「アンジェリカの微笑み」 101歳の時に撮り上げたマノエル・ド・オリヴェイラ監督の作品 | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

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Bunkamuraル・シネマ12月公開予定「アンジェリカの微笑み」  
https://youtu.be/Us0v3HQGrhU

Ajoutée le 7 sept. 2015

本年4月に逝去した、マノエル・ド・オリヴェイラの幻の傑作

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ
キャスト: ピラール・ロペス・デ・アジャラ、リカルド・トレパ
受賞・ノミネート :第63回カンヌ国際映画祭 ある視点部門オープニング作品
作品情報: 2010/ポルトガル・スペイン・フランス・ブラジル/97分

■「アンジェリカの微笑み」
http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lin...

■Bunkamura ル・シネマ
http://www.bunkamura.co.jp/cinema/


アンジェリカの微笑み

O ESTRANHO CASO DE ANGÉLICA

http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/15_angelica.html



現役最高齢監督として国際的に知られ、2015年4月2日に、惜しまれつつも 106 歳で永眠した世界の巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ。
そのオリヴェイラ監督が101歳の時に撮り上げ、第63回カンヌ国際映画祭<ある視点>部門のオープニングを飾った『アンジェリカの微笑み』が、紆余曲折を経て、ついに日本公開される。
本作はオリヴェイラ監督が1952年に脚本を執筆したものの、映画化されないまま半世紀以上の歳月をかけて熟成され、その後監督自らの手で現代の物語として完成させた。まさに、極上ヴィンテージワインのような傑作である。

ポルトガルはドウロ河流域の小さな町。カメラが趣味の青年イザクは、ある夜、若くして亡くなった娘アンジェリカの写真撮影を依頼され、町でも有数の富豪の邸宅を訪れる。
白い死に装束に身を包み、花束を手に抱えて横たわる娘にカメラを向けると、その美しい娘は、突然瞼を開きイザクに微笑みかける。その瞬間、イザクは雷に打たれたように恋に落ちてしまうのだった。
絶世の美女アンジェリカの神秘に満ちた微笑みに心奪われ、昼夜想いを馳せるイザク。その想いにこたえるように出没するアンジェリカの幻影。
一瞬にして重なり呼応する愛の波動が、この世とあの世の境界を飛び越え、ふたつの魂を引き寄せる。
魔術的な映画作家であるオリヴェイラ監督だからこそ創り得た、ミステリアスで驚くほど瑞々しい、時空を超えた愛の幻想譚。心を射抜かれるその微笑みは誰もが魅了されずにはいられない。

青年イザクを演じるのは、『ブロンド少女は過激に美しく』(09)など、オリヴェイラ映画の常連俳優であり、監督の実の孫でもあるリカルド・トレパ。一方、『シルビアのいる街で』(07)などの人気女優ピラール・ロペス・デ・アジャラがアンジェリカに扮し、加えて、レオノール・シルヴェイラ、ルイス・ミゲル・シントラ、イザベル・ルートほか、オリヴェイラ一家とも呼べるベテラン俳優たちが脇を固め、日常の何気ない行為や会話に、そこはかとないユーモアや年輪を感じさせるエスプリを散りばめた。
流麗なショパンのピアノ曲は、監督のお気に入りのピアニストで、日本でも人気の高いマリア・ジョアン・ピレシュが奏で、幻想的な世界を際立たせる。舞台となるドウロ河は、オリヴェイラ監督が生まれ育った、ポルトガル第2の都市ポルトを流れる大河。この一帯の歴史地区は世界遺産に登録されている。

監督
マノエル・ド・オリヴェイラ
キャスト
リカルド・トレパ、ピラール・ロペス・デ・アジャラ
作品情報
2010/ポルトガル・スペイン・フランス・ブラジル/97分
受賞
ノミネート
第63回カンヌ国際映画祭 ある視点部門オープニング作品
配給
クレストインターナショナル




Maria João Pires (Chopin 1810-1849) Piano Sonata n.3 in B minor,op 58 (1844) "Allegro maestoso"  
https://youtu.be/aYvdySl-ZN8



【私見】

欧州映画の封切り映画館は少なくなりましたね。
久しぶりの渋谷です。
まるっきり外人だらけになってましたW

ポルトガルはドウロ河流域の小さな町・・
亡くなった夜、アンジェリカの写真撮影を依頼されたユダヤ青年の「時空を超えた愛の幻想譚」です。
101歳の時に撮り上げた監督作品とは、どのような心境になるのか知りたいと思いました。


「死者と生者の恋」が成就するには?



一瞥しただけでも九十歳を越える老人客が居られました。
作品の内容でなく、マノエル・ド・オリヴェイラ監督に会いたいのでしょう。
古い、古いファンとして
・・

ヨーロッパの映画には、それだけの魅力がありますね。