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■夢を活用する人々 セノイ族
【大紀元日本8月6日】夢を積極的に活用し、自分の感情をコントロールする人々がいる。マレーシアの高原に住むセノイ族(Senoi)だ。
研究者らの報告によると、セノイ族は夢の中の世界を現実と同じように重要視する。彼らは夢の中で、同じコミュニティーに住む人間と友人になったり、対峙したりしながら様々な経験を重ね、成長していく。その一方で、彼らは現実世界においては精神的に成熟しており、控えめで自己抑制ができるため、争いはほとんど起こらないという。
1970年代にセノイ族と長期間過ごした心理学者のパトリシア・ガーフィールド氏(Patricia Garfield)は、彼らのユニークな夢の活用法を報告している。ガーフィールド氏によると、毎朝、親たちは子供にどんな夢を見たのかを聞き、彼らの方法で夢を見るようトレーニングをしていく。たとえば、夢の中で友人を作ったり、敵の集団とも仲良くなって助けてあげたり、それができなければ夢の中の友人と協力して敵を倒したりする。そのほかにも、夢の中を自由に飛び回るなど、明晰夢(夢の中で、自分が夢を見ていると分かっていること)を存分に楽しむ方法を教えるのだ。セノイ族によれば、人間の体にはいくつもの魂が宿っている。主要な魂は額の内側に存在し、その他の小さな魂は瞳孔の中に住む。この小さな魂が、恍惚とした状態や寝ているときに身体を抜け出し、夢の中で活躍するという。
セノイ族は、夢の中の友人と敵を大切にし、夢の中では積極的に友人を作ろうとする。夢の中で、敵が自分と友人になりたいと申し出るときは、「敵が自分に名前を明かし、自分のために歌を歌ってくれる」という。もし、夢の中である人物と争いになった場合、夢を見た人は現実世界でそれを解決しようと試みる。彼は争った人物に夢での出来事を伝え、自分に非があれば、相手に賠償することを申し出る。夢を活用することにより、 「神経症や精神病といわれるものは、セノイ族の中には存在しない…。セノイ族は、驚くほど感情的な成熟がみられる」 とガーフィールド氏は報告している。
現在、一部の学者はセノイ族の夢の活用法について否定しており、セノイ族自身も、そのようなことは存在しないと主張している。しかし、多くの人類学者は、セノイ族が非常に警戒心が強く、外国人をあまり受け入れないことを認めている。そして、セノイ族が彼らの夢の活用法を隠してしまったとも指摘している。
(翻訳編集・郭丹丹)
(14/08/06 07:00) 大紀元日本
http://www.epochtimes.jp/jp/2014/08/html/d99752.html
【私見】
セノイ族は、接触した人類学者に「部族の秘密」を教えないでしょう。
「心の夢」について教えても、警戒して「魂の夢」には沈黙を守ります。
部族霊に護られた清浄な魂です。
夢を操る―マレー・セノイ族に会いに行く (講談社文庫)
自由自在に夢コントロールその方法はあるのか!
“夢見の達人”を訪ねてその秘訣をさぐる。
怖い夢、悪い夢で苦しんでいる人は実に多い、もしそんな夢を自由自在にコントロールすることができるのだとしたら……。マレー奥地に夢見の達人がいると聞いた著者は、彼らに会いに大旅行を企てる。そしてそこで学んだものは簡単な方法だった。はたしてこのやり方が万人にとっての特効薬なのだろうか?
追記
『魂の夢』は、コントロール不可能。 by 夢見能力者