2015.4.9 読売新聞
中国主導で設立準備が進む「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)について、政府がまとめた当面の対処方針が分かった。
日本が参加した場合の財政負担は最大で約30億ドル(約3600億円)に上ると試算した。負担に見合う影響力を確保出来る見通しがないとして、「外部からの働きかけの継続が適当」と結論づけた。
AIIBは、設立当初の資本金を500億ドル(約6兆円)とし、将来的に1000億ドル(約12兆円)に拡大する方針だ。参加国の負担額は、国内総生産(GDP)に応じて決まるとみられ、日本の場合、当初で約11億~約15億ドル(約1320億~約1800億円)、資本金の拡大後は約21億~約30億ドル(約2520億~約3600億円)に上ると試算した。
対処方針は、外務省が中心となってまとめたもので、AIIBについて「評価される点」と「懸念される点」も分析した。
懸念としては、〈1〉中国の影響力拡大による恣意(しい)的な利用〈2〉無秩序な貸し出しによる他の債権者や途上国の発展に損害〈3〉開発金融の国際基準の混乱〈4〉日本の存在感や影響力の相対的低下――の4点を列記。日本がAIIBに参加した場合の「懸念」は、影響力が財政負担に見合わないことに加え、AIIBに冷ややかな米国との関係への悪影響、「中国の恣意的なツール(道具)」に日本が正統性を与える結果になることなどを指摘した。
一方で、「評価」としては、日中関係の改善に資する可能性と、日本企業がアジアのインフラ市場で不利な扱いを受けるとの企業側の懸念を一部払拭できることを挙げた。
対処方針は「日本の関与の可能性そのものが中国に対する最大のカード」とも記した。政府は将来のAIIB参加を否定せず、中国に対して、外部から融資の審査基準の透明化などを要求し続けていく方針だ。
⇒ 記事
【私見】 AIIBの不参加方針歓迎
![日経平均-19,937円2015.4.9](https://stat.ameba.jp/user_images/20150409/15/tarooza/38/6a/j/o0768072313271133995.jpg?caw=800)
15年振りの大台 日経平均株価1万9900円台超えです。(値上げ模様)
米国の株高や円相場の安定化などの要因で、広範囲に買われた。
その動きに反して、新興市場の相場は重たい値動き。(値下がり模様)
久しぶりの活況で、経済記者がボードの推移を注目しています。
2万円台目前です。
長期展望の投資家は、AIIB参加が懸念材料(マイナス)」とみるのでしょうww
⇒麻生財務相、AIIB不参加理由を激白!中国主導のサラ金AIIBへの投資には十分注意すべき!