味も含まれます。

 

 

 

 

 

これは自分の学びの記録でもあります。

キーワードだけを集めてカードを理解していたのでは、

気づかないカードが表す意味があるということです。

本当にタロットカードとは、

意味が後付けされたカードと思えないくらい奥が深いです。

 

 

 

 

 

意味が後付けされたカード・・・

意味深な言葉・・・

これについては、また機会があれば自分なりの解釈を

書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

参照:

『タロットの書 叡智の78の段階』(株式会社フォーテュナ)

『タロットバイブル 78枚の真の意味』(朝日新聞出版)

(カードの解釈については、上記を参考にしました)