■伊勢志摩サミット:日本は「クライシス」言及を提案、首脳宣言草案
アンディ・シャープ
2016年5月27日 00:49 JST(Bloomberg)
▶首脳宣言の経済に関する草案のコピーをブルームバーグが入手
▶安倍首相は26日、リーマン・ショックを引き合いにリスクを警告
日本政府は主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)で27日採択される首脳宣言の最終版に、世界経済が「危機に陥る」リスクにさらされているとの警告を盛り込むことを求めている。ブルームバーグ・ニュースが入手した草案のコピーで明らかになった。
同草案には世界経済に関する一章があり、日本が提案した一文が盛り込まれている。これについては26日、首脳の夕食会後に議論される。
日本が提案しているのは「時宜を得て適切な政策対応を取らなければ、世界経済が通常の景気サイクルを逸脱して、危機に陥るリスクがあることを認識している」との文言。
草案は「世界の回復は続いているが、成長は緩やかでまだらな状況にとどまっている。世界見通しへの下向きリスクは前回サミット以降に強まった」と指摘。「実質および潜在的な成長への重しになっている主因」として弱い需要や未対応の構造問題を挙げ、テロリズムや難民、地政学的緊張などの非経済的ショックが「世界の経済環境を複雑にする」としている。
6月に英国で行われる欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票に関するリスクには言及していない。
原題:Japan Said to Push to Add ‘Crisis’ Language to G-7 Communique(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-05-26/O7SIQ86TTDSW01
【関連】
■<安倍首相>消費増税、再延期へ 「リーマン前に似ている」
2016年5月27日(金) 4時18分掲載
安倍晋三首相は26日、来年4月に予定されている消費税率10%への引き上げを再延期する意向を固めた。現在の世界経済の情勢を2008年のリーマン・ショック直前と似ていると分析。予定通り増税した場合は、経済が急速に悪化する懸念があり、政権が目指すデフレ脱却が困難になると判断した。(毎日新聞)
[記事全文]
私見『中国経済崩壊ショック>リーマンショック』
クライシスの議論内容は公表されないが、膨れ上がっている「中国経済の危機的状況」でしょう。大震災並みのショックが起きると分析されている。
安倍首相ほど、中韓の命脈を視ている冷徹な政治家は居ない。
欧州各国のAIIB参加騒動を眺めればw