[小品]部屋の隅の老婆 陸軍♪ | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

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☆BLOGの話題は、精神世界とリアルな現実世界の話題です。
巡礼の旅で、危機に瀕する日本を感じました。
未来の孫たちへ、「日本人の霊的遺伝子」を繋げる責務が、今の世代にあります。

テーマを☆不思議な話から「小品」に変更して再掲載しました。

*舞台劇の[小品]風であり、登場人物の語りや背景、時期は混ざっています。

 

 

遠い親戚の事で不動産屋さんが訪ねて来ました。
アパートを貸した先の部屋でお婆さんの幽霊が出ると・・
床下に骨壺が放置されていた。
調べると、お婆さんの養子が棄てたようです。
迷惑なのでと、引き取りを求められた。

何がしかの迷惑料を大家に支払い、親戚筋の墓に納骨しました。
養子の行方は分からなかったが、後年、見かけた知り合いから教えられた。
関わりたくないのでそのままにしています。

祖父の話では・・
戦争未亡人の老婆に育てられた息子は、混乱した戦後教育で戦死した義父を非難していた。

私には、それが骨身にしみて理解できる。

 

出征当時、夫から血の繋がらない舅・姑の親と、血の繋がらない息子を託された方です。

舅姑を看取ったのも未亡人。

だが、息子に邪険な扱いされて、苦労していたと祖父から聞いています。

その寄り付かなかった養子の息子が自宅を売り、アパートに置いて消えた。

 

亡くなってからその部屋に住んだ方が、何人か亡霊を目撃して引っ越してしまう。
部屋の片隅に、ちょこんと座っている老婆だったそうです。

生涯実子を持てなかった女性、気丈な方でしたが・・・。

 

大家さんは、あまりおかしいので、床下まで見たら骨壺があった。
すぐにお婆さんの遺骨と分かったそうです。
細い骨でした。

親切な不動産屋さんが、戸籍から当家に辿られたそうです。
今の人なら放置した件でしょう。

 

合掌

 


陸軍 エンディングテーマ 歌詞

https://youtu.be/T-H8EZmW9iM

ryoi ryo
2015/02/21
・・過去の辛抱強い大人を思い出すと、哀しい気持ちになります。