ASEANの財務大臣と中央銀行総裁による公式会議は、3月28日にインドネシアで開催された。
ASEANは、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムで構成され、加盟国間の経済・安全保障協力の推進を目的とした地域グループである。


地域通貨取引(LCT)による主要通貨への依存度を低減する取組みは、LCTスキームの延長線上にある。
ASEANはデジタル越境決済システムを開発済みであり、加盟国間の貿易で現地通貨を使用できるが、今回これがさらに拡大される。
こうした協力については、2022年11月にインドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、タイの間で合意に至っている。
インドネシアのウィドド大統領は、
欧米のVisaとMastercardの決済システム廃止し、インドネシアの銀行が発行するクレジットカードを使い始めると表明。欧米の決済システムから離れることは、「起こりうる地政学的な影響から貿易を守るために必要だと述べた。
インドネシアクレジットカード協会の理事であるプロボヤクティ氏は、RIA Novosti(ロシア)に対し、
インドネシアはロシアとのミール決済システムでの取引経験があり、それを自国の国内金融ネットワークの推進に生かす と述べた。

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(コメント)
欧米や日豪以外のメディアは、着々と進むドルの基軸喪失と欧米の金融危機、ウクライナ情勢をほぼ正確に報じている。
日本で報じられている国際政治・経済のニュースは米英DS好みの嘘にまみれており、多くの日本人は米英一極支配が崩壊過程にあることを知らず、または知りたもくない。

自分も以前は、多極化の進展はゆっくりで、数年はかかるとみていた。
ところが、昨年2月のウクライナ紛争勃発以降、多極化は激流のごとく進んでいる。この一年でペトロダラーはペトロユアンに代わり、対ロシア制裁はインフレを増大させ、欧米経済を破壊した。力を失ったG7はBRICSに取って代わろうとしている。

ロシアはウクライナ紛争で勝利をおさめ、NATOはハンガリーやトルコの造反で意思統一できない。この流れでは、NATOは混乱し、無力化するので、フィンランドやスウェーデンがNATOに加盟しても影響は少ない。
だからトルコのエルドアン大統領はフィンランドの加盟を承認した。(スウェーデンは宿敵のテロリスト送還問題があり非承認)

今後は米英DSの悪足搔きが始まる。サンクトペテルブルクのテロはその始まりだ。テロで覇権を奪取できるわけがないが。


#WWG1WGA
#QAJF
https://www.rt.com/business/573730-asean-dollar-euro-dump